湖東・湖北の紅葉めぐり旅/2日目/石道寺・鶏足寺・近江孤篷庵・三島池・徳源院・玄宮園ライトアップ
2日目は湖北の紅葉名所をめぐりました。
(9/16更新完了…冒頭写真は近江孤篷庵庭園)
石道寺
早朝に長浜の宿を発ち、まずは木之本へ。
朝7時過ぎに到着し、少し離れた臨時駐車場に車を止めて、そこから歩いてきました。
境内にはまだ誰もいませんでした。ただ色付きがチョットなぁ…。
ですが、陽が出てくるとだいぶ印象違います。
鶏足寺
石道寺から徒歩5分ほど。
こちらは既にカメラマンが多数。
参道の紅葉が見事。
まだ紅葉の絨毯は出来ていなかったので、最も見頃なのは12月入ってからなんでしょうね。
それでも参道周辺の紅葉はとても綺麗でした。
毛受の森(毛受兄弟の墓)
ここも小規模ながら紅葉が見られます。
毛受兄弟は賤ヶ岳の戦いに敗れて敗走する柴田勢にあって、主君の柴田勝家を越前に退却させるべく、この地に踏みとどまって討ち死にを遂げました。
佐久間盛政が布陣した行市山への登山道はここから。でも今回はそんな時間はないので先を急ぎます。
玄蕃尾城(内中尾山城)跡
さらに北へ。柳ヶ瀬トンネルを出てすぐ右手の脇道に入ってしばらく進むと行き止まりが駐車スペースになっています。
賤ヶ岳の戦いの際、柴田勝家が本陣を構えた玄蕃尾城へはここから歩いて向かいます。
鉤の手状に折れ曲がった道。喰い違い虎口かな。
この道は久々坂峠。またの名を刀根越え。近江と越前とを結ぶ古道です。
織田信長が朝倉義景を追撃して滅亡に追い込んだ刀根坂の戦いの戦場もこのあたりか。
刀根越えから分かれて、なだらかな尾根道を進んでいきます。
大手虎口に到着。土塁が折り重なっているのが見てとれます。
こちらは空堀。
主郭(写真奥)の前面(写真手前)には馬出がありました。
主郭側からみた馬出。
主郭周りの空堀は深いです。
主郭。
主郭北東隅には櫓台が。小さな天守くらいの建造物があってもおかしくありません。
さらに進んで搦手の虎口郭へ。
主郭より広いですが、縄張りが単純であり、兵站基地の役割を担っていたと推測されます。
北虎口。城跡はここまで。
玄蕃尾城に別れを告げ、南へと折り返します。
西徳寺
木ノ本の西部、赤尾集落にある小さな寺院。茅葺屋根の西徳寺本堂は重要文化財です。
お寺の御堂というより古民家のような印象を受けました。
この後、小谷城へと向かったのですが、山麓の駐車場に車がギッシリ・・・ていうか昔はこんな広い駐車場は無かったし。大河効果恐るべし。
というわけで、古城の雰囲気を味わうことは出来そうにありませんでしたから、さくっと諦めて次の目的地へと向かったのでした。
近江孤篷庵
近江小室藩主としてこの地を領した小堀遠州の菩提寺です。7年ぶりの訪問になります。
紅葉の名所として知られる近江孤篷庵。門外から鮮やかな紅葉が見えました。
庭園へと向かいます。
前回、残暑厳しい折に訪問したときは誰もおらず、心ゆくまま庭園を眺めて涼むことが出来たのですが、さすがにこの時期は混んでいますね。しかも団体客が来ており、撮影も思い通りというわけにはいきません。それでも一通りのものは撮れたと思います。
庭園の方は意外に紅葉が控えめです。それもまたこの庭園の味わいでしょう。
大原観音寺
豊臣秀吉と石田三成の出逢いの地、三献の茶の逸話で知られる寺院です。
こちらも7年ぶり。3つの重要文化財のうち、鐘楼だけ撮り逃していたので再訪しました。
なお、入口の惣門も重要文化財。
惣門から本堂へと真っすぐ伸びる参道。
今はこんな鄙びた感じですけれど、往時は左右に坊舎が立ち並んでいたことでしょう。
参道からは横山城跡へのハイキングコースも。
ちなみに7年前、横山城を登ったときは、こちらではなく反対の西側からでした。
石田三成水汲みの井戸。
三献の茶の逸話に基づいて、このように名付けられたものでしょう。
この他、後鳥羽院腰掛の石なるものも。
こちらはどのような謂われがあるのか分からず。
あと、こんな幟がはためいていました。
京極高次の墓がある徳源院とは5km以上離れていますが・・・とにかく米原市の高次・初ゆかりの地アピールが凄い。
参道を進むと、長い石段の向こうに本堂が見えてきます。
重要文化財の本堂。
同じく重要文化財の鐘楼。
ここからも横山城跡へのハイキングコースが出ています。
僅かながらも紅葉黄葉がありましたので、近づいて撮影。それなりに絵になるものです。
北畠具行墓
ここも7年ぶり。獣除けバリケードの扉を開けて先へ進みます。
ちょっとした山道を進みます。以前より整備された気がする。
山頂の平場奥に北畠具行墓があります。国指定史跡。
立派な宝篋印塔です。
北畠具行は後醍醐天皇の側近。倒幕計画に関与したため捕縛され、佐々木導誉が東国へと護送する途中、導誉の本拠地であるここ柏原で幕命により斬首されました。
玄宮園
錦秋の玄宮園ライトアップ - 日本史日誌
別記事立項