日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

京都奈良編/5日目/斑鳩町・大和郡山市・奈良市


キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
ついにやって来ました世界遺産法隆寺。『日出処の天子』ファンとしては外せない場所ですよね。再建非再建論争はありますが、それでも聖地であることには変わりなく。そんなこんなで長らく夢見た場所にとうとう来てしまったワケです。
しかも天気は前2日がウソのような晴天。しかも湿度が低くて過ごしやすい散策日和。まるで天も祝福しているよう。

7:45 JR奈良駅出発

大和路線に乗車。昨日とは逆方向の大阪行き。

7:55 法隆寺駅到着

8:15 法隆寺南大門

南大門(国宝)から境内に入る。まだ朝早いせいか他に観光客はおらず。早朝の境内清掃の方々と、地元と思しき方々が散歩しているくらい。遅くなれば観光客でごった返すと睨み、朝早くやって来たのは正解だった*1。何より写真撮影が楽だし、境内の静かな雰囲気を満喫できる。

8:35 法隆寺

いよいよ法隆寺の中心部・西院伽藍に乗り込む。
中門(国宝)の前を通って回廊(国宝)で受付。拝観料は1000円とチト高め。さすが法隆寺。大宝蔵院と東院伽藍の拝観も含まれているのでそれだけの価値はあるだろう。


伽藍の中央には五重塔(国宝)と金堂(国宝)が東西に並んでいる。青空に映えるなぁ。写真の撮り甲斐があるよ。


西院伽藍は凄い。構成する建造物は全て国宝。ウホッ♪
写真の講堂は勿論のこと、回廊に付属する鐘楼・経蔵も国宝だ。



取り憑かれたように写真撮影していると、とうとうやって来ました団体客。制服の集団は修学旅行生だろう。写真はもう満腹なくらい撮ったので伽藍の外へ。外も学生、というか子供たちでイッパイだ。うへぇ、やっぱり早く来ておいて良かった〜。

9:20 法隆寺西円堂

西院伽藍の西方、高台に立つ八角堂。もちろん国宝。眺めもバッチグー。
さて、西院伽藍の西方には他にも国宝・重要文化財建築がたくさんあるのですが、あまりこちらには観光客は来ないみたい。すぐ近くなのにね。
ただ、三経院及び西室(国宝)を除けばほとんどが非公開。土塀の向こうに屋根は見える、ってのばかりで・・・何だかこれって生殺しだよなぁ(-"-;)

9:40 法隆寺大宝蔵院

仏像などの彫刻・美術品を収蔵をした宝物館。先ほど購入したチケットで拝観できるので、折角ですから立ち寄ってみました。綱封蔵(国宝・写真左)の脇にある受付から大宝蔵院(写真右)へ。
仏像についてはよく分からんのではありますが、とにかく国宝がズラリ。そして何と言っても、玉虫厨子(国宝)が展示されていましたよ〜。館内の照明が暗めで、細部まで観察できなかったのが残念であります。

9:55 法隆寺東大門

大宝蔵院を後にして、東大門(国宝)を通って東院伽藍へと向かう。

10:05 法隆寺東院

聖徳太子斑鳩宮跡に建てたと伝わる東院伽藍。拝観に向かうのだが、後から修学旅行生がワラワラと続いてきたので、これは適わん、と隣の中宮寺に避難。

10:15 中宮寺

聖徳太子の母・間人皇后の御願による創建と伝わる尼門跡。拝観料500円。
文化財建造物が無いので個人的に見どころは無し。それよりも、貰ったパンフを見ていたら「その旧地は、現中宮寺の東方三丁の所に土壇として残って居り・・・云々」とあり、現在地には戦国時代に移ってきたことが記されていた。ということは、中宮寺跡(国史跡)はここじゃないってことにようやく気付く。危ない危ない。

10:25 法隆寺東院

戻ると今度は閑散としていた。よし、ツいてる。回廊(重文)の受付で拝観チケットを見せて伽藍内へ。最大の見どころは何と言っても伽藍中央に鎮座する夢殿(国宝)だろう。



東院見学を終えて法隆寺を後にする。見計らったかのように、天気も薄曇りに。
最後に非公開と分かってはいたが、いちおう若草伽藍の辺りも歩いてみる。築地塀(重文)に遮られてやっぱり何も見えなかった。
次にやって来たのはバスターミナル。レンタサイクルを取り扱っているので、それを利用して斑鳩そして大和小泉をめぐる予定。平日4時間900円*2のところ、ネットにあったクーポン券を利用して200円引きの700円。自転車は年季物のようで乗り心地はイマイチ。

11:15 中宮寺

国指定史跡。さっき知ったばかりの場所にさっそくやって来た。場所はガイドブックの地図にちゃんと書いてあった・・・(^_^; アハハ
ほとんど整備されていないようで、土壇跡と思しき場所は藪と化しておりました。

11:25 仏塚古墳

法隆寺境内の北、天満池のさらに先に小さな古墳がありました。県指定史跡。

11:35 法輪寺

シンボルの三重塔は戦後再建されたもの。ここは観光ルートから外れてしまっているのか、境内に人影はなく、なんだか淋しい感じ。

11:55 三井

法輪寺の西方、路地の入り組んだ住宅地にありました。国指定史跡。
伝承では聖徳太子が掘ったのだそーな。

12:05 三井瓦窯跡

こんどは法輪寺の東方、瓦塚池近くに、写真右上に見える覆堂の中に遺構がありました。国指定史跡。

12:15 法起寺

国宝の三重塔を擁する。周囲の田園風景の中に浮かぶ姿は絵になりますね。拝観料300円。

12:45 慈光院

一気に西へ飛んで大和郡山市に入る。大和小泉藩主片桐氏ゆかりの寺院。拝観料1000円(抹茶付)とチト高め。


玄関の受付から書院(重文)へ入っていくと、向こうに広がるパノラマが目に飛び込んできた。や、これは凄い。奈良盆地を借景とした庭園(国史跡・国名勝)は実に清々しい。そんな風景を眺めながら頂く抹茶は格別。

13:20 小泉大塚古墳

県指定史跡。何故か古墳の周囲はコンクリートで固められていた。石碑も案内板もなし。

13:25 小泉城跡


大和小泉藩の陣屋跡で、茶道石州流宗家の片桐家(旧大名)の居宅・高林庵に模擬櫓が建っています。近くに石碑もあるようですが、事前にそこまで調べ切れず。

13:30 小泉神社

重要文化財の本殿に、小泉陣屋より移築されたという表門があります。

13:55 調子丸古墳

大和郡山市を離れて斑鳩町に戻って来ました。調子丸は聖徳太子の従者とされる人物で、彼が埋葬されたという伝承を持つ古墳

14:00 駒塚古墳

聖徳太子の愛馬黒駒を埋葬したという伝承を持つ古墳。調子丸古墳とのセットですね。

14:05 素盞鳴神社

本殿が県有形文化財

14:15 伊弉冊命神社

本殿が重要文化財

14:30 吉田寺

自転車返却タイムリミットまで30分を切ってしまった。重要文化財の多宝塔だけ眺めて次へ急ぐ。

14:40 藤ノ木古墳

かつて脚光を浴びた古墳も今やひっそりと。古墳の隣に石棺のレプリカが置いてあります。国指定史跡。

15:45 法隆寺前バス停出発

時間前に自転車を無事返却。法隆寺前で食事を済ませ、バスで奈良市街へ。

16:25 大安寺バス停到着

16:40 大安寺

バスを使ったのは大安寺に立ち寄るため。バスだと結構時間がかかってしまったので、あんまり効率は良くなかったか。
官大寺系譜を引く大安寺はかつて繁栄を誇った寺院。いまは小さいとまではいかないが、大きくはない、そんな感じ。旧境内域が国指定史跡。

17:10 大安寺バス停出発

昼過ぎより薄曇りの天気が続いたものの、夕方になって陽差しが覗くようになってきた。これは二月堂より夕日を眺める絶好のチャンス到来! 陽が沈む前に二月堂へ急がなくっちゃ。

17:20 県庁前バス停到着

17:35 東大寺二月堂


ま、間に合った! 大仏殿の向こうに夕日が沈んでゆく・・・これは見事な。いつまで見ていても飽きない。結構多くの人が見に来て、修学旅行生もやんややんやと歓声をあげる。沈んだ後に来て、残念がっていた方もおられた。


夕日が沈んだ後、折角なので夜景も見たい、ってことで辺りが暗くなるのを待つ。結果、18時頃の日没から1時間近く待つことになってしまい、さすがに退屈ではあった。二月堂は釣灯籠に明かりが灯され、ちょっといいムード。
夜景はちょっと光量が足りないか。手前の東大寺の木々に遮られている部分が大きい。でも、まずまずでしょう。



これで5日目はようやく終了。早朝の法隆寺から二月堂での夕日・夜景と大満足の一日でした。

*1:もう少し早く来られるとなお良かった。

*2:1100円で1日利用できるのだが、4時間で回りきれると踏んだ。