日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

京都奈良編/2日目/奈良市


2日目は朝から小雨がパラつく生憎の天気。昨日の疲れも取れず、足も筋肉痛と良いことなし。それに出発も予定より遅くなってしまった。まあ徒歩なので、電車やバスのように時間を気にする必要はないですが。
さてこの日の予定コースは、興福寺を皮切りに東大寺春日大社など奈良公園地域とその周辺部を廻り、18:00前には東大寺二月堂に戻ってお松明見物にグッドなポジションを確保する、以上のミッションです。

9:05 興福寺

猿沢池五重塔の組み合せは絵になりますねぇ。カメラマンの腕に問題があるのが残念ですが。
中金堂の再建工事中でしたが、これだけ国宝・重文建築が建ち並ぶのだから、そんなに大々的に立てなくても・・・なんて思ってしまう。
建築物外観を写真に収めたら、国宝館を惜しげもなくパスして次へ。
【国宝】北円堂・三重塔・五重塔・東金堂
重要文化財】南円堂・大湯屋
国史跡】旧境内

9:35 春日大社一の鳥居

重要文化財

9:40 仏教美術資料研究センター

奈良国立博物館の敷地内にあり、旧奈良県物産陳列所の建物は重要文化財。外観だけ撮影しておきました。

9:50 東大寺南大門 ほか

朝もやっぱりそこかしこに鹿がたむろしていました。
【国宝】南大門・本坊経庫(見学不可)
【県有形文化財真言院灌頂堂
国史跡】東南院旧境内

10:00 一乗院宮墓所

南大門をくぐり、真っ直ぐ進むと大仏殿ですが、その前に左折して寄り道します。真言院の西側に興福寺一乗院門跡の墓所、そして東大寺西塔の土壇があります。土壇に登ってみたものの礎石も石碑も無かった。ショボーン

10:10 東大寺大仏殿

早くはないけどまだ朝だったためか、結構空いていて何だかトクした気分。
【国宝】大仏殿
重要文化財】中門・廻廊・東西楽門

10:45 東大寺戒壇院 ほか

大仏殿から西へ向かう。戒壇院へと続く風景は何だかすごくのんびりしていてイイ感じ。
あっ、戒壇院は門の外から外観を撮影しただけで拝観しませんでした。

11:00 東大寺転害門

東大寺旧境内の西端に位置する現存門。国宝。

11:15 正倉院

平日の10:00〜15:00に見学できると聞いて行ってみると、無料で見学できました。柵があって近寄れませんでしたが、写真を撮るには充分。国宝。

11:25 東大寺大湯屋 ほか

講堂跡、大仏殿の真裏を通って二月堂へ向かいます。この辺りは国宝・重文建築がごろごろしています。

11:35 東大寺二月堂 ほか

昨晩も来た二月堂。当然ながらこの時間は混雑していない。あちこち動き回ってお松明見物のベストポジションを探る。
二月堂・三月堂近辺は文化財建築が豊富。ただ、法華堂手水屋を撮り忘れ。ガーン!

12:25 手向山神社

三月堂(法華堂)の南側にある神社。ここも文化財建築の宝庫なのですが、説明がないのでどれがどれやら。とりあえずあとで確認すればいいや、と撮れるだけ撮っておきましたがどうなのやら。

13:05 春日大社本社

二月堂から春日大社へかけての道沿いにはたくさんの売店・食堂が立ち並んでいます。ちょうどお昼時なのですが、どこも空いてる。こっちまでくる人は少ないのかな。折角なので食事休憩をとって体力回復。
春日大社本社には巫女さんが多数。巫女さんハァハァ
本殿は特別参拝を申し込まないと拝観できないということで、受付を探すが・・・ハテ、案内が全く見当たらない。仕方がないので(?)可愛い巫女さんに尋ねてみると、本殿で行事の準備をしているとかで本日は特別参拝はお休みとのこと。残念、まあしょうがないか。

13:25 春日大社若宮神社

本社の南はずれにある隠れた重文建築スポット。

13:40 春日大社本社

車舎(重要文化財)を撮るため一旦戻る。そこで発見した境内の地図をみると竈殿・酒殿(ともに重要文化財)を見逃していることに気がついた。ううっ、また戻らなくちゃ。ちょっと疲れてきました。

14:10 隔夜寺

春日大社境内を出て南へ。空也上人旧跡ということだが、どのような由緒があるのだろう。

14:15 新薬師寺

思ったよりこじんまりしたお寺。国宝の本堂にステンドグラスがはめ込んであったのですが、いいんでしょうか? 国宝なのに。あれも含めて国宝ということ?

拝観料600円。

14:35 白毫寺

降ったり止んだりの天気でしたが、ここに来てからずっと降りどおしに。境内からの眺めは良いので、晴れてるときに来たかった。
拝観料400円。

15:30 志賀直哉旧宅

さすがに疲れてきた・・・が歩きつづける。ここは門前を通っただけでパス。

15:45 頭塔

入り口が閉まっていましたが、近くの保存会の方のところに申し出れば見学させてもらえると張り紙が出ていたのでそのとおりにする。
鍵を開けてもらって中へ入ると、奇妙な土塔が見えてきた。段々になっていてピラミッドを思わせる。ただ、西南部分は木々が生い茂っていて整備が中途半端にも思えるのだが、これは意図的なのだろうか。土塔の周囲に取り付けられたスロープを一周して見学終了。
拝観料200円。

16:00 浮御堂

鷺池の真ん中にあるお堂。しかし、何故か池には水がなく、ちっとも"浮御堂"じゃない。

16:05 旧春日大社板倉(円窓亭)

浮御堂の北、梅林の中にある建物で丸い窓が特徴的。天気が良ければ風情も増したのでしょうけど。

16:20 奈良国立博物館

本館は建物そのものが重要文化財
ちょうど「お水取り展」を開催中でしたが、もうのんびり見学するだけの時間は無かったのでした・・・。

16:30 氷室神社

奈良国立博物館の北にあるこじんまりとした神社でひとまず散策終了。少し早いが、気力も体力もも余裕がないのでさっさと二月堂へ向かうことにする。

17:00 東大寺二月堂

2時間前に到着。まだあまり人は集まってはいないので、トイレに行ったり雨宿りしたりして15分ほど時間を潰していると徐々に人が集まってきたので、予定の場所へ。カメラマン席のすぐ隣の二月堂全体が見渡せる好位置を確保。しとしと雨が降る中、傘を差してそのときを待つ。待つ。待つ。松。・・・。
むー、やっぱり2時間は長すぎる。ただでさえ人混みと待ち時間が嫌いな上に、寒さと疲労のダブルパンチ。しまいには膝が震えだしてくる始末。アワワ…
それでもなんとか19:00を迎えることが出来ました。周辺の照明が消え、松明が見えるとすっかり足の震えも止まって、さっきまでの疲労感も忘れてシャッター押しまくり。いやー、2時間待った甲斐があった。前夜は味わえなかったこの感動、この迫力。雨も始まったころ小降りに、そしていつの間にか止んでいました。そして二度目のお松明に満足して帰路についたのでした。
ただ写真のデキはちょっと・・・暗い中で動いている物を撮るのは難しいですね。