青春18きっぷで奈良・和歌山へ/3日目/奈良市・伊賀市・亀山市
久しぶりに奈良で朝を迎えた日。ゆっくりと奈良の街をめぐりたいところですが、在来線の旅の悲しい性であまりのんびりはしていられません。それに盆休み期間中で、さらに今年は平城遷都1300年祭ですから、どこも混みそうだと判断し、早朝の興福寺・東大寺参拝だけ済ませて、奈良を後にすることにしたのでした。
その後は関西本線に乗って、初めての三重県探訪。伊賀上野に関、亀山とめぐりました。
(9/4更新完了…冒頭写真は東大寺の大仏)
興福寺
6時過ぎの興福寺。境内はまだ静かです。
興福寺と言えば五重塔ですが、ちんまり可愛い三重塔(国宝)も素敵ですよ。
朝の御参りをする人が頻繁に来るのがこの南円堂(重文)。何とか粘って人影無しの撮影に成功。
境内では中金堂の再建工事中です。4年前からほとんど進んでいないような? 落慶は平成30年・・・8年後ですか、まだまだ先ですね。
そして五重塔(国宝)と東金堂(国宝)。朝は逆光になってしまう(T-T)
東大寺へ向かう途中、奈良国立博物館本館(重文)を撮影。今回も外観を見るだけ。そろそろ入館してみたくなってきました。時間があればね(^^;
東大寺
参道沿いでお休み中の鹿たち。あんまりたくさんいるので、思わず撮ってみました(笑)
陽も差してきたし、そろそろお目覚めの時間のようです。
国宝南大門。
有名な金剛力士像はここにあります。
南大門の先にようやく大仏殿(国宝)が見えてきます。この鏡池越しに見る風景は定番ですけど、何とも言えない趣がありますねぇ。
大仏殿の開門時間は7時半。その前に二月堂へ行ってこようかな、と思っていたのですが、残り時間が10分少々しか無くなってしまったので、中門やら回廊やら(ともに重文)の撮影で時間を潰しました。
開門と同時に入場。一番乗りです。拝観料500円。
光背もデカイなぁ。
大仏の左右には、脇仏として虚空蔵菩薩像と如意輪観音像(写真右)があります。
過去2回の訪問ではほとんど気に留めていませんでしたが、彼らもかなりの大きさです。そして、ともに重要文化財。
もう8時です。早朝参拝はこれにて終了。正直物足りない・・・奈良はやっぱりじっくり腰を据えてめぐりたい場所ですね。今回は4年ぶりと、だいぶ御無沙汰してしまいましたが、次はあまり間を空けずに訪ねたいと思います(^^;
大和路線・関西本線(奈良→加茂→伊賀上野)
9:46発の列車で奈良を後にして、加茂で10:10発の亀山行きに乗り換え。
この2両編成の列車がまさかの超満員。素早く乗り換えたので座席は確保できましたけど、すし詰めのローカル線は全く楽しめないし、何だか疲れます。しかもロングシートだし(--;)
それでも途中駅での降客も結構いて、10:46伊賀上野到着時はそれなりになっていました。
伊賀鉄道(伊賀上野→上野市)
伊賀鉄道で伊賀上野の中心部へ移動。10:57上野市駅到着。運賃は片道250円。
忍者列車のインパクトは凄い。
さて、先日の和歌山県に続き、三重県も初訪問を果たしました。これで訪問都道府県は44箇所となり、残るは長崎県・鹿児島県・沖縄県の九州勢です。
伊賀上野城
筒井定次が築城し、藤堂高虎が大改修を施した堅城。
現在、本丸に立つ模擬天守は、戦前の政治家・川崎克が私財を投じて昭和10年に完成したもの。今年修理が終わったばかりだそうで、白壁が綺麗です。
ちなみにこの天守台には、藤堂高虎が五重天守を上げましたが完成間近に倒壊。また現本丸の東側(筒井期本丸)には筒井定次が三重天守が築いています。
入場料500円を払って天守登頂。模擬ですが木造なのです。五重天守ならなお良かったんですけどね。
最上階から大阪方面を望む。
大坂包囲網の一翼を担った伊賀上野城。こうして西側の眺望が効く場所に天守を築いたのもそのためでしょう。
筒井期本丸の石垣。
本丸西側の日本一とも呼ばれる高石垣。
さすがの見ごたえなんですが、対岸の堀端は木々が生い茂っていて見晴らしが良くないのが残念でなりません(;´д`)
城内には忍者博物館などもあるのですが、混んでいるし時間もないしでパス。
旧崇広堂
藤堂藩の藩校で、安濃津の有造館の支校として建てられました。国指定史跡。
支城の城下町にまで藩校を建てるなんて、藤堂家は教育熱心ですな。
入館料200円。お盆休みの日中にも関わらず貸切状態でした。嬉しいけれど、維持できるのか心配も。
関宿
東海道の宿場町・関。古い街並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
これほどの規模で街並みが残っているとは! 正直驚きました。
しかも東西1.8kmに及ぶそうです。今回歩いたのは、そのうちの半分にも満たない距離ですが(^^;
景観に配慮して電線や電柱は地下に埋められています。人通りも多くなく、とても素敵な雰囲気でした。物凄い暑さを除けばですが(x_x;