日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

青春18きっぷで奈良・和歌山へ/2日目/たま電車・和歌山城・なら燈花会

台風再接近の日。一日中大荒れの恐れもありましたが、朝に雨が降ったくらいで、ほとんど影響は受けませんでした。我ながら天気運の良いことです。ただし、その代わり猛暑に悩まされることに(;^_^A
さて本日の行程ですが、まずは和歌山へ。和歌山県は初訪問となりますが、今回はあまり時間が取れず、たま電車に乗ったのと和歌山城に行ったくらいですので、いずれじっくり腰を据えてめぐりたいですね。
和歌山からは奈良へ向かい、昨晩に続いて今夜も燈花会見物に繰り出しました。


(8/22更新完了…冒頭写真は「たま電車」の車体イラスト)

大阪環状線新今宮→天王寺)

6時前、まだ結構強めの雨が降りしきっていて、この先どうなるかと不安を抱きながら出発。

阪和線(天王寺→和歌山)

6:12天王寺発の快速で、終点和歌山まで1時間。

和歌山電鐵(和歌山→貴志→和歌山)

わかやま電鉄貴志川線は、和歌山駅9番線ホームの発着。ホーム手前の改札口で1日乗車券(650円)を購入。終点貴志までの単純往復で元が取れます。
さて、ホームで待っていたのは白い車体の「たま電車」。



猫の駅長として有名となった「たま」のイラストが車体のあちこちに描かれています。


ただの「駅長」ではなく、「スーパー駅長」らしい。


たま電車は、何より車内が凄い。しかも観光列車ではなく、普通列車として通勤通学に利用されているというのだから、なおのことです。




和歌山駅を発車したときは、乗客は10数名いたのですが、途中駅で順次下車して、岡崎前駅から終点貴志駅までの約半分の区間は貸切状態。というわけで、存分に撮りまくってきました``r(^^;)ポリポリ


車内には色々なものがあります。これは駅長室。・・・というか檻?(^^;


猫型ライト。


ネコのシルエットの背もたれ。



窓からひょっこり。


ここにも(笑)


和歌山から30分強で終点貴志駅に到着しました。


貴志駅は今月完成したばかりの新駅舎です。猫の顔をイメージしたデザインだそうですが・・・私には宇宙大怪獣ベムスターの顔にしか見えません(--;)
ちなみに駅構内の売店の営業開始は9:00。たまに会えるのは多分それから。まだ8時過ぎ、今回はこのまま引き上げることにしました。べ、別にたまに会うために来たワケじゃないから、悔しくなんかッ!(>_<)


取りあえず折り返しの列車で和歌山へと戻ります。またね。


ちなみに、和歌山電鐵には「いちご電車」や「おもちゃ電車」もあるということなので、今度はそちらに乗りたいですねえ。

和歌山城

和歌山駅前からけやき大通りを歩いて20分強。


横からみた一の橋と大手口門。定番の撮影ポイントです。


というわけで大手口より入城。
大手口門は昭和58年に復元されたもの。御三家居城の大手門にしては随分と簡素な門ですね。枡形でもなく、平虎口ですし。


大手口の先には枡形があります。一中門跡で、ここは櫓門でした。


台所門跡から裏坂登り口を登って天守を目指します。物凄い蒸し暑さで汗だくです(-x-;;;


この石段の先は本丸跡。現在は給水場になっていて立入禁止になっています。


本丸の反対側が天守曲輪。


そして天守が見えて・・・んん!


まさかの工事中でした。今年11月までだそうですorz


ショックで天守に登る気にはなれず、そのまま南麓へ下りていきました。
途中の松の丸跡の石垣は古風な野面積みででした。鋭角な折れを作ることが出来ず、隅角部はことごとく鈍角になっていることから、まだまだ技術が未熟な時期のものでしょう。豊臣秀長による築城当初のままの箇所かもしれません。


松の丸櫓跡は、一転して打込ハギの美しい石垣を楽しめます。


一旦、岡口門(重要文化財)を出て、天守をバックにした姿をパチリ☆。


南麓を時計回りにたどり西北の山吹渓へ。この辺りの石垣も野面積みで豊臣時代のものか。隅角部には不完全ながらも算木積みが見られます。


最後に西の丸庭園(紅葉渓)に立ち寄りました。国指定名勝。



紀州徳川家初代の徳川頼宣が造営した庭園です。紅葉渓と呼ばれるだけに紅葉が映えそうですなー。


この西の丸庭園と二の丸とを結ぶ御橋廊下が2006年に復元されました。


無料で通ることが出来ます。


御橋廊下の下は、西の丸庭園の池泉がそのまま北堀に繋がっています。

勝海舟寓居跡

和歌山市駅へ向かう途中に石碑を発見。軍艦奉行だった勝海舟が砲台検分のために滞在した地だそうな。坂本龍馬もここを訪れたとか。

紀勢本線和歌山市→和歌山)

和歌山城から徒歩15分ほど。和歌山市駅に到着。


南海電鉄のターミナル駅ですが、JRも和歌山駅との間を結ぶ列車が走っています。僅か7分ほどの区間で、1時間に1・2本しかないので不便です。
改札は共用なので、ここで駅員さんに18きっぷを見せて2番線ホームへ向かいます。


南海電鉄からの乗り換え用改札がありますが、気にしなくていいようです。


10:52発の和歌山行きに乗車。「万葉の四季」ラッピングカーでした。


持統天皇とか柿本人麻呂とかの和歌が車体に記されています。


和歌山市−和歌山の区間だけでなく、桜井線・和歌山線でも運行しているそうです。さらには違うラッピングカーが数種類ある模様。ただ、今回はこれしか出会いませんでした。

阪和線(和歌山→紀伊

11:12発の天王寺行き紀州路快速に乗り換えて2駅先で下車。

紀伊上野廃寺

駅から徒歩15分ほど。国指定史跡ですが、夏場ゆえか藪が生い茂って荒れ放題。仕方ないので、藪の写真だけ撮って引き上げました。

阪和線紀伊→和歌山)

猛暑でかなり体力を消耗し、おまけに新しい靴が合っていなかったようで、足を痛めてしまいました(>_<)
この後は、大阪に戻って仁徳天皇陵あたりをめぐる予定でしたが、とてもとても。無理をせず、ひとまず和歌山駅に戻って昼食をとることにしました。

和歌山線・桜井線(和歌山→奈良)

昼食後、12:50発の桜井線直通の奈良行きに乗車。これで一気に奈良へ向かうことにしました。
途中、高田で22分の停車があったりで、奈良に到着したのは3時間20分後の16:09。物凄く時間のかかる路線です。和歌山からなら阪和線大和路線の両快速を使う方が断然早いでしょう。

大和路線(奈良→平城山

日没まで時間があるので、ちょっとだけ散策へ。

歌姫瓦窯跡

駅から10分足らず。国指定史跡ですが、古ぼけた説明板があるのみ。とっとと引き上げました。

大和路線平城山→奈良)

駅前の宿にチェックインを済ませ、充分に暗くなってから出発。まずはJR奈良駅旧駅舎のライトアップから。
そして、なら燈花会で昨日行けなかった会場へと向かいます。

猿沢池と五十二段会場


池沿いに燈籠配され、木々がライトアップされ、背後には興福寺五重塔。実に美しい光景です。嗚呼、しかし写真は満足のいく出来映えにはほど遠く(;´д`)トホホ



興福寺

五重塔は間近で見上げると、やはりそれなりに迫力があります。

浅芽ヶ原会場

ここでは尺八のコンサートが行われていて、暫く聞き入ってしまいました。

浮見堂会場

うーん、やはり手持ち夜景撮影は難しい。被写体がそれなりに明るければ、何の問題もなく撮影できるのですが。そうでないとまだまだ厳しいですね。三脚の有用性を再認識した2日間でした。