日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

武田信玄の古戦場をゆく/安部龍太郎/集英社新書

東北旅行中に読んだ一冊。


武田信玄が北に向かって侵攻したのは、同族の奥州南部氏や若狭武田氏と連携しながら日本海経由で上洛を狙ったため、だとする仮説をぶち上げている。
千曲川水運とか同族交流の話は興味深いけど、仮説に固執しすぎでしょう。武田氏の動向を規定した一要因くらいに考えるべきで、金科玉条の如くに捉えるには根拠不足だし、無理がある。まあこの辺は、作家ならではの想像力ゆえでもありましょうか。読者はその長所短所の両面を認識しつつめ読めばいい。


それにしても、これくらい気軽に旅に出られたらいいな、と思う。私の性格的には難しいが。
それからひさしぶりに甲信へ行きたくなってきたゾ。でも今年は混んでそうですな・・・(-"-;)