日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

武田信玄/笹本正治/ミネルヴァ書房

  • 第1章、誕生と家督相続
  • 第2章、川中島の戦い
  • 第3章、戦いの中に死す
  • 第4章、人間信玄
  • 第5章、統治者としての信玄


続けてミネルヴァ日本評伝選を読みます。
早くも来年の大河ドラマに向けて予習・・・なわけもありませんが、来年はこの本をめくる機会も増えるだろうなー。ただ、山本勘助については全く触れていません。


さて、本書で注目されるのは第4章。信玄の精神世界、そして彼の人間像について迫ろうという試みが面白い。それによれば、信玄は慎重で気配り上手という。
そしてこの話は先日*1高野山成慶院蔵の伝武田信玄像の件にもリンク。あちらは豪放磊落な豪傑といった風貌ですから、文書などから導き出された信玄像とは異なるわけで、そういった観点から笹本氏も成慶院本を信玄像とする見解には否定的。