日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

近江の城/中井均/サンライズ出版

近江の城―城が語る湖国の戦国史 (淡海文庫 (9))

近江の城―城が語る湖国の戦国史 (淡海文庫 (9))

  • 第1章、甲賀の城・湖北の城
  • 第2章、戦国大名の城郭
  • 第3章、石垣・寺院・城郭
  • 第4章、信長・秀吉と近江の城
  • 第5章、よみがえる近江の城


滋賀県の主要城郭はほとんど訪問・見学していますが、どこもそれぞれに特色があって楽しいですよね。
さて本書で興味を惹かれたところですが、第4章の「賤ヶ岳合戦と城郭」と第5章の「瓦が語る城郭史」の2点でしょうか。前者は賤ヶ岳の戦いにおける陣城の縄張りや遺構の考察で、そこから両軍の狙いや戦況が見えてくるのが面白い。後者は彦根城で出土した金箔瓦*1の由来について検討し、近江八幡城→大津城と経て彦根城に伝来したものと推測。こういう謎解きみたいなのは読んでいてワクワクするよ。

*1:天守内に展示されているらしいのだが、全く記憶にない。(^^;