周遊きっぷ岡山・倉敷ゾーンの旅/5日目/岡山電気軌道・山陽本線沿線
最終日です。路面電車が周遊きっぷのゾーン区間内なので、折角ですから乗り尽くしてきました。余った時間で山陽本線沿線めぐり。
さて、今回利用した「岡山・倉敷ゾーン」ですが、2012年3月31日での廃止が決定されてしまいました。
その他、19ものゾーンが廃止となり、その中にはこれまでに利用した「北近畿ゾーン」「山陰ゾーン」「広島・宮島ゾーン」が含まれています。それでも利用できたゾーンはまだマシかもしれません。次に利用しようと計画していた「津和野・秋芳・萩ゾーン」まで廃止になって涙目orz
夜行列車、ローカル線、そして企画きっぷが次々になくなっていく現状。地方への旅行がますますしにくくなりますね。残念です。
(2/26更新完了…冒頭写真は岡山電気軌道のたま電車)
岡山電気軌道清輝橋線(岡山駅前→清輝橋)
朝9時過ぎ。今日はのんびりと遅めの出発です。
まずはコインロッカーに荷物を預けるべく岡山駅へ。
岡山駅から地下通路を経由して路面電車のりばへ。
岡山電気軌道の路線は2本。岡山駅前から2つ先の柳川で、清輝橋方面と東山方面とで分かれます。まずは清輝橋方面に乗車しました。
色々な種類の車両が使用されていますが、取りあえず乗り込んだのは低床車両のMOMOでした。
水戸岡鋭治デザインだけあって格好いい車両です。
というわけで、終点清輝橋へは10分ほどで到着。到着したと思ったら、あっという間に折り返して行ってしまいました。
旧旭東幼稚園園舎
南へ徒歩10分。岡山市立中央図書館のお隣に移築された重要文化財。
八角形の遊戯室を中心にしてその四方に保育室が付属する珍しい構造が特徴的な建物です。そのため八角園舎と通称されています。
見学もできます。が、現在も基本的に幼児の遊び場として利用されているので、その点には配慮せねばなりません。
この日は幸いにも人が少なくて助かりました。
岡山電気軌道東山本線(東山→岡山駅前)
終点の東山周辺の撮影をするつもりでしたが、向かいの停留所に「たま電車」を発見!
これはもう「たま電車」に乗って岡山駅前に引き返すしかありませんよね。
ちなみに「たま電車」とは、和歌山電鐵貴志駅のたま駅長をモチーフにした車両。和歌山電鐵が岡山電気軌道の子会社であることから、こちらでも運行することになったそうです。
→青春18きっぷで奈良・和歌山へ/2日目/たま電車・和歌山城・なら燈花会 - 日本史日誌
またもや貸し切り状態(1区間だけでしたが)だったので思う存分に撮影してきました。
壁にたま駅長。
扉にたま駅長。
広告ステッカーにたま駅長。
カーテンの柄もたま駅長。
天井にもたま駅長。
本家の和歌山電鐵「たま電車」のインパクトには及びませんが、こちらもたま駅長尽くしの車両になっています。
10分ちょっとで岡山駅前に到着。降車ホームは乗車ホームと分かれていて、乗客を降ろした列車は奥の乗車ホームへと向かっていきます。
「たま電車」が行ってすぐ、今度はMOMOが。
本当に便数多くて便利ですよねぇ。
岡山駅前の乗車ホームに並ぶ「たま電車」とMOMO。
「たま電車」の出発を見送ってから、JR駅へと向かいました。
旧大國家住宅
駅から徒歩5分。重要文化財の古民家があります。
残念ながら通常公開はしていません。申請による見学も5人以上からとか。年に1日だけ一般公開されるので、それを狙うしかなさそうです。
漆喰が剥落したり、雨樋が壊れていたり、土蔵の傷み具合が気にかかりました。
山陽本線(和気→岡山→西阿知)
和気駅前の喫茶店で昼食を済ませ、今度は西へと向かいます。
まずは13:36発の岡山行に乗車。
快速サンライナー用の車両でした。
この列車は和気が始発駅なのでガラガラ状態で出発。岡山駅に近づくにつれて乗客が増えていきました。
30分ちょっとで岡山駅に到着し、向かいのホームの三原行に乗り継いで、倉敷のひとつ先、西阿知駅に14:31着。
庭瀬城跡・撫川城跡
満々と水をたたえる庭瀬城跡。もとは西方100m余の撫川城と一体の城郭でした。
庭瀬藩主戸川達安が二の丸を中心に整備。戸川家の無嗣断絶後で廃城となった後は、庭瀬に入封した板倉家が陣屋を置きました。
こちらは撫川城跡。庭瀬藩主戸川家の無嗣断絶後、名跡を継承して5千石を領した戸川達冨はこちらに陣屋を設置。
土塁や石垣が残るため、こちらの方が城郭の趣きがありますね。