日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

青森・函館フリーきっぷの桜旅/3日目/五所川原市・青森市・弘前市

3日目は予定どおり津軽フリーパスを使って五所川原をめぐりました。

5:51 弘前駅出発

始発の五能線に乗車。
こんなに朝早い始動は我ながら珍しい。弘前の街も駅もまだ静まり返っていました。早起きは苦手ですが、電車の本数の少なさ、乗り継ぎの悪さを考えると頑張らざるをえません(^^;
数えるほどの乗客を乗せて列車は出発。途中駅での乗降もほとんどないまま進んでいきます。


五所川原の手前で雲の隙間より光が!(゜o゜)/
折角早起きしたのにどんよりした曇り空の車窓に気分も沈みがちでしたが、これには「吉兆か?!」とテンションも上がりました。ま、結局それらしいことは何も起こりませんでしたが(-_-) むしろ凶兆だったのかも?

6:40 五所川原駅到着

7:08 津軽五所川原駅出発


津軽鉄道に乗り換え。JRと駅名が異なるものの、ホームは跨線橋で繋がっており、しかも間に改札などが無いので、何だか拍子抜けしてしまいました。
さて、乗車したのは一般車両の走れメロス号。こちらも乗客はまばら。
津軽鉄道といえばストーブ列車が有名ですが、冬期限定ですので、その時季にいずれまた来ないといけませんね。

7:35 芦野公園駅到着

桜のトンネルが出迎えてくれるハズだったのですが・・・残念orz

7:40 芦野公園

早朝とはいえ、桜の名所も桜がこれでは人も来ません。この辺りはまだ残っていましたが、天気も悪いし、気温が低くて肌寒いし、何だか淋しさばかりが募ります。しょんぼりしていても仕方がないので、とりあえず、園内をひとまわりすることに。


吊り橋。風が強くて揺れる揺れる(笑)


夢の浮橋
当然のように誰もいませんが、折角なので端まで行って戻ってこよう、そう思って進みましたが・・・。


吹き付ける風が物凄い! 芦野湖の湖面も荒れ模様です!


波が足元に跳ねるようになってきたので、これはヤバイ、と逃げ戻りました。。。゛(ノ><)ノ
他に誰もいませんし、突如高波にでも襲われたら間違いなく落命です。こんなところで死ぬわけにはイカン。夢の浮橋じゃなくて悪夢の浮橋になっちゃうよ(^^;


同じ湖面でも入り江はこんなに穏やか。
しかし、翌日から桜まつりが始まるとは思えない芦野公園でした。

8:41 芦野公園駅出発

予定より早く切り上げることとなりました。ま、仕方ないですね。


運転席横の窓にかぶりついて桜のトンネルを撮影。満開のときにリベンジしたいなぁ。

8:46 金木駅到着


9:00 旧津島家住宅(太宰治記念館 斜陽館)

太宰治(本名・津島修治)の生家。重要文化財です。入館料500円。
それにしても、デカイなぁ。それもそのはず、津島家は大地主でかつ政治家を輩出した一家。戦後この豪邸を手放しており、大地主では無くなったようですが、政治家の血脈は受け継がれ、太宰の娘婿津島雄二自民党津島派会長を務めるほどの大物議員。また太宰の次兄の孫に当たる津島恭一衆議院議員を2期務めています。


運悪く団体客が押し寄せてきてしまいましたので、ひとまず注目度の低い土蔵に避難。


嵐の過ぎ去った頃合いを見計らって主屋見学に復帰です(^。^;)


太宰治が生まれた小間。


仏間。津島家の宗派は浄土真宗だそうで、道理で仏壇が煌びやかなわけだ。同じようなものを北陸でも見たような記憶がある。


金融執務室。この建物は津島家が経営していた金木銀行の店舗でもあったそうです。店舗兼住宅ということを考えると、適正な大きさの建物と言えるかも。


階段。


2階廊下。


2階洋間。
外観からは想像つかない和洋折衷の建物でした。

10:00 金木駅出発

10:12 津軽飯詰駅到着

芦野公園を早く切り上げたお陰で立ち寄る余裕が出来ました。

10:25 飯詰八幡宮

県重宝の本殿を見学。覆屋の中にあるタイプなので見栄えはしませんでした。
目的はここだけ。ちょっとあっさりして物足りなさもありますが、他に行くところもないので駅に戻ります。

11:09 津軽飯詰駅出発

線路は続くよどこまでも〜♪
この日4度目の津軽鉄道乗車。初めて車内が混雑していたので、再び運転席脇のスペースに陣取って、前面の展望を撮影。これがなかなか楽しい。これからは他の列車でも撮りたいですね。展望が利く車両は少ないでしょうけど、チャンスがあれば。

11:17 津軽五所川原駅到着


11:45 旧平山家住宅

駅からわざわざ30分近く歩いてやって来たというのに、なんと休館日!
無情にも表門(重要文化財)は閉じられていました。


主屋(重要文化財)の外観だけでも撮れれば満足なんですが、外からはまともに撮れそうにありません。表門脇の塀上から背伸びをして撮ったのがやっと(^^;
今回の旅行はここに限らず休みのチェックをしなかったのがいけませんでしたね。ゴールデンウィークということで、休むところも無かろう、なんて高を括っていました。甘かったです(T-T)

13:20 五所川原駅出発

駅前の繁華街で昼食。
そして弘前行きの五能線に乗車。強風の影響で7分遅延。

14:00 川部駅出発

青森行きの奥羽本線普通列車に乗り換え。えらい混んでいてビックリ。満席なのはもちろんのこと、立ち客もかなりいました。

14:13 浪岡駅到着

旧浪岡町(青森市)にやって来ました。

14:35 旧坪田家住宅

青森市中世の館の敷地内に移築されています。県重宝。
しかし青森市中世の館は休館日。普段であれば内部も見学できるようですが、外観を撮影するだけに終わりました。

14:45 浪岡城跡

国指定史跡。北の果てまで流れてきた名門北畠氏*1の居城で、「浪岡御所」と敬称されていましたが、津軽為信に攻め落とされて滅亡しています。


「史蹟浪岡城址」石碑のところから小道を進んでいくと目の前に広がるは桜の園。浪岡城も桜の名所だったんですね。しかもこんなに満開だなんて、嬉しい誤算です\(^o^)/


浪岡川の対岸にも桜が。



西館から内館を眺めつつ、城の南側を川沿いに歩いていきます。午前中とは打って変わって青空が広がり、まさに絶好の花見日和。


ただし、相変わらず風は強め。マクロ撮影には苦労しました(^^;


城内へまずは内館から。こんだけ見事に咲いているのに、観光客は極僅か。風が強いせいもあるのかもしれないけど、何とも勿体ない話。こちらとしては好都合なんですけどねー(笑)



西館の桜も(・∀・)イイ!
しかし、この辺は完全に城めぐりというより花見になっていましたね(^^;


ちょっとは城らしい写真も撮らなくっちゃね。これは内館と西館の間の二重堀です。真ん中の土塁は通路にもなっています。


内館の土塁と空堀。桜に目がいってしまいますが、この土塁も傾斜角があってナカナカのもんです。


続いて北館へ。ここは板塀で武家屋敷跡の区画を再現しています。正直地味です。地味ですが、それくらいがちょうどいいのです。余計な力を入れたりすると、おかしな方向に進みかねませんから!


北館の北側の二重堀。そういえば、二重堀を見たのはこれが初めてかもしれません。それをこんないっぺんにたくさん見られるとは・・・桜だけでなく、城郭遺構としても浪岡城は侮れませんよ!
この後、東館へも行って城めぐりは終了。ちなみに桜は内館と西館に集中しておりました。

16:25 伝北畠氏墓所

浪岡最後の目的地に到着。浪岡城主北畠氏の墓地と伝わる場所で、五輪塔の残欠が転がっていました。2箇所あって、少し離れています。
ちなみに浪岡城からとっても遠いです。JAりんごセンター近くの畑の中にあり、遮る物が何もないので、吹き付ける風も猛烈で閉口しました(-x-)

17:51 浪岡駅出発

歩き疲れて戻ってきました。駅のベンチでぐったり。
帰りの列車は運良く座れたので、短い時間ですがウトウト。

18:09 弘前駅到着

19:00 弘前城西堀

お気に入りの場所でブルーモーメントの写真を撮りたくなったので、行ってきました。時間的にはちょうどいい頃合いだったわけですが、当然ながら2日前より桜が寂しくなっているわけで(´・ω・`)ショボーン


ボートで漕ぎ出すお客さんもあまりいません。城内も全体的に観光客が少ないようでした。例年であれば、人出のピークを迎える頃でしょうに。
私も撮影は西堀だけにしてさっさと引き上げました。

*1:北畠顕家の後裔を称す。