日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

桂太郎/小林道彦/ミネルヴァ書房

桂太郎―予が生命は政治である (ミネルヴァ日本評伝選)

桂太郎―予が生命は政治である (ミネルヴァ日本評伝選)

  • 第1章、維新の動乱の中で
  • 第2章、政府に対し陸軍の何者たるか
  • 第3章、政治への目覚め
  • 第4章、元老政治の下で
  • 第5章、桂園体制
  • 第6章、現状打破への衝動
  • 第7章、最期の日々
  • 終章、その政治的遺産


ミネルヴァ日本評伝選の一冊。
桂に対する「藩閥政治家」「山県有朋の子分」といった従来の評価は必ずしも適当ではない、という主張が興味深い。
桂と山県の政治路線の違い、山県ら元老の影響力を低下させた桂園体制、等々を指摘によって、桂独自の政治理論や人脈が窺える。
本書と同様昨年に出版された人物叢書桂太郎 (人物叢書)』では、通り一遍の興味しか湧きませんでしたが、本書を読んで桂太郎(その周辺の人々も含め)に対する興味がむくむくと湧いてきました。