日本史日誌

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甲府城整備:調査委を設置 物証調査急ぎ、天守閣の復元目指す−−県 /山梨

天守閣の復元を含めた甲府城の整備に向け、県は9日、歴史家や建築専門家らで作る調査検討委員会(委員長・萩原三雄帝京大山梨文化財研究所長)を設置した。存在した可能性が高いとされる天守閣について、今後3年間で全国に散逸する図面や絵図などの物証調査を急ぎ実物に忠実な建築を目指すほか、甲府城の公園施設としての活用法も研究する

今年初め*1に設置を検討されていた調査委員会がついに発足したんですね。

天守閣を巡っては、1968年の県の総合調査で▽絵図に残されていない▽記録がない――などの理由で「存在しない」との結論が出された。その後、金ぱく瓦や鯱(しゃち)瓦が出土したことなどから、現在は「存在した」との考えが主流になっている。
委員には、城郭や石垣の研究者に加え、図面が発見された場合に建築が可能かどうかを判断する建築専門家ら県内外の10人が選ばれた。
会合では、全国67の天守閣のうち28カ所は史実にないにもかかわらず建設されたとする資料も示され、委員からは「偽物を作るのは恥ずかしい話。存在した可能性を中心に検討してほしい」との意見が出された。
3年間の調査で天守閣の存在を示す史料が発見できなかった場合について、事務局の県教委は「偽物を作るわけにいかない」と答え、建築に否定的な考えを示した。
今後は、甲府城築城期の大名や、江戸時代の甲府城主らの史料を収集するため広島、奈良県などに出向いて調査するほか、老朽化が指摘される鍛冶曲輪門など付属の建造物の整備も検討する。

委員の方々はかなり良識的な模様。こりゃ心配は杞憂になりそうですな。ホッと一安心。