大江広元/上杉和彦/人物叢書
- 作者: 上杉和彦
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
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- 第一、朝廷の実務官人
- 第二、新天地鎌倉へ
- 第三、文治元年の政治情勢
- 第四、朝幕交渉における活躍
- (つづく)
今日から読み始めました。
まずはその出自。いくつかの説があって、ごちゃごちゃしている印象があったので今まで敬遠気味でしたが、非常に分かりやすく説明してくれているお陰で、スッキリすんなり理解できた。「はてな」のキーワードでは説明不足なので、熱が冷めないうちに編集する予定。
大江広元は源義経との接点があり、特に「腰越状」が彼に宛てられているように頼朝・義経の対立にも絡んでくる。そう、『源義経の合戦と戦略 ―その伝説と実像― (角川選書)』で疑義を呈されている部分。*1しかし本書は全般的に『吾妻鏡』に基づいて著述されているので、この辺りの見解についても通説どおり。見解の違いではあるが、やはり『吾妻鏡』的理解では矛盾が解消されない。今後は『源義経の合戦と戦略 ―その伝説と実像― (角川選書)』の見解を踏まえたうえで研究・論議を進めるような展開になって欲しいと思います。
ところで、大江広元は大河ドラマ『義経』に出てこないんですかね? 登場してしかるべき人物だと思うんですけど。そういえば三善康信もまだ出番はない。ただ、こちらは配役も決まってるので間違いなく出てくるんでしょうけど。さて、どうなんでしょう。