日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

義輝異聞 将軍の星/宮本昌孝/徳間文庫

将軍の星―義輝異聞 (徳間文庫)

将軍の星―義輝異聞 (徳間文庫)

久々の歴史小説宮本昌孝作品は読後の清涼感がたまらないので好き。
先日の旅行中に読んだ時代小説の「藩校早春賦」(集英社文庫)ISBN:4087474658 も絶品で、美味しくいただきました。
が、短編集の今作はどうもキレが今ひとつ。

前髪公方

堀越公方足利茶々丸とその家臣関戸吉信の話。うーん、何を描きたいのかサッパリ分からない。爽やかさもない。それに茶々丸は早雲の伊豆討ち入り後すぐ死んだわけじゃないのだが・・・。

妄執の人

流れ公方足利義稙が主人公。しかし短編では短すぎるね、詰め込みすぎ。長編で書いてくれ!

紅楓子の恋

山本勘助の恋愛物語。意外感はあるがやはり短いな。スッキリまとまったという感じではない。

義輝異聞 丹波の黒豆

剣豪将軍義輝シリーズの外伝。三好長慶との対立によって都落ちする義輝一行の逃避行譚。もそっと細川晴元の出番が欲しいところ。