日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

近江若狭路の旅5〜小浜の寺院めぐり〜

※2012年7月14日の記事です


小浜市の郊外には国宝重文の寺院建築および仏像が多数残されています。
撮れない仏像に興味はないので、ひたすら建造物を撮影してきました。

明通寺

坂上田村麻呂によって創建されたと伝わる千年の歴史をもつ、こちらの寺院からスタート。


石段上の山門(市指定文化財)がお出迎え。


拝観受付から続く参道の緑が眩しい。秋は赤く染まることでしょう。


参道の奥に見えてきました。


国宝の本堂。鎌倉時代の建造物です。




屋根の桧皮葺がとても優美です。



本堂奥の高台に聳える三重塔。こちらも国宝です。
いきなり国宝がふたつも見られるなんて贅沢。


帰路は客殿前中庭を通ります。


客殿前中庭の奥に聳えるかやの巨木は樹齢500年という。

若狭神宮寺

東大寺二月堂の「お水取り」に先駆けて「お水送り」の神事が行われる寺院です。
そういえばお水取りを見学したのはもう7年も前。また撮影しに行きたいなあ。


拝観受付から先へ進むと広場の奥に見えてきました。


重要文化財の本堂。室町時代の建造物です。





本堂に架けられたしめ縄。
もともと若狭彦神社の別当寺であったこの寺は、明治の神仏分離令の後もこうして神仏習合の習俗を今に伝えています。


さて、こちらにはもうひとつ重文があるハズなんですが、境内を見回しても見当たらず。受付で聞いてみると参道を北へ真っすぐ行った先にあるとのこと。


行ってみると確かにありました。


重要文化財の仁王門。



両脇で金剛力士像が睨みをきかせています。


仁王門から本堂方面を望む。
最盛期には参道の両サイドに坊舎が立ち並んでいたのではなかろうか。

萬徳寺

若狭守護武田氏の祈願所。



こちらには国指定名勝の枯山水庭園があります。




誰もいない静かな庭園を独り占め。

若狭国分寺

国指定史跡「若狭国分寺跡」に建つ寺院です。


金堂跡に建つ釈迦堂(県指定文化財)。


中門跡。中央奥、木々の向こうに釈迦堂が覗いています。


国分寺古墳。どうして寺域に古墳があるのだろう。


南大門跡。


塔跡。

妙楽寺

行基が創建し、空海が再興したと伝わる古刹。
まあちょっと出来過ぎなので、そのまま素直には受け取れませんが。


緑豊かな参道の奥に見えてきました。


重要文化財の本堂。鎌倉時代の建造物です。若狭では現存最古とか。



羽賀寺

こちらも行基の創建と伝わる寺院。


石段の向こうに見えてきました。


重要文化財の本堂。室町時代の建造物です。


堂内の本尊十一面観音立像(重文)は元正天皇の御影と伝わります。

飯盛寺

「はんじょうじ」と読みます。
ここだけ小浜市西部、おおい町との境の近くに位置しており、次の記事と順序が逆転してしまうのですが、こちらにまとめておきます。


人里離れた山の中にあるお寺。


重要文化財の本堂。室町時代の建造物です。


屋根には草がビッシリ。屋根を丈夫にするため意図的に草を生やしているものと思われます。


本堂内。



不動の滝。飯盛山への登山口にあります。