日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

四国バースデイきっぷ旅行2008/4日目/琴平町・岡山市

最終日となりました。バースデイきっぷの有効期間は昨日まででしたから、もうあまり移動することは出来ません。
ということで、まずは朝一番で金比羅詣をして、午前中は琴平観光に費やします。ただこの後が問題で・・・琴電で高松に出て、レンタサイクルで屋島古戦場めぐりをする、というのが当初の予定でしたが、このクソ暑いのにサイクリングなんて無理!(`ε´) 疲労もピークですしね。とまあ、今回も屋島はキャンセルってことで(^^;
しかし四国での代替案も思い浮かばなかったので、3年ぶり*1に岡山へ立ち寄ってみることにしたのでした。出来ればまだ訪れたことのない場所が良かったんですけれど、勝手知ったる岡山城&後楽園であればそれほど歩き回らずに済みますし。


(8/10更新完了…冒頭写真は後楽園と借景の岡山城天守

7:40 金刀比羅宮

まだこの時間の参道はひっそりとしています。
しかし早い人は早いもので、もう下山してくる方々もちらほらと。



境内入口の大門に到着。照りつける太陽に早くも汗だくです(^^;
でも、振り返ると爽快な眺めが広がっていて、気持ちもリフレッシュ。


「しあわせさん。こんぴらさん。」


開館前の表書院を通り過ぎ、重要文化財の旭社までやって来ました。
本宮まではもう一息!


本宮に到着です。ここまでの石段は785段だそうな。途切れ途切れのせいか、そんなにたくさん登ったのか、と意外な感じがします。


本宮に近い展望台より讃岐平野を望む。
真ん中付近にうっすらと讃岐富士も見えます。


多くの人は本宮で引き返すところですが、さらに奥社へと向かいます。
奥社まで登ると1368段だって。道のりも一気に山登りの風情と化しますが、昨日の万年山に比べれば、道は格段に整備されていますし楽な方です。といっても、汗びっしょりですけどね(´ー`;)


奥社厳魂神社。見事登りきりました \(^o^)/
ひと休みして呼吸を整えてから引き返します。


本宮に戻ってくると、何やら始まりそうな雰囲気を察し、見守っていると、笛や笙の楽団の演奏の中、神職の方々が本宮の中を行ったり来たり。どうやら毎朝の供物を捧げていたようです。祭神大物主神崇徳院


8:30開館の表書院(重要文化財)。拝観料500円。
特別展「金刀比羅宮の屏風展」を開催していましたが、残念ながら撮影は禁止。


大門の手前に店を出しているのは、境内での営業を許された五人百姓という5軒の飴屋。でもこの日は4軒しか見えず(^^;
ちょうど他に参拝客がいない時分だったので逃れられず(笑)、記念に一袋(500円)購入しました。

9:45 旧金毘羅大芝

現存最古の芝居小屋。重要文化財
金比羅参りをした後に来たんじゃ混んでいるかもしれない、先に外観だけでも撮っておこう。そう思って、実は朝一番で立ち寄っていたのですが、ご覧のとおりこの時間でも全然混んでいなくて・・・無用の心配だったようです(^^;


入場料500円を払って中へ。
おぉっ!これは壮観なもんですねぇ。そういえば芝居小屋の見学は初めてのことでした。


床下の奈落の見学も出来ます。まるで秘密基地に潜入するみたいでドキドキします(^^*)


奈落には、廻り舞台やセリ、すっぽんといった仕掛けがいっぱい。実際に使ってみたい気分に駆られるのは私だけではないハズ(^^;


続いて2階へ。向かい正面は一番安い席だったそうですが、見やすさは一番ではないでしょうか。


こちらは桟敷席。


芝居小屋には提灯がよく似合います。


こちらでは普段、芝居は上演されていませんが、毎年4月には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の公演で賑わうそうです。

11:15 琴平駅出発

快速サンポートに乗車。快速といっても、坂出までは各駅停車なんですが。

11:53 坂出駅出発

快速マリンライナーに乗り換え。瀬戸大橋を渡って岡山へ向かいます。

12:33 岡山駅到着

駅前では桃太郎一行がお出迎え。
余分な荷物を押し込もう、とコインロッカーに向かったのですが、どこも使用済みで参りました(>_<)
あちこち回った末、ちょうど荷物を出している人を見つけたので、何とか事なきを得ましたが、ターミナル駅はコインロッカーがたくさんあっても使う人も多いので、休日昼間とか要注意ですね(^^;

岡山電気軌道岡山駅前→城下)

岡山駅構内で昼食を済ませ、いよいよ岡山城へと向かいます。前回は歩いて行きましたが、今回は炎天下ですし、路面電車を利用してみました。
新型車両なのか、綺麗で良いですね。それに1コイン100円で利用できるのが嬉しい。



さて、城下電停で下車した後の、一般的な岡山城の観光ルートとしては、東に真っ直ぐ進んで旭川沿いに出て、廊下門より天守に至る、という最短ルートになるかと思われますが、いくら暑いからとはいえ、それでは味もそっけもありませんから、最低限の見どころを押さえたコースをめぐります。まあ、前回とほとんど同じなんですけどね(^^;

13:30 岡山城西手櫓

岡山市民会館の西向、旧内山下小(廃校)に重要文化財の現存櫓が残されています。
この地は池田光政の隠居所として整備された西の丸跡にあたり、櫓の側には庭園跡もあります。
一般観光客には見向きもされない場所ですが、城好きならば見逃せないスポットですよ。

13:35 岡山城石山門跡

山陽放送前の交差点。ここには旧国宝の櫓門がありましたが、戦災にて焼失。赤く焼け残った石垣を見学しましょう。

13:40 岡山城二の丸石垣

石山門跡から東へ向かうと、左手の駐車場奥に見事な石垣群が見えます。ここは宇喜多直家が築城した当初の本丸跡。

13:45 岡山城

内下馬橋を渡って大手口より入城します。


鉄門跡から不明門(外観復興)へ。門の向こうはもう天守曲輪です。


天守曲輪(本丸本段)に到着。漆黒の天守は北奥に聳えています。


見よ、この雄姿を。
戦災で焼失した旧国宝天守が現存していれば、と惜しまれます。


屋根に輝く多数の金箔瓦。ただ、これが重厚感を損なっているのか、どうも一般的には不評のようです(^^;


あまりに紫外線が強烈なので、さすがに頭がくらくらしてきました。そろそろ天守内部へ入りましょう。後楽園との共通券520円を購入。


4階まではエレベーターで、そこから最上階6階へは階段で。しかし最上階は意外と眺望が効きませぬ。むしろ5階からが写真を撮るにはベストでしょう。金鯱旭川、そして対岸の後楽園。
館内は様々な展示がありますが、今回はほとんどサックリ眺めただけ。ただ、岡山城写真展のコーナーはじっくり見させていただきました。他人の写真を見るのは勉強になりますからね。


その写真展で面白かったものを真似て撮ったのがコレ。何だか分かりますか?
これはライトアップ照明のガラスに天守が映っているのです。同様の写真が何枚かありましたが、面白い発想をする人もいるものです。素直に感心してしまいました。型に捕らわれ過ぎぬよう、柔軟な思考で、色々と挑戦してみることも必要ですね。


天守を出た後は、本丸中の段へ。御殿の間取りが色分けで平面表示されています。


本丸中の段の北西隅には、城内で唯一の現存建築である月見櫓(重要文化財)があります。


そして廊下門より城外へ。



北側より天守を撮影。岡山城天守の平面は不整形なので、角度によって様々な姿を見せてくれます。被写体としては非常に魅力的(*^_^*)


あとはやっぱり眼下を流れる旭川との組合せは外せませんね! 出来映えはイマイチですけど(>_<)

15:25 後楽園

月見橋を渡って旭川を越え、南門より入園。


言わずと知れた日本三名園のひとつ。
後楽園の特徴はこの広々とした芝生。


しかしこの炎天下に芝生の庭園は厳しすぎます。やはりこう、水辺の木陰が良いですな(^^;


唯心山から園内を見渡す。定番撮影ポイントその1です。


その2はこちら。唯心山と借景の岡山城天守という構図です。



暑いし、見頃の花も無さそうなので、庭園めぐりはこんなもんで終了。頑張った御褒美に園内の茶店でかき氷をいただきました。

18:03 岡山駅出発

新幹線に乗って東京まで。無事帰還。



それにしても暑い4日間でした。お陰で予定変更も多くなりましたが、大洲・宇和島・高知のリベンジ成功という戦果があがりましたので大満足ですよ。