日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

四国バースデイきっぷ旅行2008/3日目/高知市・三好市・徳島市

3日目は朝から快晴!
その代わり厳しい猛暑で苛酷な気候となりましたが、昨年土砂降りに見舞われた*1高知でのリベンジにはうってつけ。ということで、午前中は高知城など高知市内をめぐり、午後は四国四県で唯一未訪問の徳島へ移動します。また、時間に余裕がありましたので、途中に大歩危に立ち寄ってきました。


(8/4更新完了…冒頭写真は高知城天守北面)

6:40 高知城

宿で自転車が借りられたので、今回は自転車で移動。まず最初に追手門近くの山内一豊騎馬像の撮影からスタートです。


そして追手門(重要文化財)より入城します。
いやー、それにしても雲ひとつ無い良い天気! いざ、高知城を撮り直しに参りましょう。


天守をバックに板垣退助像。
この板垣像前に自転車を止め、石段を登っていきます。


杉の段に立つ一豊の妻像。へそくりで名馬を買ったという有名な伝説に基づいたもの。


工事中の三の丸石垣。昨年も同じ場所で工事していましたけど・・・時間かかるものなんですね。


天守東面を見上げる。


三の丸跡から見た天守。この位置から見た姿が一番美しいと思う。


そして昨晩ライトダウンを体験した二の丸跡から、廊下橋・廊下門そして天守(いずれも重要文化財)。廊下橋は本丸への入口のひとつですが、まだ閉まっています。そういえば昨晩も閉まっていました。


廊下橋は二階構造。本丸と二の丸の間の堀切に設けられ、二階部分が両者を結ぶ通路になっています。


本丸の東沿いに設けられた武者走りを進みます。


もうひとつの本丸への入口、黒金門(重要文化財)にやって来ました。
が、ここもやはり閉まっています。どうやら天守・本丸御殿の開場時間である9:00まで本丸へは入れないようになっているみたいですね。


というわけで、本丸内の撮影は後回しにして、城とは一旦お別れです。

7:45 要法寺

高知城より南へ向かい、鏡川を渡って筆山山麓にやって来ました。昨年は時間の関係で来られませんでしたから、こちらもまたリベンジということになりますね。
こちらは、長浜・掛川から高知へと山内一豊にくっついて移転してきた日蓮宗寺院。山内家菩提寺のひとつです。

7:50 山内家墓所

筆山北麓に設けられた歴代土佐藩主の墓所
なーんか・・・荒れてます(^^; どうも夏場だからというだけではないみたい。しかも門扉が閉じられていて見学できません。

7:55 真如寺

藩主山内家の菩提寺。山内家墓所の目の前にあります。

8:00 潮江天満宮

市指定有形文化財の楼門。

8:20 野中兼山墓

続いて筆山の東麓へ移動。土佐藩執政野中兼山とその一族の墓所。市指定史跡。
筆山トンネルの真上に広がる墓地の奥にあります。案内図もなく、分かりにくいです(>_<)


その代わり、眺めがいいです。それだけ登ってきたということでもありますが・・・まあここは10分足らずですから大したことはありません。

8:40 旧山内家下屋敷長屋

山内容堂が設けた下屋敷に建てられた武家長屋。重要文化財


昨年来たときに内部を見学(無料)するのを忘れていたので、高知城へ戻る途中に立ち寄りました。



内部はこんな感じ。2階建てになっているとは知りませんでした。

8:55 高知城

何とか時間前に到着。急いで本丸へと向かうと、既に開場しており、たくさんの(というほどでもないですがそれなりに)観光客が来ていました。やはり三連休だからでしょうか。しかも本丸より見上げた天守は逆光で(;´д`)


仕方がないので取りあえず中へ。入場料400円。


天守の中も観光客が多く、のんびり撮影というわけにもいかず。最上階へ直行しました。


最上階の高欄。


眺望抜群!
昨年は土砂降りで霞掛かっていましたからね。それを考えると嘘のような眺めです。


天守より見下ろす本丸建造物群。すべて重要文化財



天守に隣接する本丸御殿(懐徳館)の御座所上段の間、とその景色。


ま、こんなものですが、充分にリベンジを果たしたことに満足して高知城をあとにしました。あとは城下をちょこっと廻ります。

9:50 致道館跡

土佐藩校跡。現在は県立武道館になっており、表門が残されています。

10:00 開成門

高知小津高校に移築された土佐藩開成館の正門。県指定有形文化財

10:05 寺田寅彦記念館

寺田寅彦邸跡(市史跡)に復元された建物。
見学無料です。訪れたとき、お琴教室の真っ最中。一通り見学して、そそくさと退散しました(^^;

10:20 大川筋武家屋敷


家禄250石の上士であった旧手嶋家住宅。長屋門・主屋ともに市有形文化財
こちらも見学無料です。



これにて今回の高知史跡めぐりは終了です。今回は目的を無事果たせて本当に良かった(^。^;) 今度来るときは桂浜や五台山などにも足を運びたい。

11:12 高知駅出発

自転車を宿に返却して高知駅へ。高知駅、こんなんなってました。手前の更地は旧駅舎跡か・・・ホント、エライ変わりようにビックリです。昨年の写真があれば面白かったのですが、残念ながら撮らなかったんですよねぇ(^^;
それはともかく特急南風12号で出発。この旅最後のグリーン車です。車中では駅弁のかつおめしを食べました。

12:03 大歩危駅到着

このまま真っ直ぐ阿波池田へ向かっても、乗り換え時間が1時間以上あります。当初は阿波池田の駅周辺をぶらつく予定でしたが、天気もいいですし、ここはひとつ有名な大歩危に行ってみよう、ということで途中下車。タイムリミットは、次の特急が来る1時間後です。

12:10 大歩危

取りあえず駅至近で目についた大歩危橋に行ってみました。橋の下を流れるのは吉野川。高所恐怖症なもんで下を覗くのはガクブル((((;゚д゚)))ものなんですが、それでもこの爽快な景色を前にすると多少は和らぎます。


峡谷といえば岩場。なんか、長瀞を思い出させる岩場です。


こちらは反対側の北側上流方面。この先、延々と峡谷が続いていくようですが、さすがに今回は足を運ぶだけの時間がないので、大歩危橋を往復しただけで駅に戻ります。


駅舎から線路を挟んだ向かいに、展望台へ降りていく遊歩道入口がありました。
途中下車したくないとか、時間が無いとか、橋の上に行くのもしんどいとか、そういうときには便利かも。


2分ほどで到着。ただし、橋の上から見たような迫力はありませぬ。


それだけですとアレなので、望遠で撮影した激流の様子もどうぞ(^^;

12:49 大歩危駅出発

ひととおり撮影も終えたのでベンチで涼もう、とホームに戻ってきたところ、阿波池田行きの普通列車がやって来ました。普通列車のことは頭になかったので、調べていませんでしたが、これに乗れば次の特急より早く着くのではないか。そう考えて飛び乗ることにしました。出発まで若干時間があったので、一応運転手氏に尋ねてみますと、「そうです」とのこと。しかも時間の確認までして下さり、本当にありがたいことですm(__)m
というわけで、阿波池田までは鈍行で向かうことになりました。車窓をのんびり見るには特急より鈍行が最適でしょう。


それにこの列車、運転席横がスペースになっているので、窓にかぶりついて前方を眺めることができるのです。


山がちな区間だけあって、トンネルやガードが多いです。


平行して流れる吉野川は横の車窓から見るしかありませんが、一貫して見えているわけではないので、撮影するタイミングが難しかったです。これはタイミングが遅れてしまい、残念なことになってしまった代表例(T-T)

13:34 阿波池田駅出発

阿波池田に到着すると、徳島行きの特急剣山8号は既に入線しておりました。この列車、「ゆうゆうアンパンマンカー」を連結しています。


この「ゆうゆうアンパンマンカー」の車内を見てビックリ( ̄□ ̄;)!!
昨年乗ったアンパンマン列車は普通の車両でしたが、こちらは車両の大半がプレイルームになっていて、小さなお子さんの遊び場になっています。発車前はこの盛況ぶり。


発車後しばらくしてから行ってみると空いていました。車内はこんな感じです。


ちなみに座席室の数少ない座席はこんな感じ。当然ながら車内は小さいお子さんを連れた家族連れオンリーです。


というわけで、私は普通車の方に乗車。指定席・自由席混在の車両で、いちおう指定席は取ってあったのですが、指定席側がギチギチの満席で、自由席側はガラガラ、という状況でしたから、当然自由席を選択。徳島まで1時間余り、のんびり過ごしたいですからね。

14:45 徳島駅到着

徳島駅前の地下自転車駐車場へ行き、レンタサイクルを利用。半日300円。

15:10 万年山墓所

眉山丘陵の北部に設けられた徳島藩主蜂須賀家墓所国史跡)のひとつ。儒教に傾倒した10代藩主重喜が、儒教形式の墓制を採用したしたことに始まり、8代宗鎮と重喜以降の歴代藩主及び当主(明治以降)が眠っています。
とまあ、軽い気持ちでやって来たのですが、それが大間違いでした!(T-T)
夏場なので下草が茂っていて若干荒れ気味だし、墓所はひとまとまりになっているのかと思いきや、山腹に散らばっているし・・・


何よりもこの家祖正勝の墓所が山奥すぎる!( ̄□ ̄;)!!
昭和46年に大阪より移転改葬されたということですが、何もこんな上まで持ってくることはないでしょうに(;´д`)
もしかすると眉山山頂近くまで登ってしまったかもしれません。真夏の山登りのは苛酷ですし、あまり時間もありませんし、途中で引き返すという手もあったのですが、ここまで来て蜂須賀家でもっとも有名な蜂須賀小六正勝のお墓を拝まずに帰るなんて悔しいじゃないですか! とまあそんなわけで体力も時間もゴッソリ削られることと相成りました(--;)

16:40 興源寺

とにかく急いで次へ向かいます。
こちらはもうひとつの徳島藩主蜂須賀家墓所国史跡)。藩祖家政をはじめ、歴代の墓塔が立ち並んでいます。万年山に葬られた方々の墓もありますが、こちらには遺髪を収めたということです。
結構広いので、ひとつひとつ写真を撮っていると、あっという間に時間がなくなってしまいました。慌てて徳島駅へと戻り、自転車を返却。

17:20 徳島城

駅の裏側が徳島城。近いので歩いてきました。


復元された鷲の門。徳島城には現存建築はなく、復元建築も今のところこれのみです。


御殿建築風の徳島城博物館。もう閉館しています。
建物はなんちゃってですが、お庭は国指定名勝の旧徳島城表御殿庭園なので見たかった。無念ですorz


本丸のある山上へ。山といっても先ほど万年山を制してきた私にとっては楽なものです(´ー`)
見どころはだだっ広い本丸跡と要所要所の石垣でしょうか。

18:29 徳島駅出発

特急うずしお26号に乗車。19:36に高松到着。

20:27 高松駅出発

駅で夕食(うどん)を済ませ、特急しまんと9号に乗車。これで今回のバースデイきっぷ利用も最後です。3回しかグリーン車に乗れませんでしたが、十二分に活用できたといえましょう。また使いたいなぁ。また来年も・・・なんちゃって(^^;

21:18 琴平駅到着

本日の宿泊地に7分遅れで到着。JR四国管内の夜の特急が遅れがちなのは、夜は駅員のいない駅が多くて、その代わりに車掌さんが車外に出て乗車券の回収などの業務をしているからなんでしょうね。