日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

太平記 第13回「攻防赤坂城」

前回、笠置山が陥落し、後醍醐天皇片岡孝夫)が捕らわれました。今回は赤坂城が落城し、楠木正成武田鉄矢)が逃亡します。


笠置山を落として、一旦帰洛した幕府軍六波羅で評定を行い、赤坂城への進軍が決定。足利高氏真田広之)も一軍を率いて出陣することになったが、実際にはどうだったかな。そもそも上洛してないとかいう話もどこかで聞いたような気がするのですが、どうにもうろ覚え。
さて、この評定に六波羅探題北方・南方が揃って上座に座っているようなのですが*1、前回登場した南方北条時益(世古陽丸)はともかく、北方北条仲時はなんと段田安則。今回の登場シーンはカメラアングルが遠くて、残念ながら顔の判別が出来ない。それにしても、北条仲時はオタ腐女子に人気があるらしいのだが、その北条仲時役が段田安則というギャップ感に思わずニヤついてしまいます。


今回最大のみどころは何と言っても北畠顕家後藤久美子)の登場シーン。足利高氏の宿所を訪れ、弓を射る凛々しいゴクミ。的となった針を射抜けたワケを「神仏の御加護」と宣う不思議ちゃんっぷりも披露。
その一方で、矢を外し、ゴクミの引き立て役・道化師にされてしまったのが大高重成(渡辺寛二)。大高重成を始めとする高一族*2はこれまでも数多く登場しているのですが、字幕も付かず役者の判別もつかないので非常に目立たないその他大勢的家臣に過ぎませんでした。それが今回はこうしてほとんど初めてといっていい個性を与えられたわけなのですが、それがこうした役割とは皮肉なもんです。


ゴクミのお誘いにホイホイ付いていき、北畠親房近藤正臣)と対面する足利高氏。なぜか佐々木道誉も北畠邸に来てます。神出鬼没ですな。
テーブルを挟んで椅子*3に腰掛けて対面しているのですが、ミョーな違和感が。いままでこのようなセットは出てこなかったと思うのですが、何故北畠邸で使われたのだろう? 気になります。


いよいよ赤坂城攻防戦。急斜面をよじ登ったり、転がり落ちたり、格闘したり、いま観ても戦闘シーンは結構すごい迫力です。『義経』でもこれくらい期待したいところなんですが。
健闘むなしく赤坂城陥落。元弘元年(1331)10月21日のことです。楠木正成は行方をくらますのですが、ドラマでは伊賀に逃亡することに。ここで藤夜叉(宮沢りえ)が伊賀に隠れ住んでいる設定が生きてくるのか、と得心。
藤夜叉親子を見守る一色右馬介大地康雄)、楠木正成の妹であることを今回カミングアウトした花夜叉(樋口可南子)とその一座、楠木正成の道案内役をつとめるましらの石(柳葉敏郎)、そして京から伊賀回りで進軍する足利高氏、と役者がみな伊賀に集結するっていう寸法だ。

*1:字幕・説明一切なし

*2:高師直柄本明)は除く。

*3:床几ではなく丸椅子のようなもの