日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

太平記 第38回「一天両帝」

はぁ〜、またまた間が空いてしまいました。あんまり空けすぎると段々重荷になってきますので、少し気合い入れないといけない(苦笑)。


前回、九州より攻め上った足利尊氏真田広之)が京都に進軍し、後醍醐天皇片岡孝夫)は比叡山に退去。そして今回は、優勢となった尊氏が和睦を申し出るところからスタートです。


後醍醐天皇は和睦に応じたが、新田義貞根津甚八)には知らされず、新田一族の堀口貞満(門田俊一)が後醍醐天皇のもとに参じて不満を述べるシーン。そして後醍醐天皇に宥められて越前へと下向する義貞と匂当内侍(宮崎萬純)との別れという、古典『太平記』で有名な場面が次々出てきます。まあ、形はやや変わってたりしますが。


そして今回最大の見どころは、足利尊氏後醍醐天皇の対面シーン。フィクションではありますが、その遣り取りは見ごたえがあります。やっぱ、大河ドラマではこーゆーのが見たいのよねぇ。最近ごぶさたなのが残念でありますが・・・。


そして、尊氏は建武式目を制定して事実上の室町幕府開府。後醍醐天皇は吉野へ脱出し、いよいよ南北朝時代へ突入、ってところで次回へ続くのでした。

岩倉具視/佐々木克/吉川弘文館

岩倉具視 (幕末維新の個性)

岩倉具視 (幕末維新の個性)

  • 一、朝廷政治への登場
  • 二、隠棲の日々
  • 三、王政復古
  • 四、明治の新政
  • 五、立憲政体をめざして


幕末維新の個性シリーズの第五弾。


先月*1読了した『幕末の天皇・明治の天皇 (講談社学術文庫)』でも言及していた孝明天皇暗殺の否定については、本書でも取り上げているのですが内容は前著とほぼ同じ。これ以上のことは、やはり参考文献を読んでみなければならないようだ。


それはともかく、策謀政治家のイメージが強い岩倉だが、本書から見えてくる岩倉像はそれとはだいぶ異なる。巷間伝えられる岩倉像はだいぶねじ曲げられているようだ。