2014夏の九州旅行4―大宰府史跡めぐり―
※2014年7月23日の記事です。
午後はレンタサイクルで大宰府の史跡めぐり。
自転車は太宰府駅で電動アシスト付を借りました。「太宰府散策きっぷ」の割引特典(100円引)で700円です。
天気はどんより曇り空で、ときおり雨もパラつきましたけど、お陰で暑さは若干和らいでくれたような気がします。
推定金光寺跡
住宅地の裏に広がる遺跡。
観世音寺子院のひとつ金光寺跡と推定されています。国史跡「観世音寺境内及び子院跡」の一部。
観世音寺
筑紫で崩御した斉明天皇の菩提を弔うため建立され、かつては49もの子院を持つ大寺院でした。
境内裏手には僧坊跡の礎石群。
戒壇院
現在、観世音寺の西隣にその流れを汲む寺院がありますが、独立した別寺院となっています。
玄昉の墓
三戒壇のうち、下野薬師寺には道鏡が左遷されましたが、こちら観世音寺には玄昉が左遷されています。
しかも左遷の翌年に政敵藤原広嗣の怨霊に殺されたといういわく付き。
武藤資頼・資能の墓
少弐氏の祖、武藤資頼・資能父子の墓が森の中にひっそり佇んでいました。
大宰府学校院跡
大宰府の学問機関。今は何も無い原っぱでした。国指定史跡。
大宰府展示館
大宰府政庁跡の発掘調査で見つかった遺構の保存公開や、大宰府関連資料の展示をしています。入館無料。
大宰府政庁跡
特別史跡。ここに九州統治の行政機関が置かれました。
この日はたくさんの人が草刈りに来ていました。
南門跡から正殿跡を臨む。背後に聳えるのは大野城が築かれた四王子山。
正殿跡。
国分瓦窯跡
政庁跡から北西へ。大宰府の史跡巡りは辻ごとに案内板が出ているので迷わずに済みます。
国分寺や政庁などの瓦を焼いていた瓦窯跡。池沿いの遺跡は保存のため埋め戻されています。国指定史跡。
筑前国分寺跡
講堂跡や塔跡が平面復元されています。国指定史跡。
水城跡
白村江の戦い後、大宰府防衛のために築かれた防衛設備。全長1.2kmの土塁と水堀で構成され、水堀は失われたものの、土塁の大部分が今も残ります。
今回はそのうち東側部分を見学しました。特別史跡。
石碑の隣に埋まっているのは東門礎石。
展望所から水城を見下ろす。しかしここからでは森にしか見えません。
近くからならば、何となく堤っぽく見えます。
七重塔
水城跡から引き返し、今度は二日市駅近くまでやって来ました。
高台の住宅地の一角にポツンと残された石造七重塔(重文)。鎌倉時代のものだそうです。