関西私鉄沿線めぐりの旅1〜鳥羽〜
※2012年4月27日の記事です
ゴールデンウィークにも使えるお得なきっぷは多くありません。一年中使える周遊きっぷも、今年の3月をもって多数のゾーン券が廃止に追い込まれる始末。
そんなわけで今年のゴールデンウィークは長期旅行を諦めて、関西私鉄が3日乗り放題の「スルッとKANSAI 3dayチケット」(5000円)で2泊3日の旅に出かけることにしたのでした。このチケットで京都・大阪・神戸は勿論のこと、大津や奈良・和歌山・姫路にまで行けちゃうのだから大したものです。関東私鉄も見習ってくれい。
さて、初日はまず京都から南へと向かい、鳥羽を歩きました。院政期には副都として栄え、幕末の鳥羽・伏見の戦いで知られる地です。
朝9時過ぎ、新幹線で京都駅に到着。
実に5年ぶり。もっと京都を訪ねたいと思いながらも、足が遠のいておりました。
近鉄に乗り換えます。
窓口で「スルッとKANSAI 3dayチケット」を購入。関東でも全国版を購入できますが、メリットは1年中使えることくらい。今回は関西限定版の利用期間内ですし、ここで購入しました。
急行に乗って5分、竹田駅で下車。
西口に出て、散策へ出発です。
安楽寿院
鳥羽天皇陵の東側に位置する寺院。
鳥羽院が鳥羽離宮の東殿に造営。院御所でもあり、鳥羽院はここで崩御しました。かつての境内は広大で、先ほどの安楽寿院五輪塔や鳥羽天皇陵もその一部だったようです。
城南宮
後鳥羽院が幕府打倒の兵を集め、承久の乱の端緒となったのがここ。
また、幕末の鳥羽・伏見の戦いでは薩摩藩が布陣しています。
これは一寸法師。淀川を上って、ここ鳥羽の地で上陸して京都へ向かったのだそうな。
神苑「源氏物語 花の庭」へ。拝観料500円。
入口すぐの「春の山」が期待外れだったので、失敗したかもと思いつつも先へ進みます。
すると次の「平安の庭」はなかなかいい池泉庭園でした。
次への期待が高まります。
参道を挟んで境内南側へ。こちらは池泉庭園の「室町の庭」。
隣には芝生の広がる「桃山の庭」。とても開放的です。
桜は散ってしまいましたが、躑躅が綺麗でした。
最後は枯山水の「城南離宮の庭」。院政期の鳥羽離宮(城南離宮)をイメージしているそうなんですが、枯山水庭園って室町時代以前にもあったのかな?
鳥羽殿跡(鳥羽離宮跡公園)
国指定史跡「鳥羽殿跡」。白河院が鳥羽に築いた離宮で、「鳥羽離宮」「城南離宮」とも。
鳥羽一帯に広がる広大な離宮で、南殿・北殿・東殿・泉殿・馬場殿・田中殿などの御所が築かれました。城南宮のあたりが馬場殿で、安楽寿院のあたりが東殿というのだから、広大さが分かります。
ここ鳥羽離宮跡公園は南殿にあたります。
普通の公園です。向こうの方ではゲートボールをやっていました。
北側の小さな丘は、庭園の築山とみられています。
公園南側の空き地に石碑と説明板があります。