日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

神奈川散策/鎌倉市・小田原市


青春18きっぷの旅、第3回です。
鎌倉に行ってきました。さらに足を延ばして小田原城のライトアップと夜桜見物にも。



8:25 北鎌倉駅到着

ひさびさの鎌倉。2年ぶりですな。
鎌倉はもう何度となく訪れているのではありますが、その割に写真が少ないので、今回はちょっと気合いを入れて撮影するつもり。撮るぞー!
で、家を出てから約2時間。上野・東京経由でやって来ました。朝のラッシュを避けるべく、ちょっと早めにやって来たんですけどね、到着するなり豪雨のお出迎えですよ。雷もゴロゴロ鳴ってるし(;´д`)
しかも乗り換えた電車の中に傘を忘れてくる始末( ̄□ ̄;)!
今日初めて使う傘だったのに・・・(ノД`)
ウジウジしていても仕方ないので、駅前の商店でビニール傘(200円)を買って出発です。まあ、これでも繊細な質なので一日中ショックを引きずり続けましたけどね。勿論それで散策と撮影が疎かになるような私ではありませんが。

8:45 円覚寺

まずは北鎌倉駅から目と鼻の先の鎌倉五山第二位・円覚寺へ。拝観料300円。
いつも入口の石段前は人の往来が激しいのですが、平日朝のお陰か、雨のお陰か、全く邪魔されることなく撮影できました。僥倖
境内もガラガラ、とはさすがにいかず、先客の姿がありましたが、まあそれでも空いている方で、思う存分撮りまくってきたのでした。

山門(重要文化財)の雄姿。


国指定名勝の円覚寺庭園。左は方丈庭園。右は妙香池。
いつの間にか雨は上がっておりました。こうなると傘が邪魔です(+_+)


国宝の舎利殿。普段は非公開なので、門外からズームで撮影。
正月三が日と秋の宝物風入れ期間のみ公開していて、一度見物したことがあるが、写真を撮っていないので、また機会があれば撮りに行こう。


北条時宗廟所の仏日庵。円覚寺の塔頭で、円覚寺とは別に拝観料100円がかかります。


こちらも円覚寺塔頭の黄梅院。円覚寺境内の最奥にあり、無料開放されています。
さて、引き返しましょう。


最後に高台にある梵鐘を見に立ち寄ります。国宝ですからね。鎌倉三名鐘のひとつでもある*1
そして何と言ってもここは見晴らしがよい。雨が上がってよかった!

9:55 東慶寺

縁切寺・駆込寺として有名な東慶寺。拝観料100円。
本堂前のシダレザクラが見ごろを迎えてました。いいよ、いいよ〜♪
それから、覚山尼(東慶寺開山、北条時宗室、安達泰盛妹・養女)のお墓にお参りして境内を後にしました。

10:15 浄智寺

鎌倉五山第四位で、境内は国指定史跡ですが、いまひとつ見どころが少なくて如何せん地味な感は否めません(^^;
拝観料200円。

10:35 明月院

いつしか青空が広がって、いいお天気。朝の嵐が嘘のよう。
明月院は「あじさい寺」として有名ですが、一年中何かしらの花が楽しめます。いわゆる侘び寂びとは、趣きが異なるのですが、落ち着いた雰囲気が素敵。
ちなみに当地は、北条時頼が出家後の晩年を過ごした最明寺の跡地で、時頼の墓所もあります。
境内は国指定史跡。拝観料300円。

11:05 建長寺

鎌倉五山第一位。境内は国指定史跡。拝観料300円。
総門を潜って目に飛び込んできたのは、山門(重文)へと続く桜並木。桜のボリュームは控えめだけど、却ってそれが良い。


鎌倉三名鐘の梵鐘(国宝)に、仏殿・法堂・唐門と重要文化財建造物を立て続けに撮った後、内部拝観可能な方丈へ。


国指定名勝の方丈庭園。優美だ。


その後、昭堂と大覚禅師塔のふたつの重要文化財建造物を擁する西来庵に向かうも非公開で立入不可でした。ガックリ。
せめて遠目にでも写せれば良かったのだけど・・・。



建長寺を後にして、次は源氏山方面を目指します。ここまでは定番観光コースを辿ってきましたが、ここからはマイナールートへ。定番コースですと、このまま鶴岡八幡宮に向かいます。まあ、時間に余裕があれば源氏山周辺にも立ち寄ることをオススメしたいですね。
ただ、源氏山周辺に食事処はほとんどないので、建長寺門前で済ませておきました。

12:10 亀ヶ谷坂切通し

鎌倉七口のうち、最も地味(笑)。難所度も低めです。国指定史跡。

12:20 薬王寺

徳川忠長供養塔(市有形文化財)があります。以前の説明板は木製で文字がかすれかけだったのですが、金属製(ステンレスか)の綺麗なやつに変わってました。

12:30 岩船地蔵堂

源頼朝長女の大姫が守り本尊としていたという地蔵を祀る御堂。

12:35 海蔵寺

境内の外れに十六ノ井があります。文字通り十六の穴が空いている不思議な井戸。
十六ノ井を見学する場合のみ100円。

12:55 景清の土牢、化粧坂切通し

鎌倉七口のうち、私が初めて訪れたのはこの化粧坂国史跡)でした。その迫力に魅了されて、それ以来すっかりお気に入りスポットと化した思い出の地。このゴツゴツした険しい岩場がたまらん!

13:00 源氏山公園

化粧坂を登りきるとそこは源氏山公園。とりあえず東側の広場へ行って、ポツンと鎮座する源頼朝像を撮影。花見客がいてましたけど、桜はまだ今ひとつでした。

13:10 葛原ヶ岡神社

この地で処刑された日野俊基を祀る神社。日野俊基墓(国史跡)もあります。鳥居付近の桜が見頃を迎えていました。


予定ではこの後、銭洗弁天・佐助稲荷へ行くつもりだったのですが、文化財撮影という本日の目的を思い出し、下山することにしました。もちろん化粧坂を通って戻ります。

13:40 浄光明寺

今回が初訪問。この辺りには何度も来ているのですが、浄光明寺だけは何故かスルーしていたようです。自分でもちょっと意外。
国指定史跡「浄光明寺境内・冷泉為相墓」で、冷泉為相墓も探したのですが見当たらず。どうも見当違いの場所を探していたようで・・・持参した昭文社の地図が間違っていたようだ。恨むぞ(-_-メ)

13:50 泉の井

14:00 英勝寺

太田道灌の屋敷跡に道灌子孫で徳川家康の側室お梶の方(お勝の方・英勝院)が創建した寺院。拝観料300円。
受付に行くと「今、撮影やってるよ」とのこと。なんじゃらホイ?と覗いてみると、


テレビのロケでした。ブラザートム氏とほしのあき嬢が来てました。テレビ東京の番組のようですが・・・いつ放送なんですかね。何という番組なんですかね。ああ、肝心なことは聞けずじまい。しかも勝手がよく分からんので、遠くから数枚撮るだけにしておきました。照れというか何というか、どうも遠慮してしまう(;´д`)


それはともかく、仏殿を始めとする文化財建造物はキッチリ撮影。
それと山門(県有形文化財)が移築復興されるそうです。部材は解体されて英勝寺に運び込まれているとのことですが、今まではどこに立っていたんでしょう?

14:20 寿福寺

鎌倉五山第三位。境内は非公開ですが、裏手の墓地に北条政子源実朝の墓があります。

14:40 鉄の井

14:45 鶴岡八幡宮

平日にもかかわらず、すごい混雑ぶり。周辺の道も車と人でごった返しているし。
これでは落ち着いて境内を撮影していられないので、桜の咲き誇る源氏池のみを撮ってひとまず退散。やはりここも朝早くに来た方が良さそう。

14:55 段葛

鶴岡八幡宮から由比ヶ浜に向かって延びる若宮大路に築かれた参道で、桜並木となっています。県指定史跡。
ここもやはり人が群れをなしていましたが、なんとか人並みの切れ目を見つけて撮影。

15:30 鎌倉駅出発

まだ時間に余裕はあったのですが、だいぶ疲れてきたし、きりもいいので、小田原に向かうことにしました。

15:45 大船駅出発

16:15 小田原駅到着

4年ぶりの小田原。東口駅前が綺麗になってました。

16:35 お堀端通り桜並木

二の丸堀沿いの桜が見事。

16:50 小田原城

銅門・常盤木門を通って本丸へ。天守の入館受付時間(16:30)は過ぎているので、外観撮影に専念。天守入口付近は桜が咲き誇っておりました。
ひとしきり天守を撮影するも、まだまだ空は明るく、ライトアップまでだいぶ時間があるので、城内の撮り歩きに出かけたのですが、カメラのバッテリーが残り少なくなってしまったので、引き揚げて本丸で待つことにしました。


待つこと30分ほど、18:00を少し過ぎた頃より点灯。ようやっと三脚の出番です。実は今回初めて三脚を一日中持ち歩きました。無謀な挑戦かもしれん・・・と不安もあったのですが、意外にいける。やはりキャリーバッグがいいらしい。
で、天守のライトアップは結構明るいうちから始まったわけですが、夕明かりを背景にした姿も結構素敵やん。もちろん、暗闇に浮かぶ白亜の天守は言うまでもありません。


天守の他、常盤木門・銅門・二の丸隅櫓のライトアップも撮影。特に二の丸隅櫓は夜桜と相まってグー。

19:05 お堀端通り桜並木

夜桜撮影で〆。

19:55 小田原駅出発

駅前で夕食をとってから帰途につきました。国府津駅湘南新宿ラインに乗り換えてそのまま帰還。帰宅時間は22:30を過ぎてました。朝早くから夜遅くまで出かけて、さすがに疲れました。まあでもそれだけの甲斐はあった、充実した散策でした。

*1:あとふたつは、建長寺と大船常楽寺にアリ。