歴史読本1月号 徳川将軍家と松平一族/新人物往来社
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2005/11/24
- メディア: 雑誌
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
いままでも徳川家特集は多数あったし、別冊も散々買ってきましたが、それでもやっぱり出ると買ってしまうんですよね。悲しき性かな。
- 特集評伝 松平太郎 …西澤朱美
そんな中、今回興味を惹かれたのはこの記事。
松平太郎といえば、幕末に陸軍奉行並を務め、箱館政府では副総裁となった人物。その名前から、松平太郎左衛門家*1の出身かと思われがちで、私もそう思っていましたし、本誌の「松平一族人物事典」の松平太郎の項目でもそのように記されています。
しかし、松平太郎の系譜については未詳であるものの、先代・先々代は「九郎左衛門」を名乗っていて、代々「太郎左衛門」を名乗った松平太郎左衛門家と関わりはないだろうとのこと。
それにしても、松平太郎の経歴をみると、何とも不思議な人物だな、と感じられる。
箱館政府副総裁という要職にありながら、先日の『新選組!!〜土方歳三最期の一日』にも一切登場しないなど、今ではすっかり影の薄い人物。しかし当時にあってはそのような要職に就く程の人物であり、当然のことながら才覚・度量なりがあったはずです。ただ、それがいまひとつ見えてこないんですよね。豊富な戦歴があったわけでもなし、榎本武揚のような留学経験があるわけでもし、ましてや家柄が図抜けているわけでもい。そんなわけで、彼の出世が唐突で何とも不思議な感じがする。それゆえ興味深いんですけどね。