日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

律令制の虚実/村井康彦/講談社学術文庫

律令制の虚実 (講談社学術文庫)

律令制の虚実 (講談社学術文庫)

律令制がいかにして受容され、どのように変容をとげたかが本書のテーマということであったが、読み始めてみるとどうも論点が散漫だし、古い解釈も散見される。どうもおかしいな、と思って巻末を見ると文庫版あとがきに

本書はもと「新書日本史」(講談社現代新書)全八巻のうち、わたくしの分担した一冊(第二巻 ISBN:4061158244)で、『律令制の虚実』という書名はそのまま踏襲している。

とあった。なるほど「新書日本史」シリーズは通史であるからして、散漫な印象を受けるのも納得がいくし、30年も前に執筆されたものであれば「古さ」も仕方ない。
この「新書日本史」シリーズ、かつて高校生の頃に購入を検討したことがある。正確には、買いたかったのだが先立つものが無かった(T-T)


ただ、いまは通史を読んでも物足りない感じがする。テーマを絞ってギュッと濃密なものを読みたい。