横井小楠と松平春嶽/高木不二/吉川弘文館
- 作者: 高木不二
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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Amazonのせいだろう、「春嶽」が「春岳」となっている。どうにかならないものか。「春岳」だとちっともカッコよくない。
横井小楠と松平春嶽を中心とした幕末越前藩の政治的動向をテーマにしている。
- 政事総裁職松平春嶽の首班政権による文久の幕政改革とその挫折。
- 八・一八の政変前夜における越前藩率兵入京計画と、それを主導した文久改革派と春嶽の対立および文久改革派の失脚。
- 慶応期における越前藩と薩摩藩の交流と交易。
- そして大政奉還から鳥羽伏見の戦いにかけての越前藩の動向。
など、興味深い内容でした。特に、越前藩も一枚岩でなく藩内で政治的対立があったことが印象に残った。
本書は「http://www.yoshikawa-k.co.jp/kosei1.htm」シリーズの一冊。このシリーズ、既刊の『徳川慶喜 (幕末維新の個性)』も面白かったので続刊も楽しみだ。