日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

神戸・姫路ぐるりんきっぷの旅/2日目/赤穂市・たつの市・姫路市・神戸市・明石市

晴れたり曇ったり、雨が降ったりと目まぐるしく天気が変わる一日でした。


(7/30更新完了…冒頭写真は赤穂城本丸門)

山陽本線赤穂線(姫路→播州赤穂

今朝は8時半過ぎと、ゆったりめの始動です。
姫路から約30分で7年ぶりの赤穂に到着。駅構内の観光案内所でレンタサイクル(200円)を利用。

9:20 赤穂城跡

駅前から南へ延びる道を進むと、赤穂城のシンボルともいうべき大手隅櫓(昭和30年復元)に行き当たります。
左奥に三の丸大手門が見えます。大手門は枡形門でしたが、復元されているのは石垣と高麗門(二の門)のみ。櫓門復元は諦めたのかな?


赤穂大石神社を後回しにして、まずは本丸跡へ。
本丸門も枡形門で、こちらは土塀も含めて完全復元(平成8年)。しかも木造です。


ちなみに、土日祝日には本丸門櫓門の内部公開が行われています。


立派で目立つ本丸門だけでなく、厩口門も復元されていますので、こちらもお忘れ無く!


赤穂城に天守は築かれませんでしたが、立派な天守台は残されています。
それにしても、天守台のみ築くというのはどういう理由からなんでしょうかね。天守も築く予定だったが、金銭的理由や政治的理由により途中で断念せざるを得なくなったとか? はたまた、天守台を築くだけでもそれがステータスとなったとか?


天守台に登ると本丸跡の様子が一目瞭然。御殿の間取りが平面復元されています。


また、本丸庭園(国史跡)の大池泉も復元されています。


二の丸の大石頼母屋敷跡。頼母は大石内蔵助良雄の大叔父にあたります。
この屋敷跡から二の丸庭園(国史跡)にかけては復元工事中。聞いた話では、何でもあと10年くらいかかるんじゃないか、とのこと。


工事中の二の丸は結構広範囲に渡って立入禁止なので、あまり全体の様子は分かりませんでしたが、垣間見えたところでは石垣が一部復元されていました。右奥は北隅櫓跡。

10:40 赤穂大石神社

三の丸の大石内蔵助邸跡に建てられた神社。


討ち入り装束の巨大絵馬。


参道沿いには四十七士の石像がズラリ。
この他、境内には赤穂浪士ゆかりの品が展示されています(有料)。赤穂浪士に関してはさほど興味がありませんので、見学はザックリと(^^;


大石邸長屋門。唯一残された現存建造物です。


長屋門の背後には池泉庭園(有料区域)。

11:00 花岳寺

赤穂藩主浅野家の菩提寺。義士宝物館など赤穂浪士関連の展示がありますが、それらはスルーして、赤穂城西惣門を移築したという山門を見て、赤穂観光を締めくくりました。

姫新線(姫路→本竜野

姫路での乗換時間が2分ほどしかなかったので、どうなるかと思いましたが、意外に余裕を持って間に合いました。でも一両編成の車内は既に満席で、そのまま本竜野まで(+_+)


到着するなりパラパラと雨が降り出してきましたが、昼食にそうめん(播州名物)を食べている間に雨は止んでいました。しかも青空に早変わり!(ノ゚ο゚)ノ
写真中央は龍野古城が築かれた鶏籠山、その麓に龍野城はあります。

13:30 龍野城跡

脇坂家5万石の居城。


復元された埋門から本丸へ。


本丸跡には御殿が復元されています。厳密に言えば模擬建築?


御殿は入場無料ですが、見どころも乏しいのが残念(^^;


最後に、城の南西から隅櫓(模擬)を望む。一番絵になる場所ですが、こんなときに限って自動車が停車中(;_:)

姫新線(本竜野→姫路)

帰りも満席で立ちっぱなし・・・閑散路線とはいえ1両編成はちょっと厳しいですねぇ。

城周辺観光ループバス(姫路駅前→姫路城大手門前)

「ぐるりんきっぷ」はこれにも乗れます。

14:55 好古園

市制百周年記念して、西御屋敷跡に造られた庭園。
昨日入手した「姫路城・好古園共通券」で入場します。




武家庭園を再現していますが、復元されているわけではないので、雰囲気を楽しめばいいんじゃないかな。というわけで、ここはザックリと見学して気に入ったところを撮影するスタンスで。
しかし姫路城の隣という絶好のロケーションながら、姫路城を借景とするのは極僅かなのが残念ですな。

神姫バス(好古園前→姫路駅前)

帰りもループバスに乗るつもりでしたが、予定時刻を10分以上過ぎても来ないので、一般の路線バスに乗ってしまいました。まあ100円だし、いいか。

山陽新幹線こだま750号(姫路→西明石

無駄に新幹線に乗車。いや、当初は新神戸へ向かう予定だったのですが、夕方以降大雨の可能性があるということで予定を変更し、西明石で下車したのでした。
今晩は神戸の夜景を楽しむつもりでしたが・・・残念です。しかし山の上で大雨に降られる危険性を考えれば致し方ないところ。

JR神戸線西明石→須磨)

17:05 須磨寺

一ノ谷古戦場にほど近い、いやこの辺も古戦場の一角かな、そんな源平ゆかりの寺院。
ともかく、ここは6年前にも一度訪れているのですが、当時はまだ重文建築にそれほど興味がなかったので見落としてしまったものがあります。


それが福祥寺本堂内宮殿及び仏壇(重要文化財)。
・・・しかし如何せん、情報が少なく、特に現地には一切情報無しのためよく分かりません。たぶん、あの中央奥のがそれだと思うのですが。


ちなみに平敦盛熊谷直実が対峙する「源平の庭」ですが、海と砂の部分が綺麗になっていました。お陰で以前よりだいぶ臨場感が増した気がします。


2003年当時

JR神戸線(須磨→舞子)

時間が押しているので、急いで次の目的地へと向かいます。舞子は昨日に続いての訪問です。

17:45 明石藩舞子台場跡

昨日は姫路城を優先した関係上、スルーしてしまいました(^^;ゞ
ここは明石海峡を守備すべく勝海舟の指導で築造された台場です。海岸に面した台場の輪郭は当時のまま。国指定史跡。


大砲型の小さなベンチが、そこはかとなく台場の雰囲気を醸し出してくれている・・・ような気も。


今日も明石海峡は見るだけー。東の空は青空だ。

JR神戸線(舞子→明石)

神戸線*1はほとんど待つことなく乗れるのがいいね。

18:05 明石城跡(明石公園)

本日最後の訪問地。明石駅のすぐ目の前ですが、日没まで残り1時間ほどなので急ぎます。


二の丸の高石垣。明石城の石垣の評判はほとんど耳にしたことはありませんが、なかなかどうして、立派なものです。


二の丸への登城道の途中にて、巽櫓がバッチリ撮れる場所を発見。ここなら高石垣も合わせて撮れます。


二の丸から本丸に入り、間近からみた巽櫓。重要文化財です。


本丸からの眺め。


こちらは坤櫓。やはり重要文化財です。


坤櫓の北側には天守台が残ります。赤穂城同様、天守は築かれませんでした。


本丸から見た天守台は迫力に欠けますが、本丸を出て、南側より見上げる姿は圧巻。この天守台ならかなりの規模の天守が建てられますな。


一方、坤櫓を見上げるとこんな感じ。10万石に満たない小大名の居城としては、これくらいが分相応でしょうか。


稲荷曲輪の石垣。


最後に西芝生広場から坤櫓(左)と巽櫓(右)をワンフレームに収める。なかなか壮観な姿です。


当初は、このままライトアップ撮影に雪崩れ込むつもりでしたが、空はまだ明るいのにパラパラと雨が降り出してきたのと、暑さでだいぶへばってきたのとで、無難に引き上げることにしました(^^;

JR神戸線(明石→西明石

山陽新幹線こだま773号(西明石→姫路)

19:06発で19:18着。1駅移動ならこだまでも充分すぎるほど。こだまは2+2シートで幅がゆったり、そして自由席でも空いていて快適なので、むしろ10分少々では物足りなく感じるくらいです(笑)



さて姫路到着後、地下街で夕食を済ませ、地上に出ると外は、バケツをひっくり返したかのような、という表現がピッタリなくらいの土砂降り。あまりの大雨に湿度が上がって眼鏡が曇ってしまいました(@_@)
まあとにかく、神戸の夜景を諦めておいて良かった(;^_^A

*1:西明石までの話。そこから西はガクッと運行頻度が落ちる。