雪景の城めぐり/1日目/会津若松市
雪景色を撮りたくて、福島県・新潟県・長野県と4日間にわたって雪国をめぐってきました。
今回利用したのは「北海道&東日本パス」。これは青春18きっぷの親戚みたいなやつで*1、普通列車にしか乗車できませんので、珍しくのんびりと列車に揺られる旅となりました。観光より列車に乗っている時間の方が長いくらいでしたが、あまり歩き回りたくない冬場にはちょうど良かったように思います。
さて初日は、高崎線・上越線・只見線を乗り継いで会津若松へ向かいました。途中「日本一のモグラ駅」土合駅に立ち寄り、只見線の車窓を楽しみ、日没後に到着した会津でライトアップされた鶴ヶ城を撮影する、というプランです。
5:44 宮原駅出発
朝のラッシュを避けるべく始発の高崎行きに乗ってイザ出発。まだ外は真っ暗です。
ちなみに今回、普通列車グリーン車を初めて利用してみました。さすがにこの時間じゃガラガラです。
まあグリーン車でなくとも座れたのですが、普段よりかなり早起きしていますし、この先も長いですから、体力温存のため950円投資したということで(^^;
7:10 高崎駅出発
水上行きの上越線に乗り換え。列車到着前から並んで席を確保しました。車内は通勤通学客で混雑していましたが、後閑駅で学生が大量下車すると一気に淋しいローカル列車へと変貌。
しかも車窓は早くも雪化粧。トンネルを抜けると・・・というかトンネル入る前から雪国なんすけど。
8:28 土合駅到着
有名な土合駅にやって来ました。秘境駅にも挙げられるマニア向けのスポットです。
無人駅で、当然の如く他に乗降客もおらず、乗ってきた列車を見送ってしまうと孤独な世界が待っています。淋しいというより何だかウキウキしてきますね! 誰に気兼ねすることなく撮影に没頭できますから(笑)
そんなこの駅も夏季などは谷川岳への登山客で賑わうらしいですが・・・想像つきません。
この土合駅、下り線のホームはご覧のとおり、新清水トンネル内に設けられています。現在のホームは昨年新設されたもので、左側に見えるのが旧ホーム。
事前にネットで幾つか写真を見て、もっと暗くて不気味な印象を持っていたのですが、思ったより明るいですし、それにトンネル内にしては意外と開放感があります。あと地中だけにさほど寒くはありませんでした。
土合駅最大の見どころは何といってもこの一直線に延びる長大な階段!
これほどに豪快な階段はなかなかお目にかかれません。地上へはこの486段を登っていくことになります。
400段まで来ました。あと少し!
下から見上げると気圧されますが、5段ごとに踊り場があり、段数表示もありますから、意外と苦なく登ることができます。
到着!と思ったらまだ先がありました。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
ようやく改札に到着です。もちろん誰もおりません。
改札を出る前に、上り線ホームへ向かいました。外は凄い積雪!
野ざらしの地上ホームも、これはこれで凄まじいものが。
駅舎の外にも出てみました。2台の車が駅前に止まっているのは謎。
周囲はかなり雪が積もっているうえに、チラチラ雪が舞い始めたので、駅前探索など無謀なことは避け、大人しく下りホームへと、またあの長い階段を降りて戻ったのでした。
11:11 小出駅到着
早いですがここで昼食。駅前の食堂で岩魚定食をいただきました。この後、4時間もの乗車が待っていますから、しっかり腹ごしらえしておきませんとね(^^*ゞ
食後、少し時間がありましたので、魚野川の向こうに越後三山が望めるという、駅近くの小出橋で撮影を行いました。ちょっと霞んでしまったのが残念。
13:17 小出駅出発
さあ、いよいよ只見線に乗車します。
車内はこんな感じ。でも意外にも発車までに席はだいぶ埋まりました。只見までは生活路線として機能しているようです。
車窓は大白川駅あたりから変化に富んできます。
只見川と付かず離れず走り、まさに絶景路線と呼ぶに相応しい車窓を堪能させてもらいました。撮影ポイントの連続で忙しい!(笑)
列車は会津川口に到着。ここでは11分停車します。
ここもまた素敵な風景。
列車は会津川口を発車。この後も素敵な車窓が続きますが、積雪がどんどん少なくなってきて、何だか物足りないので、掲載はここまで(^^;
17:15 七日町駅到着
会津若松駅のひとつ手前で下車。今宵の宿はこちらが近いので。
それにしても、鈍行に揺られて4時間はさすがに長かった(^^; 会津坂下からは高校生が大量に乗ってきて、最後の30分は満員ラッシュ状態でしたし。只見−会津川口間は乗客が4人しかいなかったのが遠い昔のようでもあり、何だか不思議な路線でした。でもまあ車窓は最高でしたから、新緑か紅葉の時季に再乗車したいですね。