秋末は山梨にいます/3日目/甲州市
最終日は旧塩山市と旧勝沼町へ。
晴天だった昨日までとは違い、午前中は曇り空、昼過ぎより雨という生憎の天気となりました。
(12/8更新完了…冒頭写真は恵林寺庭園)
8:40 恵林寺
8:30の拝観時間前に到着したかったのですが、遅れてしまいました。前日までの疲れと筋肉痛もあり、歩いてくるには思っていた以上に遠かったですね(;^_^A
そんなわけで急いで境内へと向かいます。まずは重要文化財の四脚門から。
三門には織田信忠の焼き討ちで焼死した快川紹喜の遺偈「安禅不必須山水 滅却心頭火自凉」が掲げられています。
続いて庫裏より拝観へと参りましょう。拝観料300円。
禅堂・本堂を通ってお目当ての庭園へと急ぎます。
国指定名勝の庭園。以前訪れたこともあり、そんなに期待はしていなかったのですが・・・実にいいじゃないですか!(^-^)g
紅葉はささやかなものではありますが、非常に調和が取れていて美しいですね。
庭園の西側には武田信玄の墓(県史跡)。五輪塔・宝篋印塔とも江戸時代の百回忌に建てられたもの。
境内にはこの他、柳沢吉保夫妻や武田信虎、武田家臣団の墓があります。
10:10 向嶽寺
恵林寺を優先したため行きは素通りして帰りに立ち寄りました。
市指定有形文化財の仏殿は、残念ながら来年10月まで工事中とのこと。
仏殿前の庭園。国指定名勝の向嶽寺庭園は方丈庭園なので、こちらはそれとは違う。
しかし方丈庭園の方は見学できるのかな? 拝観お断りな雰囲気で・・・確認はしていないのですが(^^;
11:20 甘草屋敷(旧高野家住宅)
薬草である甘草(カンゾウ)を江戸時代より栽培していた屋敷。入館料300円。
主屋を含め、6棟の重要文化財を擁しています。この時季ですから甘草は見られず(^^;
その代わり、敷地のあちこちで物凄い数のころ柿が見られました。その数なんと4千個?! しかもすべて手作業で皮をむくのだとか(^◇^;) ちなみに、ころ柿というのは干し柿の一種だそうです。
12:02 塩山駅出発
甘草屋敷は駅前にあるので、結構ギリギリまで見学していました。
12:20 三光寺
まずは駅から北へ。境内とその周辺は、ひっそりと静まり返っていました。
臆せず本堂裏へ。隠れるように小さな庭園があります。県指定名勝。
手入れしているんだか、していないんだか、その微妙なラインがいい味だしてます。
三光寺から大善寺を目指し、フルーツラインをテクテク歩いていきます。長い道のりですが、右手に甲府盆地が見下ろせるので退屈はしませんし、疲れも軽減。晴天であればさぞ爽快な景色が見られたことでしょう。今回はそのかわり、山裾にもやがかかって幻想的な風景を見ることが出来ました。山々の稜線がクッキリ。手前には勝沼ぶどう郷駅とぶどうの丘。
13:05 大善寺
ぶどう寺として知られる古刹。拝観料500円。
立派な山門(県指定文化財)より石段を登ってゆきます。
楽屋門の手前に美しい紅葉が見えてきました。この先にお目当てのモノがあります。
国宝の本堂(薬師堂)です。鎌倉時代の建立で、美しい桧皮葺の建築物。
さらに堂内には10体を越える重要文化財の仏像が立ち並んでいて圧巻! 何故にこのような場所に・・・と思わなくもないですが(^^;
団体客と入れ替わりに本堂を後にして、県指定名勝の庭園を鑑賞。
13:35 勝沼柏尾古戦場
甲陽鎮撫隊と名を変えた新撰組が、板垣退助率いる新政府軍と交戦に及んだ場所。柏尾橋の向こう、大善寺方面から新政府軍の攻撃を受け、甲陽鎮撫隊は敢えなく潰走したのでした。
柏尾橋の東側たもとに標柱と近藤勇像が立っています。
ここに来て、雨がポツリポツリと降り出してしまいました。先を急ぎます。
14:00 勝沼氏館跡
遂に本降りに(;_:)
ここは武田信虎の弟信友に始まる武田一門の館跡。国指定史跡。
ただ、若干荒れている感じは否めず。
ブドウ畑を通って西へ。シーズンはきっと壮観な眺めでしょうけど、天気も相まって何だか物悲しい雰囲気。