日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

その時歴史が動いた/戦国をひらいた男/NHK総合

戦国時代とは旧来の権威や規制に拠らず、激烈な争闘を勝抜いた個人(戦国大名)が 決めたルールで国々が統治された時代である。織田信長からさかのぼること二世代、斎藤道三毛利元就より一世代前にこのことを成し遂げ「最初の戦国大名」となった男が北条早雲である。従来、一介の素浪人が徒手空拳で成り上がった物語として描かれることが多かったが最近の研究では、彼が足利幕府の高級官僚であり、中央の堕落と 地方の混乱を知り抜いた情報通であったことが明らかになってきている。番組では旧体制の高級官僚としての生き方を180度変えて、新しい時代に飛び込んだ早雲56歳の 決断からスタート、戦国の火蓋を切った「梟雄」の非情かつ痛快な国盗り物語をたどると共に、その成功を支えた稀有の合理性を描く。
(番組公式サイトより)

ちょっと北条早雲マンセー過ぎやしませんか。(笑)


56才からの挑戦と度々強調していましたが、確か早雲の年齢については諸説あったと思うのだが・・・と、公式サイトを見たら説明がありました。

また生まれた年についても諸説があります。番組では、「北条五代記」などの記述に従って、永享4年(1432)に生まれて永正16年(1519)8月に88才で没したとする最も一般的な説を採用しました。ほかに康正二年(1456)誕生説もありますが、
どちらも決定的な史料がなく現在も研究が進められているのが現状です。

なんだよー、分かってるなら番組で言及して欲しかった。年齢イッてる方が関心を集めるだろうから、都合のいい方を採ってしまったのでしょうね。


全体的に「最近の研究」というほど目新しい内容とも思えませんでしたが、世間一般的にはまだ古い早雲像のままなのだろうか。そうであれば、啓蒙番組としてある程度の評価は出来る。
ただ、伊豆侵攻と明応の政変および両上杉の対立との関連性にまで言及してくれればなお良かったのだが・・・さすがにそこまで期待するのは高望みか。