2015四国バースデイきっぷ旅行3―内子―
※2015年7月23日の記事です。
2日目。ようやっとバースデイきっぷの出番です。
このきっぷの利用ももう3度目。消費税増税の影響で10000円から10280円に値上がりしていましたが、それでもお得感は色あせていません。
というわけで、ここからは特急乗りまくりの3日間がスタートしますが、まずは古い町並みが残る山間の小さな街、内子を訪ねました。
朝8時前の松山駅からスタート。
天気が良ければ、始発列車で海が目の前の下灘駅に行こうかと思っていたのですが・・・生憎の曇天なので止めました。
未だに自動改札が導入されない松山駅。
最初に乗る8:08発の宇和海5号。のっけからアンパンマン列車でした。
相変わらず凄いインパクトです。
一方、私が席を確保していたグリーン車は至って地味。まあ、こちらの方が落ち着きますけど。
内子までは30分足らず。
内子では大雨が出迎えてくれました(泣)
内子座
降りしきる雨の中、10分ほど歩いて到着。
今年、重要文化財に指定されたばかりの芝居小屋です。
芝居小屋の見学は、香川県の金丸座、秋田県の康楽館に続いて3つめ。
忘れていたけど、康楽館は一部しか見学できなかったから、再訪しなければ・・・でもあそこは交通の便が悪くて、ホイホイ行ける場所じゃないから難しいな。
開館前に到着していたので、勿論一番乗り。
というか、平日のためか独占状態でした。
枡席はかつて1枡4人だったそうですが、狭すぎるので現在は2枡6人で利用されているとのこと。
桟敷の片隅には検察台がありました。
仕事で芝居見物とは何という役得。
ライトが眩しい舞台上。
床下の奈落へ。
回り舞台の装置を見学できます。
続いて2階へ。
昔ながらの若干ゆがんだ窓ガラス。
「大向」と呼ばれる向桟敷。
低料金のため常連が利用することが多かったそうです。「大向こうを唸らせる」とは、そんな芝居通の彼らを感心させるほどの名演技のこと。
内子座を出ると、雨は上がっていました。良かった良かった。
重要伝統的建造物群保存地区の町並みを進みます。
本芳我家住宅
ひと際立派な建物は、木蝋で財を成した豪商本芳我家のお屋敷。
重要文化財です。残念ながら非公開。
一見地味な印象ですぐあ、良く見ると亀や鶴の漆喰彫刻などの装飾が施されています。
上芳我家住宅
さらに先へ進むとこれまた立派な建物が。
本芳我家の分家筆頭、上芳賀家のお屋敷です。こちらも重要文化財。
ここは公開されています。
真っ先に邸内を見学したいところですが、まずは順路に従って敷地の奥にある木蝋資料館を見学。
内子はかつて木蝋生産が盛んだったそうです。
資料館を出て、順路に沿って進むと大きな土蔵が。重要文化財に指定された10棟のひとつ。
土蔵内はカフェになっていました。
ちなみに物置は上芳我倶楽部というショップに。
これも重要文化財のひとつですけど、こんなに手を入れてしまって大丈夫なんでしょうか。
主屋に戻ってきました。
座敷にあがります。
主屋から離座敷へ。
主屋も離座敷も、実に素敵な佇まいです。
離座敷の隣は風呂場でした。
主屋に戻って2階へ。
打って変わって殺風景です。
屋根裏部屋へ。
特に何もありません。
間近で見られる小屋組みでも眺めましょう。
窓の外をみれば、先程の土蔵などが見下ろせます。
上芳我家住宅の見学はここまで。内子駅へと戻ります。
先程も通った本芳我家住宅です。
お庭の見学は出来るようなので、ちょっとだけ覗いてみました。
立派な土蔵も重要文化財。
これにて内子散策は終わり。そう思って退散したのですが、後日、見逃したものに気が付きました。
それは上の写真の左端。本芳我家の土蔵の隣に写っている大村家住宅(重要文化財)です。こんなすぐ側にいたのに何やってるの・・・(泣)
最近はGoogleのマイマップに訪問先をリストアップしておいて、現地ではタブレットで確認する、という手法を取っているのですが、内子ではネット(WiMAX)が繋がらなくて、その確認が出来ず、記憶頼みだったのです。
WiMAXはまだまだ地方では貧弱、もっと頑張って下さい。お願いします。