滋賀県をめぐる旅3―信楽高原鐵道と近江鉄道―
※2014年11月30日の記事です。
旅の2日目最終日です。
前日に運行再開した信楽高原鐵道に初乗車して、そのついでに近江鉄道の未乗区間(近江八幡~八日市、水口城南~貴生川)を片付けてきました。
早朝の近江八幡駅からスタート。
近江鉄道の改札口へ。
窓口で「びわこ京阪奈線フリーキップ」を購入。近江鉄道と信楽高原鐵道の両方が1日乗り放題のお得なきっぷです。
6:37発の彦根行きに乗車。
始発列車なのでガラガラです。
八日市で乗り換え。
こちらの貴生川行きもガラガラでした。
貴生川駅7:51着。近江八幡から1時間15分ほど、結構かかりますね。
取りあえず近江鉄道はこれで全線完乗です。
続いて信楽高原鐵道です。貴生川駅では改札もホームもJRと共用。
ホームでは8:04発の列車が待っていました。
運行再開を祝うヘッドマーク。
信楽高原鐵道は2013年9月の台風で橋脚を流失して以来、運休していましたが、遂に復旧して、この前日11月29日に1年2ヶ月ぶりの運行再開となりました。
信楽といえばタヌキ。ということで、車両はタヌキのイラストが多数。
車内はイラストも広告もありません。ボックスシート多め。
さて、列車は晴天のもと走りだしました。
ところが出発して10分もすると霧が立ち込めてきました。
霧が晴れぬまま信楽へ。車窓が楽しめず残念でした。
信楽駅8:29着。
タヌキの置物の多い信楽駅。
一旦改札外へ。
駅前には巨大なタヌキの置物がありました。しかもサンタコス(笑)
8:44発の折り返し列車で信楽駅を後にして、
紫香楽宮跡駅で下車。
ここにもタヌキの置物。
紫香楽宮跡(甲賀寺跡)
徒歩10分ほどで到着。
「紫香楽宮跡」として国指定史跡となりましたが、その後の調査でここより北2kmの宮町遺跡が紫香楽宮跡であり、こちらは大仏建立予定地であった甲賀寺跡とみられています。
趣のある道を進んで森の奥へ。
金堂跡には大きな礎石がゴロゴロ。
金堂跡の周辺には僧坊跡のほか、講堂跡・鐘楼跡などが整備されています。
森の木々から蒸気が・・・これが霧の正体か。
駅に戻って貴生川へ。先程と同じ車両ですね。
貴生川駅10:09着。
そして再び近江鉄道に乗車。
まずは水口城南駅で下車。
水口城跡
駅から徒歩5分足らず。7年ぶりの訪問です。
前回は水口城資料館の休館日で閉門していましたが、今回は大丈夫。
こちらの模擬二重櫓が水口城資料館です。
資料館には水口城の模型がありました。
手前の出枡形に、現在の資料館が建っているわけですが、往時は土塀で囲われているだけでした。
本丸には立派な御殿がありました。もともと水口城は徳川家光が上洛する際の宿泊所として建設されたためです。
資料館の2階へ。
手前の電線がちょい邪魔ですが、東1.5kmに見える山は水口岡山城跡。
中村一氏が築城し、増田長盛・長束正家が城主を務めた織豊系城郭です。前回は訪ねましたが、今回はパス。
時間が余ったので、今回も本丸の周囲を散策。
本丸跡は水口高校グラウンド。
1時間の水口城散策を終えて、再び近江鉄道で移動。ここからは沿線の重文建築めぐりです。
日野駅11:46着。味わいのある鄙びた雰囲気が素敵。
駅舎もいい感じですよ。
比都佐神社
時間がないので、急ぎ足で徒歩15分ほど。
こちらには重要文化財の宝篋印塔があります。
さて、急いで日野駅へ戻ってまた移動です。隣の朝日野駅で下車。
涌泉寺
駅から北西へ徒歩20分。本堂が工事中でしたが、境内の見学は出来ました。
重要文化財の石造九重塔。均整のとれた美しいフォルムです。
高木神社
涌泉寺からさらに北へ。
ほぼ同一の形状で左右に並んでいます。
赤人寺
万葉歌人の山部赤人が創建したと伝わる赤人寺の本堂裏には、重要文化財の石造七重塔があります。
そのまま北へ進んで、隣の朝日大塚駅まで歩いてしまいました。
そしてまた途中下車。
大学前駅です。駅の向こうがびわこ学院大学、ほんとにすぐ真ん前。
布施神社
こちらは駅の向かいにある神社。
覆屋の中に3棟の本殿が並んでいました。いずれも重要文化財です。
今回の観光は終了。さあ帰りましょう。
やって来たのはまた水色の車両。八日市・貴生川間で6回乗車しましたが、全てこれ。近江鉄道というと黄色い車両をイメージしていたのですが、最近は変わったのかな。
八日市駅で乗り継ぎ。
16:13発の彦根行き。最後はDyDoのラッピング広告車両でした。
米原まで行ってくれないので、彦根でJRに乗り換えます。
米原駅到着。この後、17:58発の新幹線で帰途につきました。
夕食は米原駅で購入した「近江名物牛肉弁当」。とってもシンプルな駅弁です。
ほとんど売り切れていて選択肢が無くて仕方なく買ったのですが、シンプルなだけあってハズレませんね。