日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

愛知の城めぐり旅17〜茶室如庵〜

※2012年3月19日の記事です

犬山の国宝は犬山城天守だけじゃない。もうひとつの国宝へ。
茶席三名席のひとつ如庵は、犬山城のすぐ東側、名鉄犬山ホテル前の有楽苑にあります。
織田有楽斎が京都建仁寺の塔頭正伝院に建てたもので、明治に入って三井財閥に買い取られて都内そして大磯へと移転。その後、名鉄がこの地に移築して現在に至ります。


犬山城との共通入場券「国宝二つ巡り」(1200円)で入場しました。犬山には過去2度訪れていますが、如庵は今回が初めてです。


岩栖門。室町幕府管領細川満元が建立したという武家屋敷門。
有楽苑には如庵以外にもこのように謂れのある文化財があります。


旧正伝院書院。重要文化財
如庵の隣に建てられた有楽斎の隠居所です。


一旦、小道を歩いてグルっと迂回。


旧正伝院書院の正面へ。


その隣に如庵があります。


正面から。


内部は立入不可。
ただし年数回、人数限定で見学会をやっているそうです。


如庵の前には有楽好み井筒。


また、加藤清正が朝鮮より持ち帰ったという釜山海なる石も。





旧正伝院書院も内部は立入不可。


弘庵。苑内で催される茶会のために建てられた比較的新しめの茶席。


こちらでお抹茶(500円)がいただけます。
日差しは麗らかなものの風が冷たい日でしたので、熱めのお茶が有難い。



元庵。有楽斎が大坂天満の屋敷に建てた茶席の復元建築。
こちらも元は「如庵」と呼ばれていたそうです。


最後に徳源寺唐門。織田信雄の子・織田高長が大和宇陀に建てた織田家の菩提寺から移築されたものです。