愛知の城めぐり旅11〜甚目寺〜
※2012年3月18日の記事です
飛鳥時代創建と伝わる寺院。
物部守屋らが難波の堀江に投げ捨てた聖観音像が伊勢湾で漁師の網にかかり、当地に祀られたことに始まるとのこと。善光寺縁起を連想させます。あちらは阿弥陀如来像ですが。
実はその善光寺如来は、ここ甚目寺にも遷座したことがあります。本能寺の変後、織田信雄が当時岐阜にあった善光寺如来像を移しているのです。類似の由緒を持つが故に当寺が選ばれたのでしょうか。
翌年には徳川家康によって浜松の鴨江寺へ移されてしまうので、ほんの短い期間ではありますが、もし寺伝が真実ならば、善光寺如来と甚目寺観音は千年ぶりの再会を果たしていたことになります。
参詣者はまばら。
三重塔も重要文化財です。
3棟目の重要文化財、南大門。
電線が鬱陶しくて残念。