日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

湖東・湖北の紅葉めぐり旅/1日目/多賀大社・五個荘・徳源院ライトアップ

夏の岡山旅行から3ヶ月。紅葉の季節ですし、そろそろ遠出がしたいな、そう思って4年ぶりに滋賀県を訪ねました。
初日のこの日は米原から近江鉄道に乗って多賀大社五個荘の街並みを見学し、夜は柏原の徳源院で紅葉のライトアップを鑑賞、という日程です。


(2012/7/23更新完了…冒頭写真は徳源院庭園ライトアップ)

東海道新幹線ひかり503号(東京→米原)

混み合う自由席で東京から約2時間15分。9:49米原駅に到着しました。
こうして新幹線で米原駅に降り立つのもかなり久しぶりです。

近江鉄道(米原→高宮→多賀大社前)

JR駅の東口を出て、


右手すぐに近江鉄道米原駅があります。プレハブの仮設駅舎。


改札でS・Sフリーきっぷ*1を購入してホームへ。


東口駅前は開発中でした。
ちなみに奥の山並みは太尾山城。その向こうに番場の蓮華寺や鎌刃城跡があります。


さて、やって来たのは東日本大震災復興支援列車ほほえみ号。


折返しのこの列車に乗り込みます。


10:10に米原駅を発車。


彦根へ向かって列車は進みます。


彦根手前で佐和山城が見えてきました。


佐和山城跡を通過。


彦根の3駅先、高宮駅多賀線に乗り換えです。


多賀大社行は1両の可愛い車両。


車内はありふれたロングシートです。


僅か2駅6分、あっという間にで終点多賀大社前駅に到着。


駅を出て、


門前町を歩き、多賀大社へと向かいます。

多賀大社

イザナギイザナミを祀り、古代より続く多賀大社




鳥居向こうの紅葉が美しく色付いていました。



太閤橋と呼ばれる石造反橋。
豊臣秀吉ゆかりのものかと思いきや、創建は江戸時代。秀吉が1万石の寄進をするなどの信仰を寄せたことから、太鼓橋=太閤橋と呼ばれるようになったらしいです。


広い境内。


七五三詣の家族連れで賑わっていました。


授与所で受付を済ませ、御祈祷控室から奥書院へ向かいます。拝観料300円。





立ち入れませんが、見事な障壁画を見ることが出来ます。


廊下からガラス越しに見えるのが奥書院庭園(国名勝)。




こちらも紅葉が見頃でした。


奥書院を出て、境内をふらふらしていると、東参道の入口に紅葉発見。






こちらは裏口のようで、人はおらず、存分に紅葉撮影を楽しみました。

近江鉄道多賀大社→高宮→五箇荘

駅に戻って、多賀線で引き返します。




9分の短い区間を、今度は前方車窓の撮影で満喫。



車両のデザインが何とも言えない味わいに満ちていて素敵です。


高宮から再び本線に乗り込み、五個荘を目指します。


貴生川行の列車がやって来ました。


20分足らずで五箇荘駅に到着。地名は「五個荘」ですが、駅名は何故か「五箇荘」で紛らわしい。


のどかな駅です。


駅舎は結構立派な建物ですが、無人駅でした。

五個荘金堂の町並み

駅からちょっと遠いです。徒歩30分ほどでようやく古い街並みに到着。重要伝統的建造物群保存地区



近江商人ゆかりの地。ちょっと電柱が邪魔ですが、いい雰囲気です。




水路の水は澄んでいて、たくさんの鯉が泳いでいました。


よく見ると小魚もいっぱいいます。

弘誓寺

金堂地区に鎮座する浄土真宗の寺院。


大きく立派な本堂は重要文化財

近江商人屋敷 外村繁邸

続いては近江商人の屋敷3連発です。3館共通入館料600円。
まずは小説家外村繁の生家から。幕末の建築です。








近江商人屋敷 外村宇兵衛邸

お隣さん。こちらも幕末の建築。










近江商人屋敷 中江準五郎邸

こちらは昭和の建築。






以上3箇所の他、街外れに藤井彦四郎邸もあるのですが、時間の都合でカット。

近江鉄道五箇荘→高宮→米原)

駅まで戻ってきました。


米原へと引き返します。この列車は高宮止まりのため、高宮で米原行きに乗り継ぎ。


高宮から乗った車両は、ちょっと特別っぽい車両でした。




車両のあちこちが、大河ドラマ江〜姫たちの戦国〜」仕様に。
何故か戦国BASARAも交じってますが。



さらに車内には、近江ゆかりの戦国武将ステッカーが。
こういうのは大河放送後も続けていって欲しいですね。


折返しで米原駅を発車していく列車をお見送り。


近江鉄道のホームを後にして米原駅西口へ。
16時に予約を入れていた駅レンタカーで車を借りて、取りあえず東へ向かいます。

蓮華寺

番場の蓮華寺。こちらの紅葉はささやかながらも見事でした。
6年ぶりの訪問。前回は米原から自転車で訪ねたのですが、途中の坂道が結構きつかった記憶が蘇りました。体力の落ちた今だと更にしんどいことでしょう。でも今回は自動車ですから楽ちん、あっという間です。


近江美濃編/1日目/米原町・山東町 - 日本史日誌


境内裏山中腹に北条仲時主従供養塔がズラリと並んでいます。
六波羅探題勢は足利尊氏(高氏)らの攻撃を受けて京都を脱出。東国への退却を試みますが、行く手を佐々木導誉に阻まれて進退に窮し、探題北条仲時以下430余名はこの地で自刃を遂げました。



さらにこの後、鎌刃城跡を再訪しようと向かったのですが、鎌刃城跡へと続く滝谷林道は石というより岩に近いようなのがゴロゴロした難道で、「こりゃ無理だ」と諦めたのでした。歩いて登るには日没まで間もなかったので。

柏原宿

17時前に到着。日は沈んだものの、まだ空は明るいです。
徳源院の庭園ライトアップは18時から。取りあえず、徳源院の駐車場に車を止めて、明日の行程を再検討などしながら時間を潰しました。

徳源院清滝寺

5年ぶり3度目の訪問となります。
7年前の最初の訪問で見た美しい紅葉の庭園が忘れられず、5年前に再訪したのですが、拝観時間を過ぎてしまって悔しい思いをして、今回ようやくそのリベンジです。


近江美濃編/1日目/米原町・山東町 - 日本史日誌
美濃近江編/1日目/垂井町・関ヶ原町・米原市・彦根市 - 日本史日誌


ちなみにライトアップのことは旅行まで1週間を切ってから知り、要予約というので慌てて申し込んだのでした。6日間限定で1日30名のため、半ば駄目元でしたが無事予約完了。
なお、拝観料は1000円(お抹茶とお菓子付)です。


庭園だけでなく三重塔(県指定文化財)もライトアップされていました。


まずは本堂を見学。幽霊絵なんてあったんですなぁ。前回見た記憶はありません。
あまりのインパクトなので、ズーム撮影はせず・・・(汗)


こちらは京極高次像。


そしてお目当ての庭園ライトアップ!








期待通りの素晴らしさ。人も少ないので思う存分、撮影を楽しませてもらいました。光量の少ない紅葉ライトアップは、デジイチでも手持ちだと結構ブレてしまい、何度も何度も撮り直さねばならなかったので、その点からも人が少なかったのは僥倖でした。


夜は結構冷えます。特に手が冷えるので、ストーブが有難かったです。


別室で抹茶とお菓子をいただきました。


こちらからの眺めも幻想的です。


1時間ほど滞在して、徳源院を後にしたのは19時過ぎ。見上げると満天の星空が広がっていました。三脚もないので、まともな写真など撮れるはずもなく・・・残念です。
その後、長浜市郊外の宿へ移動して一泊。

*1:近江鉄道全線1日乗り放題で、利用は土日祝のみ。550円。