増上寺の徳川将軍家霊廟特別拝観と旧前田侯爵家駒場本邸
平日に暇が出来たので増上寺の徳川将軍家霊廟特別拝観へ。
実は春先に行こうと考えていたのですが、すっかり忘れていました(苦笑)。公開は2012年1月31日までなので、覚えているうちに訪ねておくことに。またこの日は、寛永寺の将軍家霊廟の方でも特別公開があったのですが、こちらは事前申込制で、気付いたときには締切を過ぎておりました。残念。
増上寺だけでは寂しいので、旧前田侯爵家駒場本邸も訪ねたのでした。
(3/10更新完了…冒頭写真は徳川秀忠・お江の宝塔)
京王井の頭線(渋谷→駒場東大前)
まずは旧前田侯爵家駒場本邸へ向かいます。
京王電鉄はほとんど利用したことがないので新鮮。井の頭線も何年ぶりかしら。
この急行車両は可愛いですね。
駒場東大前は急行通過駅なので各駅停車に乗ってやって来ました。渋谷から2駅2分で、あっという間。
名前の通り、駅の目の前に東大駒場キャンパスがあります。平日ですが、何故か学生が少ないような。
旧前田侯爵家駒場本邸
東大駒場キャンパス西側の駒場公園。旧前田侯爵家駒場本邸はその園内にあります。
前田侯爵家とは旧加賀藩主。第16代当主前田利為によって建てられ、洋館と和館があります。都指定有形文化財。
なかなかに格調高い外観の洋館。
こちらが正面玄関のある東側。先ほどの南面とはちょっと趣きが違いますね。日当たりによるものか、材質によるものか。
こちら、なんと入場無料。
玄関ホールのシャンデリア。オシャレな凝ったデザインですな。
玄関ホールの右手すぐの応接室。現在は喫茶室として利用されています。
応接室の暖炉。
応接室の窓際。
応接室のお隣のサロン。
サロンは2部屋が繋がっています。華やかな雰囲気。
サロンの窓辺。
シャンデリアが煌びやか。天井の壁紙もオシャレです。
サロンの隣は大食堂。こちらは重厚な雰囲気です。
1階の見学範囲はここまで。
2階へ向かいます。
いまにも紳士と貴婦人が降りてきそう。素敵な階段です。
2階を見学します。
書斎。
お洒落すぎるぞ書斎。
テラス。
夫人室。
寝室。
和室もあります。女中室ですが。
2階をぐるっとひと巡りして終了。
平日のためか、見学に来ている人は少なく、美しい洋館を満喫させてもらいました。
山手線(渋谷→浜松町)
増上寺
重要文化財の三解脱門から境内へ。2年ぶりの訪問です。
→都区内南部の重文・国史跡をめぐる/港区・大田区 - 日本史日誌
東京タワーが背後に聳える本殿から、向かって右手へと進み、
立ち並ぶ水子地蔵の前を通り、
徳川将軍家霊廟前に到着しました。
平日の割に結構たくさんの人が来ていました。低視聴率でも大河ドラマ効果は侮れませんね。昼過ぎになってしまったのも悔やまれます。先にこちらに行っておくべきでした。
なお、写真はなるべく人が少ないタイミングを見計らって撮影しましたが。
さて、増上寺の徳川将軍家霊廟ですが、かつては日光東照宮にも匹敵するような霊屋が立ち並んでいました。残念ながら戦災に遭って灰燼に帰したため、現在地の一箇所にまとめて改葬されています。
江の幟がはためいていました。
霊廟の入口に構えられた鋳抜門。かつては徳川家宣霊廟の中門で、旧国宝でした。現在は港区登録文化財。
拝観料500円を払ってこちらより入場。記念品としてパンフと徳川将軍家旧御霊屋絵葉書が付いてきました。
ちなみに毎年数回開催されている特別公開は無料ですが、記念品は無いようです。
墓域はそんなに広くありません。
歴代将軍の宝塔がコの字型に並んでいます。
第2代将軍徳川秀忠(台徳院殿)と御台所お江の方(崇源院殿)の墓。
もとは別々の霊廟に葬られた夫妻ですが、改葬によって合祀されました。
第6代将軍徳川家宣(文昭院殿)の墓。
第7代将軍徳川家継(有章院殿)の墓。
第9代将軍徳川家重(惇信院殿)の墓。
第12代将軍徳川家慶(慎徳院殿)の墓。
第14代将軍徳川家茂(昭徳院殿)の墓。
家茂の御台所静寛院宮(和宮)の墓。
改葬の際、お江をはじめとした妻女は合祀されましたが、和宮だけは女性単独の宝塔に葬られています。やはり皇族だからでしょうか。
最後に合祀塔。
徳川将軍家霊廟を後にして三解脱門へ。法然上人八百年御忌を記念して、戦後初の一般公開が開催されていたのでした。
こちらも拝観料500円で、ボールペンの記念品付き。
ただし内部は撮影禁止のため紹介できません。残念。
これにて増上寺を後にします。
ついでなので今回も近くの重文を撮影に。旧台徳院霊廟惣門(重要文化財)。
こちらは有章院霊廟二天門(重要文化財)。