JR東日本パスの旅〜第4弾〜/2日目/会津・猪苗代・喜多方
猪苗代湖畔の翁島地区に有栖川宮・高松宮家の別邸が今も残されています。それが天鏡閣および福島県迎賓館です。
天鏡閣は通常公開されていますが、福島県迎賓館は年数回の特別公開のみ。その特別公開がこの7月16日から始まるという情報を旅行計画中にキャッチしましたので、1週間前に事前予約を入れて、当日レンタカーで向かうことにしたのでした。
(11/6更新完了…冒頭写真は天鏡閣食堂)
恵日寺
朝8時、会津若松駅前より出発。もちろん駅レンタカー特別料金3500円。特別公開の集合時間は10:15なので、ちょっと寄り道をしていきます。
ここは平安時代初期に創建されて長らく隆盛を誇った「慧日寺」の系譜を引く寺院。慧日寺は明治時代の廃仏毀釈で廃寺となり、その後に復興されて「恵日寺」として現在に至っています。
慧日寺跡
こちらが「慧日寺」の跡地。国指定史跡。
9時開場ですが5分前に入れてもらえました。入場料は500円で資料館との共通券になっています。
2008年復元の金堂、2009年復元の中門、そして昨年整備されたばかりの石敷き広場。
中門越しに金堂を見る。
金堂に安置している仏像は・・・って、パネルだぁ!
堂内も見学できます。
講堂跡。こちらは平面表示のみ。
まだ紫陽花が咲いていました。
有料区域外には徳一廟があり、覆屋の中に徳一の墓と伝わる石塔があります。
徳一とは、慧日寺開山であり、また最澄と宗論を戦わせた法相宗の高僧で、関東・東北において布教を行い、徳一菩薩とも称された人物。
慧日寺跡近くに磐梯山慧日寺資料館があります。慧日寺跡の入場券で入れるのですが、そろそろ時間がないのでここはパスして天鏡閣へと向かいました。
会津民俗館
会津の古民家を移築展示しています。近くには野口英世記念館や世界のガラス館がある観光地区ですが、ここはあまり観光客がいなくて静かでした。
県指定文化財の旧佐々木家住宅。
邸内の展示はゴテゴテしていてちょっと・・・。
こちらは重要文化財の旧馬場家住宅。
土間に囲炉裏が。珍しいような。
やはりスッキリしている方が好みです。まあ重文ではあまり手を加えることも出来ないでしょうしね。
猪苗代城跡
会津藩の支城。鶴ヶ城に対して亀ヶ城とも呼ばれます。6年ぶりの訪問。
亀ヶ城の大手口。
二の郭にある野口英世の首像。何度見ても怖いです。
主郭。
主郭周囲の土塁。
土塁の上。
南の土塁上からは磐梯山が望めます。
土津神社
会津松平家の祖、保科正之(土津霊神)を祀る神社。こちらも6年ぶり。
山崎闇斎撰文による保科正之の事績を刻んだ碑石。社殿前の広場にあります。
亀趺(碑石の台座)の周りに石の欠片が。碑石の上部が欠け落ちたみたいですが、地震の影響なのでしょうか。でもあんなに不安定そうなのによく倒れなかったものだと感心します。
碑石・表石・鎮石がワンセットの神式によって葬られています。碑石は先ほど紹介したもので、表石は「会津中将源君之墓」とあるのがそれ。背後の塚に正之が眠っています。
石燈籠が崩れているのは震災によるものでしょうね。早く直してもらえると良いのですが。
そして塚の上に置かれているのが鎮石。
会津新宮城跡
三浦一族の新宮氏の城館跡。国指定史跡。
室町時代の方形居館で、辺り一帯は畑地となっており、見どころといえば空堀くらいなのですが、それもほとんど埋まってしまっているような状態でションボリ。幟がいくつも立っていて、妙に力が入っていそうな感じとのギャップに戸惑いを禁じえませんでした。