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日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

信州甲州紀行/2日目/別所温泉・塩田平

別所線に揺られ、「信州の鎌倉」と呼ばれる別所温泉・塩田平へ。
ゴールデンウィークにも関わらず、どこも空いていて、お陰でのんびりと巡ることができました。


(6/30更新完了…冒頭写真は中禅寺薬師堂)

上田電鉄別所線(上田→別所温泉

昨日は気付かなかったのですが、朝の上田駅前にてこんなん発見。戦国BASARA真田幸村ですね。
駅前にデカデカと・・・上田市おそるべし。


上田電鉄上田駅。JRやしなの鉄道と同じ構内にあります。
入口には峠の釜めしで有名な「おぎのや」の売店が。駅弁買って別所線に乗り込む人が果たしてどれだけいるのやら。まあ、メインは立ち食いそば・うどんのようです。


往復フリーきっぷを購入してホームへ。
まさかの高架ホーム。そして結構綺麗な車両。個人的な好みでいえば、もう少し古びていてくれると嬉しいな(^^;


7:23発の列車で出発。


どこまでも続くかのような一直線に延びる線路。手前は舞田駅。
上田駅を出て暫くは住宅地の中を走りますが、やがてのどかな風景が広がってきます。


30分足らずで終点別所温泉駅に到着。



アクアマリンのお洒落な駅舎。
無人駅なのかと思いきや、窓口業務は朝9時からなのでした。


7年ぶりの別所温泉始発列車でやって来て温泉に浸かろうか、などと考えもしましたが、却って疲れそうでしたので止めておきました。旅はまだ始まったばかりなので体力温存第一(^^;


史跡アルバム紀行 - 信濃【別所温泉・塩田平】

ちなみにこれは7年前のときの写真。構図もへったくれもない写真ばかりでお恥ずかしいですが、こうして昔の写真と今の写真を見比べると、我ながらだいぶ成長したものだと嬉しくなりますね。

平維茂将軍塚

鎮守府将軍であった平維茂の墓と伝わる塚。
戸隠の鬼女紅葉を討伐したものの、傷を負った維茂も別所温泉で湯治の甲斐なく亡くなったという伝説があるそうです。

北向観音

善光寺のある北を向いて建てられ、裏善光寺とも呼ばれます。
善光寺とセットで参詣しないと良くないと言われますが、生憎と今回は片詣りです。


ここの手水は何と温泉!
半信半疑で飲んでみると、これがちゃんと温かい。硫黄の臭いもしますし。まあ美味しいものではありませんが(笑)


一本桜が見頃を迎えていました。

安楽寺

鎌倉時代に隆盛を誇った別所三楽寺のひとつ。



本堂脇に八角三重塔への拝観口があります。拝観料300円。

本堂裏手へと回り、


裏山を少し登ると見えてきました。


国宝八角三重塔。木造八角塔は全国唯一のモノです。
一見すると四重塔ですが、一番下は屋根ではなく裳階(庇)なのだとか。


高台から見下ろすとまた違った印象を受けます。



次は常楽寺へ。途中、見晴らしの良い高台からの眺め。
四方を山で囲まれているのが分かります。中央やや左の開けたところが別所温泉への出入口。別所線もあちらからやって来ます。

常楽寺

別所三楽寺のひとつ。ちなみに別所三楽寺の残りのひとつ長楽寺は廃寺となったそうな。


本堂背後に重要文化財の石造多宝塔(写真中央)があります。


小さな中世の石塔もそこら辺にゴロゴロ。


門前から別所温泉駅方面の眺め。
朝10時前とはいえ、ゴールデンウィークにいくらなんでも長閑過ぎ。震災による自粛ムードの影響は確実に出ていました。





まあでも静かで人が少ないのは観光にはもってこい。しかも別所温泉では桜もちょうど見頃を迎えておりました。
そして、続いては別所温泉駅に戻り、レンタサイクルを利用して塩田平へと向かいます。レンタサイクルは無料です。



塩田平までは、大きな池や聳え立つ独鈷山など景色に富んでいます。ギア付き自転車だし軽快に走ります♪
・・・しかしそれは途中までの話。長くなだらかな坂が待ちかまえていましたorz

中禅寺

自転車を押して何とか到着。拝観料200円。


美しい茅葺屋根の薬師堂(重要文化財)は中部地方最古の木造建築。



この日、最も見応えがあったのは薬師堂よりもこちらの桃の花でした。境内には桜も咲いていましたが、美しい桃色の前には敵わず。

塩野神社

平安時代より続くという古社。


こんなところに太鼓橋があるのは何だか不思議な感じがします。


拝殿は珍しい2階建です。




龍光院へ向かう途中のちょっとした桜並木。
この奥の塩田の館で昼食。蕎麦をいただきました。

龍光院

塩田荘を領した塩田北条氏菩提寺
塩田北条氏は、執権北条時宗のもとで連署を務めた北条義政に始まる北条氏庶流です。


境内には特に見どころはなく・・・駐車場脇のシダレザクラが最も目を惹きました。


参道の傍らには北条義政の墓と伝わる石碑があります。
義政は連署在任中に突然遁世して当地に籠居。そのため所領などは没収され、当地で没しました。

塩田城跡

独鈷山系を利用して築かれた山城。塩田北条氏の築城に始まると伝わります。
戦国時代には武田氏の支城となり、また信濃を追われた村上義清がカムバックした際に籠城したことでも知られます。
山城はかなりの標高差があるので、今回も麓の石碑をカメラに収めたのみでパスしてしまいました(^^;;

前山寺

塩田平を西から東へと進んで、ここが最後の目的地。



門前の広場ではシダレザクラが咲き誇っていました。


山門の奥に三重塔が見えています。拝観料200円。


重要文化財の三重塔。欄干や窓が無いため「未完成の塔」などと言われるそうですが、勿論ちゃんと完成した塔です。


ここはそれなりに参拝客がいたのですが、それでも間を見計らえば無人の境内を写すことも可能なくらい。


庫裏の奥、小さな庭園にもシダレザクラが。


別所温泉駅までの帰りは、行きとは反対に楽でした。あっという間に帰還。

上田電鉄別所線別所温泉下之郷

上田へと戻ります。


下之郷駅で途中下車。フリーきっぷなので、単純往復するだけじゃ勿体ないですものね。


下之郷駅を降りてすぐ目の前になんだか気になるものが。
かつて下之郷と西丸子を結んでいた西丸子線のプラットホームだそうです。上田丸子電鉄というのも上田電鉄の前身だとか。

生島足島神社

下之郷駅から徒歩5分ほど。


駐車場でアヒルがジッとしていたので思わず撮ってしまいました。



古代以来の由緒を持ち、塩田北条氏武田氏・真田氏らの尊崇を受けてきた神社です。


武田信玄が家臣に忠誠を誓わせた起請文が収められていることで有名な生島足島神社
それらはこの歌舞伎舞台(長野県宝)で見られます。しかも無料。訪ねる人は少なそうな感じですが、ここを見ずに帰ってしまうのは勿体ないですよ。

上田電鉄別所線下之郷→上田)

上田帰着。まだ陽も高いので、3度目の上田城へ向かうことにしました。

上田藩主居館跡


上田城の三の丸に構えられた居館跡。現在は上田高校の敷地となっていますが、土塁と水堀が残り、往時の面影を伝えています。また表門は校門として利用されています。
ちなみに、関ヶ原合戦後に上田を領した真田信之ですが、幕命により上田城を破却する羽目になりました。代わりに築いたのがこの居館にというわけです。

上田城

夕刻となりましたが、さすがにここは観光客が多いです。


この北櫓を始め、南櫓と櫓門は内部見学できるのですが、見学時間は16:30までで惜しくも間に合いませんでした。そういえば、3度も訪ねながらまだ一度も中に入ったことがありませんでした・・・。


上田城に来たら尼ヶ淵にも降りませんとね。ここから見上げる西櫓と石垣が好き。


南櫓の方へ行ってみると、昔はコンクリで補強されていた部分が石垣になっていました(写真中央)。
剥き出しのコンクリは醜悪でしたのでマシになりましたが、これもあまり美しくはありませんね。どうにかならないものでしょうか。


本日はここまで。そして上田に2泊目。