京急で三浦半島をめぐる
平日、暇が出来たので寒い埼玉を飛び出して三浦半島へ行ってきました。
今回利用したのは「三浦半島1DAYきっぷ」。電車のみならずバスにも乗れてお得。フリー区間も広いので使い勝手がいいです。
(2/13更新完了…冒頭写真は城ヶ島海岸)
京急本線(横浜→金沢文庫)
大宮からですと、上野経由で品川に出て京急に乗るという方策もあり、そちらの方がお得でもあるのですが、ラッシュアワーに乗り換えは面倒なため、湘南新宿ラインで一気に横浜まで出てしまいました。
そして横浜駅の券売機で「三浦半島1DAYきっぷ」(横浜からは1400円)を購入して京急に乗車。最初の目的地金沢文庫までは18分です。
称名寺
北条実時によって創建された金沢北条氏の菩提寺。国指定史跡。
既に何度も訪れたことのある勝手知ったる場所です。ただし6年ぶり(!)。まずはこの赤門から境内へ。
参道の桜並木。冬場じゃ殺風景なだけですが。
参道奥の仁王門を横目で眺めつつ、一番の見どころである浄土庭園へ向かいます。
金堂・平橋・反橋と並ぶ定番の構図。しかし冬場は見栄えがしませんなぁ。池には薄っすらと氷が張っています。
そういえば、2009年に平橋の架替工事が終わってからは初めての訪問でした。前回訪問した2005年は平橋が撤去された状態で物凄い違和感がありましたっけ(^^;
(2005年当時、平橋撤去後の風景)
やはり反橋・平橋揃ってこその称名寺庭園。
ただ、欄干の朱がくすんでいるのが気になります。2年足らずで早くも色落ち? こんな色じゃ絵にならないよー。
続いて北側の裏山へ。
山腹に北条実時の墓があります。
そして庭園西側の山裾には、北条顕時・貞顕父子の墓があります。
向かって右側にある大きな五輪塔が北条顕時(実時の子)の墓。
左側にある同じくらい五輪塔が金沢貞顕(14代執権)の墓。
何故か取り違えて左右逆に伝承されており、門柱にも顕時・貞顕が逆に表記されたままになっています。
称名寺境内の西側、このトンネルの向こうに神奈川県立金沢文庫があります。
トンネル手前に、称名寺と金沢文庫を創建した北条実時の胸像があります。以前からあったかな? 全然記憶にないんですけど(^^;
現在のトンネルの北側には、昔使われていたというトンネルも残されています(立入禁止)。
現在の金沢文庫。歴史博物館でもありますが、月曜は休館です。
開催中の運慶展には特に興味がなかったので問題なし。駅へ戻ります。
京急本線・久里浜線(金沢文庫→三崎口)
このあとは追浜・安針塚と進むつもりでいましたが、すぐに来たのが快特(追浜・安針塚に停車しない)でしたので、それに乗り込んでそのまま終点三崎口まで行ってしまいうことにしました。
駅前は工事中でした。ちょっと損した気分。
城ヶ島海岸
北海道かと思ってしまうくらいの雄大な風景。関東にこんなところがあったなんて!
西の彼方には富士山が姿を見せていました。ちょっと雲がかかっているのが残念。
海の間際まで降りてみました。
馬の背洞門。
凄い・・・自然の奇跡ですね。
上から見下ろすとこんな感じ。
海上彼方には房総半島まで望めました。
京急バス(白秋碑前→油壺口→油壺)
バスで三崎口駅方面へと引き返し、油壺を目指しました。途中の油壷口で降りて、三崎口駅からやって来る油壷行きに乗り換え。城ヶ島から油壷への直通便もありますが本数が少ないです。
新井城跡
現在、油壷マリンパークなどがある油壺の地には、戦国時代に三浦氏が築いた新井城がありました。北条早雲の攻撃を受け、3年の籠城戦の末に落城しています。今は美しい油壺湾も血で染まったそうな。
海岸沿いの散策コースからは、木々に遮られてあまり油壺湾が見えなくて残念。
南西部には小さいながらも浜辺が広がっています。夏場は海水浴客で賑わうみたいですけど、冬の平日に誰かいるハズもなく。
波音の静かな海は透き通っていました。
新井城は三方を海に囲まれた海城。そしてこの断崖。天然の要塞です。
そしてここからも富士山が望めます。もっとクッキリと見えれば・・・なんて。
岩場が続く海沿いをぐるりと巡ってみました。
崖下ギリギリまで海が迫っているところもあるので、満潮時は間違いなく通行不能。今回も通過できるかどうか不安でしたが、引き返すハメにならずに済んでホッとしました(^^;
北側の崖上には落城とともに自刃した城主三浦道寸の墓がありました。
三浦按針墓
駅から徒歩15分。急勾配の坂を登りきった先に塚山公園があります。
その塚山公園内に家康の外交顧問として活躍した三浦按針ことウィリアム・アダムスの墓があります。国指定史跡。
平戸で亡くなりましたが、彼の知行地であった当地に葬られました。左隣は日本人妻・雪の墓。
ここからは今でも僅かながらも海が望めます。遥か彼方に見えるのはベイブリッジでしょうか。