「ゲキ★ヤス土日乗り放題きっぷ」最終週の旅/2日目/鹿児島市・薩摩川内市・出水市・八代市
昨日購入しておいたゲキ★ヤスきっぷで、博多からまず向かうは鹿児島中央。
鹿児島県は9月に初訪問を果たしたばかりですが、前回ほとんど観光できませんでしたので、今回はそのリベンジです。最初に鹿児島市内を観光して、その後は九州新幹線で川内・出水そして熊本県の八代と沿線を巡るという、我ながらハードかつ綱渡りの計画でしたが無事完遂。そして特急を乗り継いで宿泊地の長崎へ。
(1/9更新完了…冒頭写真は鶴丸城跡)
九州新幹線つばめ31号(新八代→鹿児島中央)
新八代で7:46発の新幹線に乗り換え。在来線特急と新幹線がホームに向かい合って停車するのはここだけです。それも来春までですが。
お気に入りのつばめ車内。この時間は自由席でもだいぶ空いています。
8:33鹿児島中央駅到着。
ここまでは前回と同じルートでしたが、今回はここで下車。鹿児島市内の観光へと向かいます。
鹿児島市電(鹿児島中央駅前→市役所前)
最初に鶴丸城跡へ向かうべく、ちょうど来ていた路面電車に飛び乗りました。
繁華街(天文館通・いづろ通)を過ぎると、車内は貸し切り状態に。
鹿児島市電は軌道に芝生が敷かれているのが特徴。これは見た目にも良いし、自動車が割り込んでくる危険性も下がるでしょうし、一石二鳥ですね。
鶴丸城跡(鹿児島城)
薩摩藩主島津家の居城。ショボイと言われる鶴丸城ですが、なかなか立派な石垣です。まあ、全国屈指の大藩の居城としては物足りませんが。
欄干橋から御楼門跡へ進みます。
御楼門跡。本丸正門にあたるだけあって枡形虎口で防備が固められていました。
現在、本丸跡には鹿児島県歴史資料センター黎明館があります。時間がないので残念ながらパス。
御角櫓跡。
本丸御殿麒麟の間跡。礎石跡にツツジを植えて表示しているそうです。
そして謎の物体。翌19日の除幕式を控えた天璋院像だったようです。
→http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/kanko/information/_38765.html
しかし、なんでまたこのタイミングで? 大河が終わって2年も経ちますので、どうしても今更という感が拭えません。生家や墓所に、ということであればまだ理解出来ますが、鶴丸城で過ごした期間は物凄く短いですし。
西郷隆盛像・小松帯刀像
鶴丸城跡から国道10号を南西に進むと、市立美術館の隣に西郷の銅像が。道向かいには撮影広場まであります(笑)
上野の西郷さんとはまた違った趣き。
バックには西南戦争最後の舞台である城山が聳えています。
また、撮影広場から東へ少し進むと小松帯刀の銅像があります。何故か筆と帳面を持っていて、家老というより吏僚的な姿です。
探勝園
鶴丸城二の丸跡。
奥に二の丸庭園が復元されています。
ここには忠義の実父である島津久光の銅像が。
小さいけどなかなか絵になる庭園。久光像の台座があんなところにさえ無ければ・・・何故あそこに建てるかなあ。
城山
照国神社の西側から険しい道を登りました。キツイのは5分ほどだけでしたが、城山の険峻さを思い知るには充分でした(^^;
この城山が鶴丸城の詰めの城であり、西南戦争最後の舞台でもありました。この険峻で起伏に富んだ地形を活かして薩軍は1ヶ月近く抗戦続けています。
展望台へ。
桜島を望む絶景スポット・・・なんですが、生憎この日は霞んでいました。朝は逆光ですし(;_;)シクシク
私学校跡
鶴丸城本丸北側の厩跡に西郷隆盛が設立。銃隊学校と砲隊学校で構成される軍事学校でした。現在、その跡には鹿児島医療センターが建っています。
今も残る石塀は県指定史跡。
西南戦争の銃弾跡が激戦の様を今に伝えます。
九州新幹線つばめ44号(鹿児島中央→川内)
11:19発の列車に乗車。
12分で隣の川内駅に到着。
利用客の割に広い構内。
西口構内の「きやんせふるさと館」でレンタサイクルを利用。無料です。
駅前に立つ大伴家持像。川内は薩摩国府が置かれた地で、大伴家持は薩摩守として赴任しています。
川内川を越えて市街地北側へ。
泰平寺
九州攻めの際に豊臣秀吉が本陣とし、剃髪した島津義久が降伏に赴いています。廃仏毀釈で寺運は衰退し、今は普通の寺院です。
境内には、島津氏の降伏により成立した和睦を記念したという和睦石があります。
九州新幹線つばめ46号(川内→出水)
12:27発の列車に乗車。川内滞在は1時間に満たなかったのでかなり不安でしたが、なんとか上手く乗り切れて一安心です(^^;
11分で隣の出水駅に到着。
駅構内の観光特産品館「飛来里」でレンタサイクルを利用。3時間300円。
出水での滞在時間も短いので、さっさと出発します。
出水麓武家屋敷群
出水麓は薩摩藩の外城のひとつで、最大規模を誇ります。外城は薩摩藩が領国支配と防備のため各地に設けた拠点。
町並がよく残されており、重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けています。
閉まっていて残念ながら邸内は見学できず。
武宮邸。無料公開されています。
床の間に鎧兜が飾ってありました。
竹添邸。ここも「篤姫」ロケ地で無料公開されています。
時間が無くなってしまったので、屋敷の外からひととおり撮影するに留めました。
仮屋馬場で観光牛車を発見。土日祝日に運行しているそうですが・・・。
今は休憩中だったみたいです(^^;
鹿児島本線(新八代→八代)
14:08発の在来線に乗車。乗換時間が4分しかなく、何とかギリギリ間に合いました。
隣の八代駅は4分で到着。
JR駅舎の隣に肥薩おれんじ鉄道の駅舎。ホームは繋がっています。
それで肥薩おれんじ鉄道の改札でレンタサイクルを借りました。折りたたみ式自転車で1日500円。折りたたみ式は初めて乗りますが、あまり乗り心地のいいものではありませんね。スピードも全く出ませんし。それに前カゴがありませんから、全て担がねばなりません(-_-)
さて、最初に向かったのは球磨川の南岸、植柳元町にあるという十三重塔(重要文化財)。しかしどうやら私有地にあり、高い壁に阻まれてまったく姿は見えず。無駄足となってしまいましたorz
麦島城跡
肥前南半国を治める小西行長が支城として築いた八代城。しかし江戸時代初期に大地震で倒壊して廃城となり、加藤忠広はここより北の地に新たに八代城を築いたため、それと区別するため麦島城と呼ばれています。
発掘調査で石垣などが確認されていますが、城らしい遺構は天守台跡がやや微高地である以外に見えませんでした。
旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園
市街地のファミレスで遅めの昼食を済ませてから訪ねました。入園料300円。
ここは八代城主松井直之が生母のために建てた屋敷で、庭園は国指定名勝になっています。
素敵な庭園が貸し切り状態でした!
日暮れが近いので、急いで次の目的地へ。
八代城跡
熊本藩の支城。家老の松井家が3万石を領して城主を務めています。
支城とはいっても、立派な天守台を見れば分かるように大規模な城郭でした。天守台には四重天守が乗っていましたが、江戸時代初期に焼失したきり。
本丸の周囲を取り囲む石垣と水堀がしっかり残っています。
本丸跡には八代宮が鎮座しています。祭神は征西将軍の懐良親王と良成親王。一時期、この地を拠点としていたと伝わることから、明治時代に創建されたとのこと。
城内の見学も出来ます。これは小天守台。
本丸石垣にも登れます。ここから天守台へ。
まずは小天守跡。
大天守跡に立つ標柱。
その他、本丸東側の表枡形門跡や、
本丸北側の裏枡形門跡を見学。これにて本日の史跡めぐりは終了です。
鹿児島本線(八代→新八代)
急いでもなかなか進まない折りたたみ式自転車を精一杯漕いで八代駅に帰還。17:15発の列車にギリギリ間に合いました。これを逃すと長崎到着が1時間遅くなるところでした・・・危なかった!!
新八代駅でリレーつばめに乗り換えますが、新幹線ホームへ行かねばなりません。しかも改札を一旦出なければいけないので面倒です(^^;
左が在来線の新八代駅。右が新幹線(リレーつばめも)の新八代駅。それぞれ駅舎が独立している不思議な駅。せめて改札通過が1回で済むような構造にはならなかったものか。
新幹線改札。
特急リレーつばめ18号(新八代→鳥栖)
本日は4回乗ったつばめ号ともこれでお別れ。結局、新水俣駅だけ下車できなかったのが若干心残りではありますが、それくらいはまあ仕方ないかな(笑)
17:34発の博多行きで一気に北上します。
18:48鳥栖駅着。
その4分後、ゆふいんの森がやって来ました! 今回は乗れませんが、見られただけでもテンション上がります。
鳥栖駅。時間があったので外に出てみましたが、特に興味を惹くものはありませんでした。