秋の四国旅2010/1日目/高知市
四国では周遊きっぷの「四国ゾーン」を利用。バースデイきっぷ(特急グリーン車が乗り放題!)を利用したいのはやまやまなのですが、誰も誕生月ではなかったので仕方ありません。特急自由席乗り放題で我慢です。
さて、初日は高知へ向かい、レンタカーで桂浜などをめぐってきました。
(12/5更新完了…冒頭写真は桂浜の坂本龍馬像)
寝台特急サンライズ瀬戸(東京→高松)
目が覚めたのは岡山駅到着前。夜中に小動物とぶつかったとかで遅れが生じていました。全然気が付かなかったくらいなので、今回もぐっすり眠れたようです(笑)
ジタバタしても仕方がありませんから、のんびりと朝の瀬戸内海の風景を眺めていました。
終点高松駅到着。定刻より30分近く遅れましたが、高松ではもともと1時間過ごす予定でしたので計画に支障はありません。むしろちょうどいいくらい。
朝食は改札内にある立ち食いの「連絡船うどん」で済ませました。
特急しまんと5号(高松→高知)
8:25発の特急に乗り、2時間強かけて高知へ向かいます。2両編成(自由席は1両半)ですが、乗車率は半分くらいでした。
土讃線の車窓は見どころが少ないのですが、大歩危・小歩危あたりだけは別。
山々が色付いて、秋の深まりを感じさせてくれる風景です。
高知駅到着後、駅レンタカーで車を借りて、高知観光へと繰り出しました。K氏がハンドルを握り、私はナビ係に専念。
桂浜
正午近くだったので、到着後すぐに食事。珍しかったので鯨を食べましたが、久しぶりすぎて昔の味を忘れていて、懐かしい感覚はありませんでした(^^;
さて、桂浜といえば坂本龍馬の銅像です。
龍馬像の後姿。台座が・・・高すぎでしょ(^^;
銅像そのものは思ったより小さめでした。
龍馬像とほぼ同じ高さの櫓が組まれていましたが、行列ができていて、かつなかなか進まないのでパス。
とりあえず海辺へと向かいます。
なかなか素敵な砂浜です。
土佐湾は一見穏やかなようですが、
結構荒々しいです!
浜辺で売っていた高知名物アイスクリン。晩秋ですが、南国土佐は結構暖かかったので買ってしまいました。サッパリしていて美味しいですよ。
桂浜南端に突き出す龍王岬。
その龍王岬から眺める土佐湾は何とも雄大です。
龍王岬からは桂浜の全体も見渡せます。こうしてみると案外狭いのね。
ちなみに龍王岬の西側には砂浜がどこまでも続いていました・・・。
浦戸城跡
桂浜北側の高台一帯には、長宗我部氏の居城浦戸城が築かれました。その天守台が坂本龍馬記念館の近くにあります。
浦戸城の石垣を利用したという石碑。
天守台への入口。
今は草木に覆われ、頂上部には祠と説明板があるのみです。
坂本龍馬記念館は見学すると時間がかかりそうだったので、桂浜を離れて次の目的地へと向かうことにしました。
なお、駐車場から出るとき、逆に駐車場に入ろうとする車が大行列を作っていました。さすが高知屈指の観光名所です。休日はなるべく昼までに到着するようにした方が良いでしょう。
武市半平太旧宅と墓
浦戸大橋を渡り、浦戸湾の東側へ。のどかな農村の中に武市半平太の生家があります。国指定史跡。
現在は個人宅となっているので、見学は門前まで。
ちなみに現在住まわれているのは坂本さん。坂本龍馬とは無関係だそうですが、何か因縁めいたものを感じますね。
生家の裏手高台に半平太を祀る瑞山神社があります。
高台からは生家全体を見渡せます。
瑞山神社の奥に武市家墓所があります。左手前が半平太の妻・富の墓で、右隣が半平太の墓です。
半平太の墓碑。諱が「小楯」というのは初めて知りました。
竹林寺
四国八十八箇所の第三十三番札所。土佐藩主山内家の庇護を受けて隆盛を誇りました。
まずは庭園拝観へ。本坊玄関がその入口ですが、受付はお隣なので要注意。拝観料400円。
夢窓疎石の作庭と伝わる庭園。国指定名勝。
紅葉が見頃を迎えていました。庭全体からすればホンの一部に過ぎませんが、アクセントが付いて良い絵になりました。
素晴らしい庭園がまさかの貸し切り状態。参拝客は結構多かったのに・・・どうして?
境内では庭園以外でも紅葉・黄葉が見られます。ささやかですが良い雰囲気。
ただ、五重塔(昭和55年再建)周辺の紅葉はボリュームがありました。
もちろん境内にはお遍路さんの姿も多く見られます。
こちらは重要文化財の本堂。
屋根が何だか変だ・・・どうも補修してあるようなんですが、これはちょっと(-_-;)
本堂には三つ葉柏の紋所。土佐藩主山内家の家紋です。
K氏が厄除祈願の絵馬を買っていたので一枚パチリ。文字通り(?)厄が落ちる仕掛けになっているんですね。
高知城
市街地へ戻って高知城へ。もう3度目の訪問となりますが、高知観光には外せませんよね。当然ながら追手門(重文)から入城します。
→1度目(2007年)四国旅行/2日目/高知市・松山市 - 日本史日誌
→2度目(2008年)四国バースデイきっぷ旅行2008/3日目/高知市・三好市・徳島市 - 日本史日誌
追手門の奥に天守が見える定番構図です。日曜午後は人大杉なため下部はフレームに入れずに撮影。
石段を登り登って天守を目指します。
長らく補修工事中だった三の丸石垣が完成していました。工事後でも真新しさを全く感じさせない素晴らしい出来栄えです。
三の丸石垣下までくれば、天守はもう目と鼻の先。しかしお城の常で、一直線にたどり着けるわけありません。
二の丸経由で天守へと向かいます。天守へ急ぐのもいいですが、二の丸手前の石段で一旦振り返りましょう。ここは天守撮影ポイントのひとつなのです。
二の丸に出ました。ここには何もないのですぐ本丸へと向かいます。
二の丸と本丸を結ぶ廊下橋。2階建てで、1階が詰門になっている特殊な建造物です。重要文化財。
廊下橋を抜けると天守(と本丸御殿)はすぐ目の前。本丸は狭いですからね。詰の丸と称した方が適当だったような。
とりあえず天守と本丸御殿の見学へと向かいます。入場料400円。
展示されているジオラマなどを眺めつつ、天守を登っていきます。
眼下の本丸。本丸をぐるりと取り囲む建物は全て現存、全て重要文化財。
天守を降りたら、連結している本丸御殿も見学。
藩主の御座所である上段の間。
御殿といってもかなり小規模なのですぐ回りきってしまいます。
本丸を後にして三の丸へ。
ここから見る天守が一番美しい姿なのです♪
その三の丸の片隅に、先の工事で出土したという長宗我部期石垣が露出展示されていました。まだ大高坂山城と呼ばれた頃のもののようです。
日暮れが近いので高知城めぐりはこれにて終了。最後の目的地へと向かいます。
坂本龍馬誕生地
街の片隅に石碑があるのみです。
しかしたくさんの献花が・・・これも大河効果?
と思ったら、先週誕生祭が執り行われたようで、その名残みたいです。
それでも大河ドラマの影響は大きいのでしょう。日没後にも関わらず、大勢の人が来ていました。