「ゲキ★ヤス土日乗り放題きっぷ」でゆく九州鉄道旅/3日目/ゆふDXパノラマ・ゆふいんの森
今日も「ゲキ★ヤス」で列車に乗りまくり!、といきたいところですが、夕方には引き上げねばなりません。そういうわけで、本日は量より質のプラン。久大本線を走るゆふDX&ゆふいんの森に乗車してきました。
(10/24更新完了…冒頭写真はゆふいんの森)
特急ゆふDX1号(博多→日田)
博多7:45発の大分行き。ゆふDXで本日の幕開けです。
ちなみに奇数日は、DXじゃない特急ゆふ1号の運行となるので要注意。
とりあえず車内へ向かいましょう。
黄一色の派手な外観に比べて、車内は地味な色合いです。
さて、ゆふDXといえばパノラマシート。それは普通席の奥、仕切りの向こうにあります。
前方車両と後方車両、9席x2の18席しかないパノラマシート。前々日にまさか前方の席を確保できるとは思いませんでした(^^*
なお、パノラマシートの指定券は700円(「ゲキ★ヤス」の場合)追加でかかります。
それではゆふDXの前面展望をどうぞ。
博多から久留米間で時折並走する高架は、来年全通する九州新幹線です。
久留米からは久大本線を進みます。
途中で雨に降られましたが、すぐに上がってくれて事なきを得ました。
平野部から山間の路線を進み、
9:06日田駅に到着です。
由布院・大分へ向かう列車を見送り、
ここで途中下車。日田の史跡めぐりへと向かいます。
咸宜園跡
まずはこちら。広瀬淡窓が創設した私塾です。国指定史跡。
松下村塾・適塾と並び、日本三大私塾のひとつにも挙げられ、現在の知名度では両者に遠く及びませんが、幕末においては有名であり、高野長英や大村益次郎などがここで学んでいます。
入場無料ではありますが、残念ながら工事中。この建物は淡窓の伯父が建てた居宅・秋風庵です。
こちらは淡窓の晩年に建てられた書斎兼書庫。
小さくて狭いですが、なかなか良い雰囲気ですよ。ただ周囲が整備工事中のため眺めは残念(^^;
この他、道路の西向かいに井戸が残っています。
豆田町の町並
江戸時代、日田には九州の天領(幕府直轄地)16万石を治める西国筋郡代の日田代官所が置かれました。
その日田の商家街が豆田町。現在は九州の小京都と呼ばれ、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
うーん、実に素晴らしい。素敵な街です。観光客はそれほど多くなく、写真も撮りやすいです。存分に堪能させてもらいました。
ただ、重要文化財の草野本家が通常非公開だったのはちょっと残念。
特急ゆふいんの森3号(日田→大分)
2時間半弱の日田散策を終え、今回の旅最後の観光列車に乗るべく駅へと戻ります。
やって来たのは緑のボディの「ゆふいんの森」。11:32に日田を発車しました。
人気列車だけあって、車内は8割から9割くらいの乗車率。
ちなみに全車指定席です。「ゲキ★ヤス」の場合、300円の追加だけ*1で済みます。
乗客のほとんどは由布院で下車してしまい、由布院から大分まではご覧の通りガラガラ。現地には行かなかったのに、観光地としての由布院の人気ぶりを肌で感じてきました(^^;
座席はこんな感じです。年季は入っていますが、なかなかの座り心地。
今回私が座ったのは最後尾車両の最後方。というわけで、運転席を通して後方展望が楽しめました。
ただ、車掌氏もいるので気まずい面も(^^;;
というわけで、乗車時間のほとんどを過ごしたのは3号車にあるサロン。
広々としたスペースに大きな窓。サイコー!!!
ちなみにこの列車は「ゆふいんの森Ⅰ世」。1989年運行開始の車両です。
ゆふいんの森には、もうひとつ1999年運行開始の「ゆふいんの森Ⅲ世」があるそうなので、そちらにも乗ってみたいものです。あと「ゆふいんの森Ⅱ世」は現在、ゆふDXとなっております。
2号車にはビュッフェがあります。プリンを買って、サロンで美味しくいただいたのですが、写真を撮り忘れました(^^;
車窓の見どころはガイドがあります。これは慈恩の滝。列車から見える滝というのも珍しいですね。
伐株山(きりかぶさん)。文字通り切り株のよう。
豊後森円形機関車庫。物凄い廃墟っぷり。じっくり撮りに行きたいレベル。
13:13大分駅到着。
被写体としてもとっても魅力的な列車でした。また乗りに来たいですね。
特急ソニック34号(大分→博多)
13:40発の博多行きで一気に博多まで戻ります。山間部を走る久大本線経由ですと大分・博多間は3時間かかりますが、小倉回りの日豊本線経由ですと2時間15分ほどで済みます。
ちなみに車両は「白いソニック」ではなく「白いかもめ」でした。昨日とは逆のパターン。ま、どちらの車両も乗ることが出来たので結果オーライ?
デザインも乗り心地も抜群の特急で九州鉄道旅を締めくくりました。
昼食は大分駅で購入した駅弁「大分づくし」。