日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

猛暑の北陸紀行(富山&福井)/2日目/福井市・坂井市・越前町・越前市

本日はレンタカーを借りて福井県内をめぐります。お目当ては8年ぶりの一乗谷、そして三度目の正直を期す丸岡城。天気はこの上ない晴天に恵まれました。


(8/1更新完了…冒頭写真は一乗谷の朝倉館跡唐門)

下城戸【一乗谷朝倉氏遺跡】

8:00に福井駅前を出発し、30分で一乗谷に到着。
ちなみに「北陸フリーきっぷ」利用者は1日5000円で駅レンタカーを利用できます。去年JR東日本がやっていた1日2000円とは比べるべくもありませんが(^^;


下城戸は、一乗谷の北側の出入口。
山裾と一乗谷川の間に築かれた土塁と堀が谷を封鎖していました。


現在は川沿いを車道が貫いていますが、往時は山際に設けられたこの食い違い虎口が唯一の通路。


下城戸から約1.5kmほど続くこの谷が、朝倉氏の城下町として栄華を極めた一乗谷になります。


そして谷の東側の山上には一乗谷城が築かれました。
8年前に登りましたが、だいぶ険しいところですので、夏場に登るのは避けた方が良いと思って今回はパスしました。

平面復原地区【一乗谷朝倉氏遺跡】

南へ向かうと左手に平面復原地区が続きます。寺院や武家屋敷、職人の家などが城下町を形成していました。

復原町並【一乗谷朝倉氏遺跡】

南側の駐車場に車を止めて、見学に来ました。入場料210円。



町家や武家屋敷が復原されています。ただ、思ったより建物の数が少なくて、やや拍子抜け(^^;

朝倉館跡【一乗谷朝倉氏遺跡】

朝倉義景の居館。三方を土塁と水堀に囲まれています。




館跡の片隅に朝倉義景の墓が建てられています。


高台からの俯瞰。

義景館跡庭園【一乗谷朝倉氏庭園】

特別名勝一乗谷朝倉氏庭園」4箇所のうちのひとつ。ちんまり。

湯殿跡庭園【一乗谷朝倉氏庭園】

朝倉館跡を見下ろす高台にあります。ここも池泉庭園のはずですが、干涸らびていました。

南陽寺跡庭園【一乗谷朝倉氏庭園】

観光コースを外れて、湯殿跡庭園から山道を北へ。


パッと視界が広がると、そこが南陽寺跡。三代当主朝倉貞景の再興になる尼寺でした。


その南陽寺の池泉庭園跡。さらにちんまり。

英林塚【一乗谷朝倉氏遺跡】

南陽寺跡から引き返し、そのまま山道を南へ進むとここに出ます。
初代当主朝倉孝景(英林)の墓所。蜂の群れが周囲を旋回していたため近寄れず。

中の御殿跡【一乗谷朝倉氏遺跡】

湯殿跡の南隣。朝倉義景の母の居館跡と伝わります。

諏訪館跡庭園【一乗谷朝倉氏庭園】


朝倉義景の愛妾小少将が住まう諏訪館の庭園。4箇所の庭園で最も見ごたえがあります。
陽差しが柔らかければ、もう少し見栄えのする写真が撮れるのですが(^^;

上城戸【一乗谷朝倉氏遺跡】

一乗谷南側の出入口。


外側からの眺め。土塁が谷を塞いでいるのが分かります。

御所【一乗谷朝倉氏遺跡】

一乗谷南側の外れに、朝倉氏を頼って越前へ逃れてきた足利義昭の館跡があります。

西山光照寺跡【一乗谷朝倉氏遺跡】

再び車に乗り込み、今度は一乗谷北側の外れへ。
駐車スペースに止めて、イノシシ対策の柵を動かして、その先へと向かいます。


一乗谷最大の寺院だったそうですが、いまは多数の石仏石塔を残すのみ。


ここからは越美北線一乗谷駅が望めます。運行本数の数少ない路線なのですが、偶然にもちょうど列車がやって来たので、慌ててパチリ☆

丸岡城

続いて丸岡へと移動。2年前*1は雪で、8年前は雨と、天気に恵まれませんでしたが、3度目の正直キタ━(゚∀゚)━!!!


現存十二天守一覧の写真も更新!\(^o^)/


現存十二天守一覧 - 日本史日誌


よーし、後は犬山と備中松山と伊予松山だな。
さて、今回は綺麗に外観写真が撮れたのでそれで満足。中には入らず、麓の一筆啓上茶屋で昼食に蕎麦を食べて、丸岡を後にしました。

坪川家住宅(千古の家)

丸岡から東の山間部へやって来ました。入場料500円。


出っ張りが特徴的な茅葺き屋根の古民家です。重要文化財




庭園は国登録記念物です。

六呂瀬山古墳

国道364号線を南へ向かうと、道沿いに石碑がありました。国指定史跡。


平成19年度から登道を設置するという看板が出ていましたが、何ら整備されておらず・・・不況の影響でしょうかね。何ら古墳らしい写真は撮れず、次へ向かうこととなりました。

大安禅寺

福井市街を突っ切って、越前松平家(福井藩主)の菩提寺へ。ここも8年ぶり。
本堂など5棟が重要文化財です。


庫裏(重要文化財)から中へ入ります。拝観料500円。





開基堂(重要文化財)。開基松平光通(4代藩主)を祀っています。


内部には光通の霊屋を収蔵。


さらに、境内外れの山腹には「千畳敷」と呼ばれる松平家廟所があるのですが、猛暑のため今回はパス(^^;



その後、さらに西へ進んで越前海岸沿いを走行。途中、免鳥長山古墳国史跡)を探すも、位置を間違えいたため見つけられず。せっかく近くまで行ったのにorz

大谷寺

海沿いから再び山道を走り、こちらにやって来ました。
境内奥にある石造九重塔(重要文化財)は、奈良時代の高僧泰澄大師の御廟とされていますが、その銘文から鎌倉時代の石塔であることは間違いありません。
泰澄大師は白山信仰の開祖で、伝説的な人物(聖徳太子や行基などと同様)なので、後世に附会されたものでしょう。

劔神社

予定にはなかったのですが、カーナビの予定走行路の近くにその名が見えたので、立ち寄ってみました。


ここは織田氏発祥の地。織田氏の先祖は当社の神官であったとみられます。

相木家住宅

重要文化財。空はまだ明るいのですが、既に17時を回っており、残念ながら見学時間を過ぎていました(;_;)

大塩八幡宮

山間部から福井平野に出て、南端まで疾走。


社はこの石段の先。今日は運転ばかりで体力が有り余っていたので、石段を登る足取りも軽やかです。


跳ぶように石段を登りきると、そこに重要文化財の拝殿が鎮座していました。



春日神社

福井への帰路、鯖江で寄り道。


拝殿の裏、覆屋の中に


重要文化財の本殿があります。柵の隙間が狭いので、大口径のレンズでは撮りにくいったらありゃしない(-x-)



そして福井駅に戻り、無事19:30の営業時間終了までにレンタカーを返却。

福井城御廊下橋

ライトアップを撮りに来ましたが、今回は石垣はライトアップされておらず、こちらのみでした。


しかも撮影の出来栄えもイマイチ・・・orz



本日の走行距離は約170km。自己最長を更新しました。下手っぴな運転もだいぶマシになってきました。でも混み合う都市部だけは余裕を無くすので今後も避けたいです(^^;