日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

周遊きっぷ北近畿ゾーンの旅/5日目/朝来市(旧和田山町)・香美町・豊岡市(旧城崎町)

いよいよ・・・いよいよ迎えた今回の旅の本番。
そうです、「天空の城」として知られるあの但馬竹田城へ行ってまいりました。いや〜、期待通りに素晴らしいところでしたよ(^-^) ただ、意外にも早朝から観光客が結構来ていたので、撮影には苦労しました(^^;
それからこの日は、余部鉄橋城崎温泉と但馬の主要観光スポットにも足を運びました。


(6/6更新完了…冒頭写真は竹田城跡)

山陰本線(豊岡→和田山

早朝の豊岡駅


5:40発の始発列車和田山駅を目指します。

播但線和田山→竹田)

真っ赤な車両に乗り換え。6:17発です。
ちなみに和田山・竹田間は、周遊きっぷのゾーン外なので、別料金(片道180円)がかかりました。


6分で隣の竹田駅に到着。目指す竹田城は裏山にあります。


駅から北へ向かい、左手に見える線路下の通路を通って西側へ向かいます。


駅裏の登山口。山上までは約30分。


一昨日の黒井城にもありましたが、ここにも動物除けのフェンスがありました。


朝から気温が高めで楽ではありませんでしたが、道はそこそこ整備されているので歩きやすかったです。

竹田城跡

大規模な石垣群が今も残る織豊期城郭。朝霧が発生したときに見られる雲海に浮かぶ姿は文字通り「天空の城」。


さてこの城は、天正年間後期に赤松広秀が築いたものとみられていますが、2万石の小大名には過分の規模であり、その点については未だに謎です。
また、関ヶ原の戦い後に赤松広秀が自刃して、竹田城は廃城となるのですが、建築物は取り払われたものの、これだけの石垣群が立派に残っているのも謎です。たいていは別の城の資材として持ち運ばれてしまったり、少なくとも破城(城割)といって、石垣が崩されてしまうものなんですけどね。ま、何にせよ、崩されずに済んだお陰で、今こうして見事な姿を目にすることができるわけですが。


ちなみに西側中腹に駐車場があって、そこまで車で上がってこられますので、足腰に自信の無い方でも気軽に訪ねられる山城です。そのため、朝7時に山上に到着したものの、既にたくさんの先客がおりました。
GWとはいえ、天守はおろか、何の建築物もない山城に観光客が、しかも早朝からこんなに来るとはまったくの予想外。お陰で、人の姿が目立たぬよう、写り込まぬよう撮影するのにかなり時間をかける羽目になりました(^^;


【天空の城】竹田城写真一覧 - 日本史日誌


写真はたくさんあるので、本日の別記事にて紹介しています。

播但線(竹田→和田山

再び30分ほど歩いて下山。



竹田駅のホームから30倍ズームで山上を望むと石垣が見えました。南千畳の石垣かな?


ちなみに竹田城からも竹田駅が見えました。


11:29発の列車で竹田駅を後にしました。

特急はまかぜ1号(和田山→香住)


11:51発の浜坂行き特急に乗り換え、和田山駅で購入した「但馬の里 和牛弁当」で昼食にしました。


12:54香住駅到着。


改札口の頭上にカニのオブジェ。歓迎じゃなくて「カニ迎」って(笑)

香住海岸

駅から徒歩5分。



国指定名勝。といっても、ここは香住海岸の一部である香住浜。彼方の(しかも東西双方の)海岸まで歩く体力も無いので、今回はこれでひとまず良しとします(--;)

山陰本線(香住→餘部

13:50発の普通列車餘部駅へ向かいます。


列車は日本海沿いを走り、ところどころで入り江が見えます。写真は餘部の入り江。


14:01餘部駅到着。



余部鉄橋

有名な余部鉄橋。駅のすぐ隣に。架け替え工事中です。


現在の橋梁が使用されるのも今夏まで。


こちらが新橋梁。




街へ降りて、下から見上げてみました。


新橋梁の未接続部分。ズレているようなんですけど、大丈夫なのかな?(;^_^A



撮影ポイントを探していたら、海際まで来ちゃいました。


餘部駅から眺めた日本海。綺麗な海ですねぇ。

山陰本線餘部城崎温泉

15:18発の普通列車城崎温泉まで。約50分かけて、ようやく城崎温泉駅に着きました。



温泉寺

温泉街を歩いて、向かった先は温泉街の西端に位置するこちらのお寺。その名も「温泉寺」。奈良時代からの由緒を持つ古刹です。


賑わう温泉街とは対照的に静かな境内です。浴衣姿の温泉客もいて、なかなかに情緒があります。


さて、ここでのお目当ては山腹に・・・もうかなり足が限界に近いんですけど、頑張らざるを得ない。だってロープウェイ(上り)が終わってしまったんだもの(--;)


これがお目当ての本堂(重要文化財)。


本堂の裏手に多宝塔。


多宝塔の側には、宝篋印塔(重要文化財)があります。


本堂前にはロープウェイの温泉寺駅があります。しかし係員もいないので、下りの最終便が来たものの、見送ることしかできませんでした。


仕方がないので、下りも歩きますよ。

城崎温泉

表通りたる県道9号は交通量も多く、賑わっていますが、裏道はこうして鄙びた雰囲気で、なかなかに素敵です。


特にお気に入りがココ。大谿川が静かに温泉街を流れます。


川に何かいるな、と思って、よく見てみると・・・こ、これはまさかコウノトリ?! 豊岡市はコウノトリが暮らす環境を整備しているし、そもそも城崎温泉はコウノトリが傷を癒していたことから発見されたという伝説もあるくらいですから。
しかし、調べてみるとどうやらアオサギのようですね(;^_^A


大谿川沿いに進むと、県道と合流。お馴染みの柳並木の風景です。


夕日に染まる大谿川を見て、今日を締めくくりました。

特急北近畿20号(城崎温泉→豊岡)

温泉には一切入らず城崎を後にするのも、どうかとは思いましたが、GWではどこも混んでいそうですし、そのまま引き上げることに。


18:10発の特急で次の停車駅・豊岡まで約10分。昨日に引き続き、豊岡泊です。