日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

周遊きっぷ北近畿ゾーンの旅/3日目/丹波市・タンゴ悠遊号・舞鶴市

朝、晴れていたら天橋立へ向かうつもりでしたが、薄曇りだったため、天橋立は翌日に回して、本日は別行程を採用。
午前中は福知山線を南下して、市島・黒井・柏原と丹波市内の沿線をめぐりました。黒井では、この旅の山城歩き第二弾として黒井城へ。ここが想像以上に素晴らしいところで気に入ってしまいました(*^_^*)
そして午後は一転して北上。北近畿タンゴ鉄道宮津から西舞鶴の車窓を楽しみ、最後は東舞鶴の赤レンガ倉庫群めぐりで〆です。


(5/22更新完了…冒頭写真は舞鶴の赤レンガ倉庫群)

特急北近畿4号(福知山→市島)

7:05発の特急で本日のスタート。


次の停車駅市島で下車。

三ツ塚廃寺跡(三ツ塚史跡公園)

駅から歩いて20分弱の国指定史跡。
金堂を中心に東塔・西塔の基壇が並んでいます。

福知山線快速(市島→黒井)


続いて8:17発の列車に乗り、黒井駅へ移動。


駅前に立つ可愛らしい幼女の銅像。
誰あろう春日局(於福)の少女時代です。黒井は春日局の生誕地。

黒井城跡

駅から登城口までは徒歩約15分。「保月城」は黒井城の別名です。
黒井城は、「丹波の赤鬼」と謳われた赤井直正の居城。波多野氏らの丹波国衆とともに明智光秀に抗していましたが、直正の死後に落城。その後、光秀の重臣である斎藤利三が入城。その利三の娘が春日局です。


登城口から進むと、まず動物除けのフェンスが出迎えてくれました(^^;
出入りの際は扉を閉め忘れぬように!


道は結構な急斜面が続きます。
といっても、そんなに険しい山道ではありません。八上城のように整備はされていませんけどね。


20分ほどで赤い「山門」が見えてきます。この門の謂われは不明。


山門のある場所は、「石踏の段」と呼ばれる平場で、曲輪の跡と思われます。


山門から山頂の主郭部までは、まだ距離がありますので、ここで素晴らしい眺めを楽しみつつ、ひと休みするのも一興かと。


私はそのまま一気に進みます。と、動物除けのフェンス再び。


山門から約10分。ようやく城の主要部が見えました。まずは東曲輪跡の石垣。


三の丸跡を通過して、


二の丸跡の石垣。隅角部に未熟ながらも算木積みが見られます。


二の丸跡。正面奥の高台が本丸跡。


本丸石垣。隅角部が崩されている・・・破城(城割)の跡かな?


本丸跡から振り返って、二の丸跡を見下ろす。


本丸跡に立つ石碑。


本丸からの眺めも抜群。こちらは南方面の眺望。中央に黒井の街並みが見えます。


そして30倍ズームが遂に威力を発揮。肉眼では捉えられなかった黒井駅を発見しました(^^;


本丸・二の丸は芝生が敷かれ、見晴らしに配慮したのか、木々も最低限で・・・何というか、手入れが行き届いていて、非常に気持ちの良いところでした。それでいて崩れた石垣も堪能できましたしね。
こんなに素敵なところなのに誰もおらず、お陰で存分に堪能させてもらいましたが、何だか勿体ないような気も(^^;

興禅寺

黒井城の南麓、登城口の側のこちらの寺院は、黒井城主の居館跡と伝わっており、水堀に石垣に白塀という姿は近世城郭そのもの。
そしてここが春日局の生誕地とされています。

福知山線(黒井→柏原)

10:48発の普通列車で黒井を後にしました。


約10分で柏原(かいばら)に到着。

柏原藩陣屋跡

柏原藩2万石織田家の陣屋跡。こちらの織田家は織田信雄の後裔。
陣屋には長屋門と表御殿の一部が現存しています。国指定史跡。


長屋門の向こうに表御殿玄関が見えました。


敷地では何やら工事中。平面表示やら何やらの整備をしているようです。


何はともかく、まずは表御殿へ。
すると、玄関に「資料館で入館券を求めろ」とあったので、道向いの資料館で入館券(200円・資料館と共通)を購入して戻ってきました。


狭いですが、上段の間。


畳に赤絨毯という斬新なスタイル。


書院次の間。


書院上段の間。


御殿内部はだいぶ薄暗いところでしたが、手ブレ補正がよく効いてくれました(^^;

柏原歴史民俗資料館

電車の時間まで余裕があったので、軽く見学。

特急タンゴエクスプローラー1号(柏原→宮津

柏原からは福知山線を引き返し、さらに北へと向かいます。
乗車したのは12:25発の北近畿タンゴ鉄道経由豊岡行き。シルバーの車体が何とも格好いい♪


車内は結構な混みようで、柏原発車時は8割方座席が埋まっていましたが、福知山で乗客がドッと下車。


ハイデッカー車両で、座席は高い位置にあり、窓も大きいです。


13:17宮津駅到着。ここで下車します。


タンゴエクスプローラーを見送った後、向かいのホームに可愛い車両を見つけました。


福知山商工会議所・福知山観光協会のラッピング車です。光秀くんとひろこさんがここにも(笑)



本日は宮津での観光はお預け。昼食だけ済ませようと、駅前の「平の家」へ。
暑さにへばりそうだったので、鰻重を頼むつもりでしたが、時間がかかるということで、鰻茶漬けにしました。初めて食べたのですが、これはなかなかの美味ですね。

タンゴ悠遊4号(宮津→西舞鶴)

14:09発の西舞鶴行き普通列車に乗車。ただの普通列車ではなく、景勝地での一時停車や徐行をしてくれる観光列車です。


座席は転換クロスシート。窓は若干大きめです。
混雑が心配でしたが、宮津での下車も多く、無事に海側座席を確保しました。


宮津を出て約10分。まずは奈具海岸で一時停車(2分ほど)があります。



青い海に青い空。天気に恵まれ、良いときに来られて良かったナァ〜♪


奈具海岸を過ぎるとすぐに若狭湾とはお別れ。僅かな時間でしたが、綺麗な海にすっかり魅了されました。



丹後由良駅を過ぎると、すぐに次の観光ポイントである由良川橋梁に差し掛かります。


大河となった由良川の河口を、列車はゆっくりと徐行運転。しかし一時停車に比べると、はるかに撮影は慌ただしくなります(^^;


終点西舞鶴駅到着は14:46。

舞鶴線(西舞鶴→東舞鶴)

西舞鶴でJRに乗り換え、15:01東舞鶴駅到着。


駅北口を出て、港方面へと向かいます。

赤れんが博物館

港周辺には、旧海軍によって建てられた赤レンガ倉庫が点在しています。そして、7棟が「舞鶴旧鎮守府倉庫施設」として重要文化財の指定を受けています。
こちらはそのうちのひとつ、舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫です。館内は煉瓦に関する展示がズラリ。入館料300円。撮影不可。

赤レンガ倉庫群(舞鶴市政記念館・まいづる智恵蔵 他)

市役所の西隣に並ぶ3棟の重要文化財。右手前から、舞鶴海軍兵器廠予備艦兵器庫(舞鶴市政記念館)、舞鶴海軍兵器廠弾丸庫並小銃庫(まいづる智恵蔵)、舞鶴海軍兵器敞雑器庫並預兵器庫(北吸6号倉庫)。
北吸6号倉庫は現役の倉庫で見学は出来ません。


舞鶴市政記念館は入館無料。1階は喫茶コーナーになっています。
館内は大きく改変され、開放的でオシャレな感じ。


2階が展示スペース。


通路で結ばれたお隣のまいづる智恵蔵へ。こちらも入館無料。


1階は小物の販売スペースや、


なぜかディーゼル機関車が展示されていたりしました。


2階は薄暗く、倉庫らしい雰囲気。



窓も良い味出してる。


附近にはまだ他にも赤レンガ倉庫があります。こちらの3棟は、舞鶴海軍需品庫需品庫で重要文化財


重要文化財ではありませんが、国道27号沿いにも3棟。海上自衛隊の倉庫です。


さらに舞鶴旧鎮守府水道施設の旧第一配水池と旧第二配水池(旧北吸浄水場)もあります。ともに重要文化財


旧北吸浄水場は高台にあり、舞鶴東港を一望することができます。


停泊中の自衛隊の軍艦(?)。かつて舞鶴鎮守府が置かれた軍港の面影は、現在にも引き継がれていました。

特急タンゴディスカバリー4号(東舞鶴→綾部)

昨日も乗った列車に、今日は始発駅から乗車。


当然、座席も余裕で確保。


時間があったので、指定席車両へ遊びに行ってみると、こんなフリースペースがありました。

特急きのさき5号(綾部→福知山

やはり昨日と同じ列車で福知山へ戻ってきました。本日も福知山泊です。