日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

「ぐるり北海道フリーきっぷ」最後の旅/2日目/網走市

昨日は移動ばかりで観光時間があまり取れませんでしたが、この日は時間を取ってゆっくりと網走を観光してきました。


(4/15更新完了…冒頭写真は網走刑務所正門)

網走バス(網走駅→天都山

朝はのんびりして、10時近くのバスで出発。平日オフシーズンのためか、乗客は僅かでした。

オホーツク流氷館(天都山

網走の市街地南西に位置する天都山山頂にオホーツク流氷館はあります。
入館料520円。駅構内の観光案内所にあった割引券で470円に。


ちなみに天都山は標高207mながら、360度が見渡せる景勝地で国指定名勝になっています。


流氷体験室。本物の流氷が置かれたマイナス15℃の世界。どんだけ寒いんだと身構えて入りましたが、それほどでもなく。通常の防寒装備で耐えられるレベルでした。ただ、室内は無風なので、風があると全然違うでしょう。翌日、それを思い知らされることになります(>_<)




流氷の天使、氷の妖精、クリオネです。
結構小さいのですね。1cm〜2cmといったところ。フラッシュ無しなら撮影可ということで、水槽にかぶりついて(苦笑)撮影してみましたが、小さいうえによく動き回るので、かなり難しい。1枚もまともに撮れず。


その他にも、珍しい海の生き物が見られます。これは「ふうせんうお」。


こちらは「なめだんご」。
どちらもお腹に吸盤があって、保護色に色を変えます。


流氷シアターで映像を楽しんだ後、展望台に上がりました。本当に360℃のパノラマ展望。東を見ればオホーツク海が望めます。もう流氷の姿は見えません。春は少しずつ近づいてきているようです。


しかし西に目をやると、網走湖は凍結したまま。さすがに網走の寒さは厳しいですね。
しかも雪雲がこちらに向かってきていて・・・後ほどその洗礼を受けます(^^;

博物館網走監獄

天都山の中腹。流氷館から歩いて来たら、意外と遠くて、30分ほどかかりました。途中でバスに追い抜かれ・・・大人しくバスを待っていれば良かった(;´д`)


ここは網走刑務所の旧施設を移築復原or再現した野外博物館です。入館料1050円。やはり割引券で940円に。


明治時代の旧庁舎。


監獄といえばやはり塀。一部だけ煉瓦塀が移築されています。


網走区裁判所。


法廷。もちろんマネキンによる再現です。


耕耘庫。マネキンが怖いです・・・。


監獄歴史館。2ヶ月前にリニューアルされたばかり。


登録有形文化財の五翼放射状平屋舎房。
5つの獄舎が放射状に配置されていますが、地上からじゃサッパリ。


中央に見張り台。


独房がズラリ・・・うわぁ。


狭いよう。でも意外と明るいですね。


再現された浴場。だから、マネキン怖いって(^^;

網走バス(網走監獄博物館→刑務所前)

今度はバスで山を下りていきます。

網走刑務所

次は本物の刑務所へ。網走川を渡ります。雪がちらついてきました・・・。


正門。先ほど博物館網走監獄にあったのと同じ形だ。
そして雪が本降りに・・・寒いです。苛酷な環境というイメージはもう過去の話かと思っていましたが、そうでもなさそうです。


塀はそれほど高くないような。しかも雪が積もっていると足場になりそう?



敷地内には勿論立ち入ることは出来ません。


先ほどまであれほど降っていた雪が止んで、青空が広がりました。

網走バス(刑務所前→網走バスターミナル)

市街地へと向かいます。

モヨロ貝塚

網走川河口北岸の遺跡。国指定史跡。


竪穴式住居や石碑が見られましたが、敷地の大部分は雪の下。


目の前にあるモヨロ貝塚館。入館料120円。


小さな施設で、発掘当時の状況を復元展示しています。



モヨロ貝塚館を出ると猛吹雪!
数十メートル先が見えない状態で、山だったら遭難してしまいそうですが、市街地なので道路を慎重に歩いておけば大丈夫。とはいえ、雪慣れない人間が吹雪の中、歩き続けるのは大変なので、途中で見つけたミスタードーナッツに緊急避難。まあ、昼食代わりってことで。


あれだけ降っていた雪も10分あまりで再び止んでしまいました。たかだか1時間半ほどの間に降ったり止んだりが繰り返されるとは・・・目まぐるしい。

桂ヶ岡砦跡


「チャシ」と呼ばれるアイヌ砦のひとつ。国指定史跡。
雪が降り積もっているので、遠目に眺めるだけ。砦らしい地形であることは分かります。

網走市立郷土博物館

桂ヶ岡砦跡と尾根続きの高台にあります。入館料120円。


入口正面にいる森の動物たち。クマー!
夜には絶対来たくないところだ。腰抜かしそう(^^;

永専寺

市街地にあるこちらの寺院に、網走刑務所の旧正門が移築されています。
確かにお寺っぽくはありませんが、刑務所っぽくもありませんね。


これにて網走観光は終了。歩いて駅へ向かいます。

釧網本線(網走→釧路)

16:15発の普通列車で、今宵の宿泊地釧路を目指します。
この路線、「本線」とは言うものの、特急もなく、本数も少ないローカル線。釧路までは3時間半以上かかります。


2両編成ですが、丸っきり違う列車が連結されていて、何だか不思議な感じ。


網走を出てしばらくはオホーツク海が望めます。


1時間ほどで知床斜里に到着。


ここで後方車両が切り離し。釧路までは1両編成です。


それでも座席は埋まることなく終点釧路に到着。
途中、鹿と衝突したため、15分ほど遅れて20:20頃になりました。


夕食は駅前の食堂で豚丼