さらば寝台特急『北陸』紀行/1日目/金沢市・野々市町
もともとこの時期に行くつもりのなかった北陸。2年前のほぼ同じ時期に来ているので、出来れば春か秋が良かったんですけどね。そうであれば雪の心配がないので、レンタカーを借りて能登半島めぐり・・・など色々と夢は膨らんだのですが。そしてその雪も年明けまでは残っていたものの、平野部の積雪は0cmで、またもや雪景色は期待薄。
ということで、どこへ行こうかと悩んだ末に、初日は金沢散策という無難な案に落ち着いたのでした(^^;
金沢も4度目ということで、どうしても既訪地が多くなりますが、それでも以前とは違う姿も見られたり、なかなか充実した時間を過ごせましたよ。
(2/8更新完了…冒頭写真は夜のひがし茶屋街)
金沢駅到着
「まもなく金沢」のアナウンスでお目覚め(;゜〇゜)ハッ!
うーん、ちょっと寝台慣れしすぎましたかな。というわけで、金沢到着まであと5分。急いで着替えて荷物をまとめているうちに、金沢に定刻(6:26)到着。慌ててすぐに降りましたが、出遅れは否めず、先頭の機関車の周りは既に黒山の人だかりが出来ていました。それでも諦めず、辛抱強く待ち続けて空いてきたところで何とか撮影することができました(;^_^A
こちらは「北陸」の3分後に到着した急行「能登」。これまた廃止となりますが、ひとまず今春は臨時運行が設定されています。
「能登」にも乗ってみたいのですが、座席夜行はさすがに厳しいので、土・日きっぷで上野・大宮間を利用するしかないかな。
さて、まだ7時前ですが、さっさと金沢の街へと繰り出します。
残念ながら空模様はすぐれず、小雨がパラパラと降っております。この日は、その後も降ったり止んだり、晴れ間も時折覗きましたが、午前中は傘が手放せませんでした。昼前に雨は上がりましたが、午後もイマイチ冴えない天気でした。ただ、寒さはそれほどでもなく、動き回るにはちょうどよいくらいでした。
金沢城いもり堀跡
続いて兼六園へと向かう途中、工事中の石垣を発見。
鯉喉櫓台の復元整備が行われていたのでした。
2年前はこんな感じ。
いもり堀も水堀になるそうで、いったいどのような風景になるのか楽しみですね。
兼六園
開園時間*1前は早朝無料開放されています。ただし入口は蓮池門口・随身坂口に限定されますが。
天気もイマイチなので、今回はあまり撮影せずに、とりあえず園内を軽くひとめぐり。
この時期でも園内には花が咲いています。これは蝋梅(ロウバイ)。
こちらは満作(マンサク)。
青鷺も見られました。
金沢城跡
石川門(重要文化財)から入城。
木造復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓。4年ぶりに入館します。入館料300円。
五十間長屋2階は圧巻。木造復元に感謝します!
三重三階の菱櫓と、
三重三階(二重三階?)の橋爪門続櫓は最上階まで上がれます。
窓の外を見やると、
河北門が完成間近!
今年3月には出来上がるようです。
でも本当は、これが出来上がってから来るつもりだったんですけどね。「北陸」廃止で予定が狂いました(愚痴)
さて、その他の城内の建物を紹介しましょう。
極楽橋の向こうにみえるのは、
重要文化財の三十間長屋。
同じく重要文化財の鶴丸倉庫。
最後は旧第六旅団司令部。
成巽閣
兼六園に隣接する御殿。しかし兼六園を迂回するため、えらい遠回りしました(-"-;)
入館料700円とやや高め。なのに室内は撮影禁止。
4年前にも訪ねていたけど、そんなことすっかり忘れていました・・・今回訪ねずとも良かったですな。
主計町茶屋街
一転して北へ向かい、浅野川のたもとへ。金沢にある3つの茶屋街のひとつで、最も小規模です。今回が初訪問。
もうひとつの「ひがし茶屋街」へも足を伸ばしましたが、あちらは団体客がいて、風情のある写真がどうにも撮れそうになかったので、今回はパスしました。
尾崎神社
金沢城の北西に位置する神社。
訪ねてビックリ。拝殿(重要文化財)が板で覆われています。4年前はこんな姿じゃなかったのにどうしたんだ?、と思いましたが、これは雪害から守るための雪囲いだそうな。
もしや本殿(重要文化財)も・・・と思って見たら、やはりこちらも雪囲いされていました(^^;
石川四高記念文化交流館
旧第四高等中学校本館(重要文化財)の建物です。2年前に石川近代文学館からリニューアルされ、東半分が有料ゾーンの「石川近代文学館」として利用されています。
そして西半分が無料ゾーンの「石川四高記念館」となっており、こちらだけ見学してきました。
にし茶屋街
香林坊から犀川を越えてやって来ました。こちらも初訪問で、これで3つの茶屋街を制覇(?)
意外に観光客が少なくて、撮影するにはもってこいでした。
そして昼時だったので、茶屋街の入口にあった蕎麦屋で昼食にしました。
北陸鉄道石川線(野町→野々市工大前)
にし茶屋街から5分ほどで、北鉄石川線の発着駅である野町駅に出ました。
午後はここからローカル線の旅へ出発します。
まずは1日フリー乗車券(1000円)を購入。4種類のデザインの中から「兼六園の徽軫灯籠」を選択しました。
野町を13:31に出た列車は、ガタゴトガタゴト揺れながら、野々市工大前に13:40到着。
喜多家住宅(喜多記念館)
駅から歩いて10分。こちらは酒造を営んだ商家で、4年ぶりに訪ねました。重要文化財。
前回は、どなたも居らず、中も真っ暗だったので引き上げてしまいましたが、今回はしっかり見学させてもらいました。入館料400円。
これは金庫かな。
2階へも上がれます。
こちら最大の見どころは囲炉裏の灰に描かれた模様。毎朝書き直しているそうです。
北陸鉄道石川線(野々市工大前→鶴来)
14:44発の列車に乗り、終点鶴来に15:04着。昨年10月まではこの先の加賀一の宮まで運行されていたのですが、区間廃止になってしまいました。
さて、折り返しの列車が15:05に発車すると聞いて、条件反射的に慌てて隣のホームの列車に飛び乗ったのですが、そこまで急ぐ必要がなかったことに気が付いて愕然( ̄□ ̄;) せめて駅舎の撮影くらいはしておきたかった。
北陸本線(西金沢→金沢)
目の前のJR西金沢駅から金沢へ向かいますが、次の列車まで30分以上の待ち時間。鶴来で1本遅らせればちょうどいい時間だったのでした(;´д`)トホホ
列車は若干遅れて16:10頃出発。金沢までは5分。
北陸鉄道浅野川線(北鉄金沢→内灘→北鉄金沢)
次はもうひとつの北陸鉄道路線に乗車します。
JR金沢駅を出て、北鉄金沢駅を探して地上をウロウロ・・・見当たらない。あっ、地下にあるんですね(^^;
16:36発の列車に乗車。石川線に比べると乗車率は高いです。
20分足らずで終点内灘到着。
駅舎だけ撮って、そのまま折り返してきました。
金沢ライトアップバス(橋場町→成巽閣前)
ここからはライトアップバスの専用1日フリー乗車券(300円)を使用。事前に北鉄駅前センターで購入しておいたのでした(^_^)v
さて、やって来たバスは19:00に金沢駅を出発する最初の便だったためか、物凄い混みようで驚かされました。乗れるのかどうか不安がよぎりましたが、ほとんどの方がここで下車。みなさん夜の茶屋街へと向かわれるのでしょう。早めに行っておいてよかった(;^_^A
というわけで、ガラガラになったバスに乗車して次の場所へと向かいます。
金沢ライトアップバス(成巽閣前→広坂)
ちょうどバスが来たので、1区間だけ乗車。ガラガラでした。
特急サンダーバード43号(金沢→高岡)
さて、これにて金沢を後にして、宿泊地の高岡へと向かいます。その前に金沢駅構内で夕食を済ませました。
21:22に金沢を出て25分で高岡到着。自由席もガラガラでした。
*1:10月16日〜2月末日は8:00、それ以外は7:00。