日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

三連休パスの旅〜秋の北東北/2日目/弘前市・小坂町・鹿角市・田舎館村

2日目は弘前駅レンタカートレン太くん)を利用。今年3度目の利用です。何と言っても破格の2000円*1ですからね・・・使えるときに使っておかないと(^^;
そして目指すは秋田県北東部の街・小坂。かつて繁栄を誇った鉱山都市です。その繁栄の名残である重文建築を訪ねてきました。


(11/21…冒頭写真は旧小坂鉱山事務所)

7:35 弘前城

弘前駅レンタカーの開店時間は遅い(8:30)ので、空いた時間に弘前城へ行ってきました。3年前に見た紅葉が忘れられなくて・・・(^^*ゞ
でも残念ながら天気が・・・雨がシトシト降り続いています(>_<)


外堀の桜の紅葉。綺麗に色付いていますが、好天のときと比べると魅力半減かなぁ(´д`)


例の如く追手門より入城。


追手門で振り返ると、なかなかカラフルな光景がそこにはありました。


中堀に架かる杉の大橋。


杉の大橋から見た中堀。この辺りも色付いています。


本丸手前の下乗橋。この辺りはだいぶ散ってしまいました。


しかし天守下の真っ赤な紅葉は見事でした。
そろそろ時間なので今回の弘前城散策はこれにて終了。物足りなさもありますが、悪天候ではテンションも上がりませんし、それに昨日痛めた足がまだ癒えぬので、精神的にも肉体的にもこれで精一杯でした(--;)



その後は、市役所前からバスに乗って弘前駅へ移動。そして予定どおり8:30にレンタカーを借りて出発。慣れない雨中の運転に不安を抱きながらも、秋田県に向かって国道7号をひたすら南下。途中、国道282号に入るとそこからは山道が続きます。


途中には坂梨峠の峠道も。雨の峠道だなんてペーパードライバーにはとってもハードでしたが、幸い交通量が少なく、私の腕前でもなんとか突破することができました(*^^*ゞ
しかもところどころで紅葉がみられ、ドライブにはもってこいだなぁ〜とか思ったり。運転していると写真を撮る余裕がないのは残念ですけど。途中、駐車スペースがあったので車を止めてそこで写真を撮ってみましたが、紅葉分は薄めになっちゃいました。でもまあ深山幽谷の雰囲気があって、これもまたいいかな(^^; 

9:50 旧小坂鉱山事務所

そんなこんなで10時前にようやく小坂に到着です。無事にたどり着けてホッと一安心。雨も小降りになってきました。
まず最初にやって来たのは、日本一の鉱山であった小坂鉱山のシンボル。1905年に建てられたルネッサンス風の洋館で、小坂の繁栄ぶりを今に伝えます。


小坂にやって来た技術者夫婦が事務所を眺めるという、当時あったであろう一コマが再現されています。遠方から視察に訪れる人も多かったとか。







入館料300円。外観に比べると館内はちょっと物足りないかな。せめて廊下のビニル床を何とかしてくれれば(・・;)


レンタルできるモダン衣裳で着飾った貴婦人がいれば、話は全く別だったんですけどねー。

10:25 康楽館

お次は芝居小屋へ。


小坂鉱山の厚生施設として1910年に完成した芝居小屋です。鉱山関係者は無料で芝居見物できたとか。
現在は町営となりましたが、今なお現役の芝居小屋として常設公演を行っています。重要文化財


建物正面は芝居小屋らしからぬハイカラな姿でしたが、側面は地味な姿でギャップが凄い(゜_゜;)


入館料600円。常設公演を見物する場合は2000円。
芝居にはそれほど興味がないので、施設見学のみにしましたが、公演中は見学できない部分があって、それが残念(-"-;)
向こう桟敷から少しだけ芝居の見物も出来ますが、当然撮影は禁止ですし。



舞台・花道下の奈落は充分に見学できます。上は切穴(すっぽん)、下は回り舞台。こうして見学した装置が、実際に芝居で使われるところを目にすると感慨も一入ですよ。

11:10 旧小坂駅

かつて大館から小坂まで走っていた小坂鉄道。1994年に旅客営業廃止、そして貨物輸送も廃止となり、今年4月に廃線となりました。




終点小坂駅の駅舎やホーム、線路などはまだ残されていました。



廃線・廃駅を見てしんみりした後は、小坂からさらに南へと車を走らせます。

11:50 大湯環状列石

大湯ストーンサークル館の駐車場に車を止め、雑木林の中を歩いていきます。とても寒いですが、しっとり落ち着いたイイ感じの雑木林でした。


雑木林を抜け、だだっ広い野原にストーンサークルがありました。


何とも不思議な古代遺跡ですが、最近の研究によればこれは集団墓地だそうな。


道の向こうにも環状列石。ふたつ合わせて特別史跡大湯環状列石です。



小雨が降る中、冷たい風がビュービュー吹き付けるので、見学は早めに切り上げて車に戻りました。
ここからは来た道を折り返して青森県へと戻ります。帰りも何とか無事に峠道を突破して青森県に入りました。そして道の駅いかりがせきで昼食の後、弘前の東に位置する田舎館村へと向かいました。

14:50 垂柳遺跡(田舎館村埋蔵文化財センター)

道の駅やWINSがあって賑わう一角に、ひっそりと建っています。入館料300円。
垂柳遺跡は弥生時代の遺跡で、北東北にも弥生時代があったことを証明した重要な遺跡です。


遺構露出展示室では、発掘された2000年前の水田跡を見ることができます。しかも一部は直に歩くことができます。
こちらは今どき珍しい非常にオープンな施設で、館内は写真撮影OKですし、土器なども触れることができます。

15:50 瑞楽園

弘前市内に戻ってきました。郊外のバイパスで渋滞に巻き込まれ、閉園時間(16:00)を過ぎてしまうかと少し焦りましたが、何とか間に合いました(^^; 
駅からかなり離れた郊外にあり、今回を逃すといつ来られるか分かりませんので良かった。入園無料。



こちらは大庄屋を務めた対馬家の書院庭園をもとに、明治から昭和にかけて改庭された大石武学流の庭園です。国指定名勝。
大石武学流は津軽独特の流派で、弘前城近くの揚亀園や、尾上の盛美園、黒石の澤成園などがあります。

16:15 高照神社

そろそろ日暮れも近い。ということで最後にこちらへ立ち寄りました。3年ぶりです。ここなら紅葉も見られますしね。


社殿までは何とか撮影できましたが、裏手にまわるともういけません。ただでさえ薄暗い木立ちはもう真っ暗。その先にある津軽信政墓は諦めて、ここでタイムアップ。
近くの岩木山神社も再訪したかったのですが、まあ仕方ありませんね。



慣れない夜道も何とか無事クリアして弘前駅に帰還。しかし順調すぎて17時過ぎには着いてしまい、列車の出発まで1時間半ばかり待たされることになりました。日曜ですし、駅周辺はもっと混んでいるかと思ったのですが(^^;
まあ何はともあれ、今回は雨天・峠・夜間と3つの難関をクリアできたので、ドライバーとしてステップアップ出来たような気がします。なるべく早いうちにまたドライブしたいなぁ(゜-゜)
ちなみに今回の走行距離は約150kmでした。前回の北関東よりだいぶ増えました。

特急つがる98号(弘前→八戸)


列車を待っていると青森行きのリゾートしらかみがやって来ました。青池編成だ。いつかこれにも乗りたい。


今回乗車するのはこちら。18:41発の特急で八戸へ。自由席もガラガラでした。

東北新幹線はやて98号(八戸→北上)

20:40発のはやては自由席有り。それでもこの時間はやはりガラガラ。
八戸で何とかゲットした駅弁をつつきつつ酒を飲んでいると、1時間ほどで今夜の宿泊地北上に到着しました。

*1:三連休パスの他、土・日きっぷや週末日帰りきっぷ、今夏発売されていたツーデーパスの利用者特典。来年三月まで。