シルバーウィーク三連休パスの旅/1日目/米沢市・山形市
8月の広島旅行記がようやく完成。1ヶ月もかかってしまいました(^^;
さて、いつものことながらその間もあちこち出かけて来ましたよ。とはいえ広島旅行に力を注ぎ込んだため、秋の大型連休の計画は立ち後れ、そのうえ二転三転して継ぎ接ぎだらけに。前半は三連休パスで残り2日はツーデーパスを使う、という予定でスタートしました。
結局後半は取りやめにして、三連休パスのみの旅となりましたが、その話はまた後日。取りあえず初日は日帰りで米沢・山形を訪ねました。
(10/4更新完了…冒頭写真は文翔館の旧県会議事堂)
山形新幹線つばさ101号(大宮→米沢)
三連休パスひとつめの指定席。大宮から約1時間50分、つばさの始発便で8時半には到着しました。6年ぶりの米沢。
天地人ブーム真っ最中ですが、駅前は意外に静かでした。駅レンタカーで自転車を借りて(4時間500円)、いざ出発。米沢は自転車でめぐるのがちょうどいい街です。
8:45 米沢城跡(松が岬公園)
まずは米沢藩上杉家の居城へ。
石垣はなく、土塁のみの東国的な城郭です。遺構が見られるのは、この本丸と二の丸の一部のみ。
まだ9時前ですが、大河効果で観光客もそれなりに。団体も結構いましたねぇ。でもお陰様で撮影は順調に進みました。
とりあえず、本丸西奥に鎮座する上杉神社に参拝。
こちらは上杉神社宝物館の稽照殿。直江兼続の有名な「愛」の兜を所蔵している所ですが、開館時間までちょっと時間があるし、前回見学しているので、今回はスルーしました。
本丸東南隅の祠堂跡。上杉謙信の遺骸が、春日山から会津を経て米沢に運ばれてきて、ここに安置されました。城内の、それも本丸に葬られた例は他に無いのではなかろうか。
現在はここから移されて、上杉家廟所にて眠っておられます。
9:00 松岬神社
上杉鷹山らを祀る神社。二の丸跡にあります。祭神のひとりである直江兼続の屋敷も当初はここにあったそうです。
そしてここにも鷹山侯の銅像が。こちらは正座バージョン。
ちなみに上杉記念館にも上杉鷹山の銅像(胸像)がありますので、鷹山マニアの方はそちらも是非。私は前回訪れているので、米沢市上杉博物館ともども今回はパスして先を急ぎます(^^;
→史跡アルバム紀行 - 出羽【米沢】(前回の米沢訪問時の写真)
9:15 上杉家廟所
歴代藩主の御廟が横一線にズラリと並ぶ姿は壮観!
全国的に見ても、これだけ整然とした大名墓所は他にないでしょう。
中心に位置するのは藩祖謙信の御廟。先述のとおり、江戸時代は米沢城本丸に眠っていましたが、明治時代に当地に移されました。
こちらは上杉治憲(鷹山)の御廟。
そしてこちらが初代藩主上杉景勝の御廟。
従来、注目されるのは謙信と鷹山くらいかと思いますが、流石の大河効果で景勝侯も注目している観光客が多かったです。
9:40 法音寺
上杉家廟所前に位置する寺院で、上杉家の菩提寺かつ位牌所。江戸時代は米沢城本丸にあって、謙信の遺骸を守っていましたが、やはり明治時代になってこちらに移転。元は別の寺があったそうですが、同じ宗派ということで吸収合併ということになったとか。
ちなみに『天地人』協賛事業として宝物展(200円)が開催されていましたので、ちょっと見学してまいりました。ここには謙信が持ち去った善光寺如来*1が安置されているのですが、御開帳は無くてちょっと残念。
10:50 林泉寺
春日山城下から移転してきた上杉家の菩提寺。拝観料400円。
大河効果で観光客もワンサカと・・・人の流れが途切れる瞬間を待つのは大変(^^;
なんといっても、こちらには直江兼続・お船夫妻の墓がありますからね。
6年前には無かった線香台が墓所の前に建てられていました。
左が兼続、右がお船の墓。それぞれ、中に五輪塔が入っています。
米沢は雪深い地のため、雪除けの石造物の中に墓碑を収めています。
兼続以外にも上杉家の家臣らの墓があります。こちらは甘糟景継の墓。
他にも水原親憲や吉江宗信、武田信清*2らが眠っています。
さらに上杉家の妻女の墓所があります。
上杉景勝の母仙洞院の墓。後方で工事*3をしていたので撮影に四苦八苦。
景勝の室菊姫の墓。
こちらは三代藩主上杉綱勝の室媛姫の墓。保科正之の長女で、誤って実母に毒殺されたと伝えられます。
以前、この墓の中央の穴に女性の顔のようなものが写っている写真を紹介しましたが、今回はその真相を確かめてきました。
結論から言うと、中には五輪塔が入っており、正面から撮ると光の加減で人の顔のように写るのでした。斜めから撮ると何も写らなかったのは、五輪塔が死角になっていたためです。予想どおりとはいえ、ハッキリと謎が解けてスッキリ(^-^)
11:15 旧米沢高等工業学校本館
普段は平日のみ公開ということで、内部見学は諦めていたのですが、シルバーウィークは特別公開中とあったので、喜び勇んで館内へ。見学無料でした。
工学部だけに、こんなレトロな電子計算機が展示されていたりします。
そしてなんとも懐かしい感じのする教室とか。学生時代を思い出すなぁ。
それでいて、こんなお洒落な会議室もあったり。
充分すぎるほど楽しませてもらいました。
その後は、米沢市街を離れて一路南へ。やって来たのは一駅隣の関根地区。すんごいのどかな場所ですが、ここまで来るのは大変でした。緩やかに、それでいて延々と続く登り坂に疲労困憊('`;)
12:00 上杉治憲敬師郊迎跡(羽黒神社)
上杉鷹山が米沢に来訪した師・細井平洲を出迎えた場所です。
国指定史跡なのにちょっと驚き。指定時の文化審に鷹山マニアがいたとしか思えません(笑)
本殿は工事中・・・なんか・・・燃え尽きたよ。
でも帰り道は降り坂が続くのでラクチン。そして駅前で昼食にステーキをいただき、ようやく復活(*^^*ゞ
山形新幹線つばさ113号(米沢→山形)
ポケモン新幹線で山形へ移動。40分弱なので、自由席に乗車しましたが、米沢で下車する人が少なく、赤湯までは座れず。混雑することで有名な「つばさ」で、しかも連休初日ですから、むしろ途中からでも座れたことはラッキーと言えそう(^^;
山形は2年ぶり。前回同様、観光案内所で無料レンタサイクルを利用しました。
14:25 山形城跡(霞城公園)
今回も東大手門から。
内部公開中でしたので、当然立ち寄ってきました。
窓が多いので意外に明るい印象を受けました。外が暗くなければ照明すらいらないかも?
相変わらず躍動的な最上義光像。
前回はまだ立ち入ることの出来なかった本丸一文字門の石垣と木橋ですが、
今回は見学出来るようになっていました。
ちなみに石垣の向こうはまだ工事中。山形城は今後10年以上かけて復元整備を行う予定だそうですから、まだ当分先になりますけど将来が楽しみですね。
15:00 山形市郷土館(旧済生館本館)
二の丸跡に立つ重要文化財建築。1878年に病院として建設され、塔の後方に円形の回廊が連なるという珍しい構造が特徴です。
前回は時間の都合で外観の撮影のみでしたので、今回は内部もしっかり見学。館内は今年から無料になってました!
塔の見学は2階まで。3階へ上がる螺旋階段は立入禁止でした。残念。
建物の脇ではコスモスが咲き誇っていました。
15:35 教育資料館(旧山形師範学校本館)
前回は休館日で涙を飲みましたので、今回はそのリベンジ!
前回は門が閉じられていて、外観さえまともに見られませんでしたからねぇ。こちらも重要文化財です。入館料150円。
館内の撮り映えは今ひとつといった感じですが、それもまたよし。次の場所でテンション上がるのは確実なので、ここはサラッと。
こちらは本館の傍らに立つ講堂。県指定文化財。
15:55 山形県郷土館「文翔館」
山形におけるイチオシは、何と言ってもココ!!!
実に撮影のしがいがあるところなんです。見学無料なのも嬉しいですね。前回も充分に撮影しているのですが、また来てしまいました(*^^*ゞ
建物は旧県庁舎と旧県会議事堂(ともに重要文化財)があり、まずは旧県庁舎から見学します。
閉館が16:30のため、あまりのんびりとは出来ませんでしたが、充分に撮影を堪能しました♪
こちらは旧県会議事堂。ここの議場ホールもまた素敵なのですが、この日は結婚式が行われ、その片付けの真っ最中でしたので、今回は残念ながら外観写真のみですm(__)m
16:40 山形城三の丸土塁
市街地のど真ん中に残された巨大な外郭土塁。ここだけ破壊されずによく残ったものです。
レンタサイクルの利用が17:00までのため、ここで自転車を返却し、再び文翔館へ、今度は歩いて向かいます。
17:25 山形県郷土館「文翔館」
ライトアップ撮影目的で来ましたが、まだちょっと早い。でも先ほどのドンヨリ曇り空から、今度は夕焼け空に変わっていたので、もう一度撮影開始。
いい具合に夕暮れの写真が撮れました。嬉しい誤算です♪('-'*)
さて、肝心のライトアップは、日没から暫くして、18:00近くになってから始まりました。
ここのライトアップがハズレになるわけがない、と睨んだとおり、素晴らしい夜景でした。見物客がほとんどいなかったのが、残念というか勿体ないくらい。