日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

真夏の広島紀行プラス神戸・大阪/5日目/三原市・福山市

広島最終日です。珍しくゆるゆるの1日でした。
瀬戸内マリンビューで海沿いを走る呉線の車窓を堪能。三原と福山で少し観光して、その後は普通列車を乗り継いで神戸へ。


(9/17更新完了…冒頭写真は福山城)

快速瀬戸内マリンビュー1号(広島→三原)

10:06発の列車からスタート。そろそろ疲れが出る頃だろうと、始動を遅くしてゆっくり朝を過ごしたのでした(^^;
さて、瀬戸内マリンビュー呉線を走る観光列車。海を意識したデザインの車体が爽やかです。


車体前面にはオールと浮き輪のオブジェ付き。



2両編成の列車は自由席車両と指定席車両に別れていて、リゾート気分を楽しめるのは、勿論こちらの指定席車両。開放的な空間が広がっています。
自由席車両は内装こそそれらしくなっていますが、ほぼ一般車両と同じです。それに終始混んでいますから、観光客なら迷わず指定席を抑えましょう。


海側は大きな窓のボックス席。


陸側はゆったりソファ席。



そして車両の前後両端にはフリースペースが設けられています。


フリースペースには記念撮影にもってこいのカウンター席も。


ちゃんと本日の日付プレートが用意されています。


丸窓から眺める海も良いですよ。


指定席も8割方を埋めて、広島を発ちました。「快速」とは言うものの、通過駅でも対向列車待ち合わせがあったり、のんびりと進んでいきます。
呉に到着すると指定席の乗客の大半がココで下車していきました。広島−呉間はあまり海が見えないので、ちょっと勿体ないような・・・。




その後は海が見えたり、トンネルを潜ったりと、変化に富んだ車窓が楽しめます。


そして忠海から安芸幸崎までが絶景区間です。




しかし写真の出来はイマイチ(苦笑)
ちょっと力が入りすぎましたかね(^^;


約2時間半で三原に到着。あっという間でした。
ところで、瀬戸内マリンビューには「マリンメイト」という添乗員がいると聞いていたのですが、今回は影も形もありませんでした。不況のあおりを受けて廃止されたのでしょうか。

12:40 三原城跡

駅舎から天守台へ行けるという珍しい城。三原駅が本丸跡に建てられたため、こんなことになりました。
改札を出て右手へ進むと、天守台への案内板が見えてきます。




天守台はかなり広く大きいです。石垣いっぱいに建てられたならば、相当な規模の天守となったことでしょうが、実際には天守は建てられず、隅櫓と多聞櫓が周囲を巡っていたようです。

13:10 宗光寺

小早川隆景の居城新高山*1の城門を移築したと伝わる山門(重要文化財)。

山陽本線(三原→福山)

三原から福山まで約30分。その間に空は曇ってしまいました。福山駅構内で昼食。

15:05 福山城

駅のすぐ目の前が城です。それもそのはず、福山駅は三の丸跡に建てられたのですから。


伏見城から移築されたという伏見櫓(重要文化財)。


同じく伏見城より移築の筋鉄御門(重要文化財)。


ちょっと見た目バランスの悪い鐘櫓(市指定文化財)。


旧国宝の天守は戦災により焼失し、現在は鉄筋コンクリート製の復元天守。入館料200円。


最上階からの眺め。城跡のすぐ向こうが福山駅で、その向こうに市街地が広がっています。




城跡にはこの他、月見櫓・鏡櫓・御湯殿の再建建築が立ち並んでいました。しかし観光資源としては活かし切れていない様子。

16:00 福山城三之丸西御門櫓台跡

新幹線高架下に石垣遺構が隠れていました。

16:35 明王


本堂と五重塔が国宝。


今回は尾道浄土寺厳島神社、広島の不動院、そして福山の明王院と、国宝建築を見てきましたが、一ヵ所に集中せず各地に散らばっているのがいいですね。
そして離島の向上寺三重塔のみが未訪で残ってしまいました。しまなみ海道めぐりの際には訪ねたいと思います。

17:05 草戸千軒町遺跡


有名な中世港町。近代の河川付け替え工事の結果、現在は芦田川の中州になっています。
草戸大橋の上から眺められますが、今では藪の生い茂った何の変哲もない中洲に過ぎません。

山陽本線(福山→岡山→網干→三ノ宮)

岡山まで1時間。岡山から網干まで1時間15分。網干から三ノ宮まで50分。乗換時間を合わせ、4時間をかけて神戸に到達。到着は21:30を過ぎていました。
それぞれ乗車時間は1時間前後で、しっかり座席も確保できましたので、時間の割には疲れは少なく済みました。残り2日に全力投球できそうです。

*1:三原城築城前の居城