日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

神戸・姫路ぐるりんきっぷの旅/1日目/神戸市・姫路市

今年の4月〜9月に設定されている『神戸・姫路ぐるりんきっぷ』*1を利用して、神戸・明石・加古川・姫路・龍野・赤穂を巡ってきました。
三連休パスで東北旅行という案もありましたが、こちらは今後もチャンスはありますしね。それに東北は天気が優れなかったようなので、結果的には大正解。


さて今回一番のお目当ては姫路城です。昨年9月*2に訪問したばかりではありますが、今秋より改修工事に入るそうなので、その前に前回涙を飲んだライトアップ撮影をしておきたかったのであります。それと出来れば晴天下に西の丸から天守群を撮りたいし・・・などなど色々あるんです(^^;
というわけで姫路城がメイン、あとは横一線という感じ。そして天気も流動的ということもあって、今回は具体的なプランを立てずに臨機応変に臨むことにしました。フリーきっぷならでは*3の作戦です(^_^)v


(7/26更新完了…冒頭写真は姫路城天守群)

東海道・山陽新幹線のぞみ101号(東京→新神戸

まずは神戸に上陸。6年ぶりです。
しかし始発の高崎線で出ても到着するのは10時近くになってしまうのは如何ともしがたいですね。とりあえず車内ではほとんど寝て過ごしました(-_-)zzz

10:10 風見鶏の館(旧トーマス住宅)

異人館の連なる北野の街へやって来ました。
異人館はたくさんあるので、そのうちの重要文化財2棟に絞って見学。ひとつ目がここ風見鶏の館です。



風見鶏の尖塔の上に。





館内は「行こう!神戸キャンペーン」とかで無料開放中。それゆえか見物客もたくさんおりましたが、タイミングを見計らえばご覧の通り何とかなるものです( ̄ー ̄)

10:40 萌黄の館(小林家住宅・旧シャープ住宅)

異人館ふたつ目の重要文化財。こちらは無料開放はされておらず。
しかし「ぐるりんきっぷ」利用者には無料入場の特典があるのです(^_^)v





外観だけでなく内部も爽やかで素敵。しかも見物客が少ないのが嬉しいですね。



最後に、英国館や仏蘭西館が立ち並ぶ北野通りの風景をどうぞ。

シティー・ループバス(北野異人館→市役所前)

「ぐるりんきっぷ」で利用できるので折角だからと乗ってみました。暑い中、少しでも体力を温存したかったですしね。ただ、何だかんだと移動に結構時間が。

11:55 旧神戸居留地十五番館

明治時代にアメリカ領事館として建てられたもの。重要文化財
阪神・淡路大震災でぺしゃんこになりましたが、見事に蘇りました。
ちなみにレストランとして利用されており、私にはちょっぴり、いやだいぶ敷居が高いので外観撮影のみで退散(^^;

JR神戸線(元町→灘)

普通列車で東へ2駅移動。

12:35 神戸市立王子動物園

こちらも「行こう!神戸キャンペーン」で入園無料でした。
ちょっと寂れた雰囲気漂う動物園ですが、無料とあって来園者多数。


別に動物を見に来たわけではなく、お目当てはこちら。
園内北奥に移築されている旧ハンター住宅です。重要文化財


4月・8月・10月には内部公開されるとか。
というわけで、外観撮影のみですが、木々が邪魔して全景を撮ること能わず。無念なり。


動物園に来たのに洋館だけ見て帰るというのも何だな、ということで、出口への道すがら、いくつか動物たちを見てきました。
まずはペンギン。こいつらちっとも動かないぞ。


続いてアシカ。早過ぎて捉えられない!


お次はパンダ。暑さのせいか、奥の方でぐったり・・・虚弱パンダか。


最後はゾウ。普通のゾウさんでした。

JR神戸線(灘→垂水)

灘で昼食を済ませ、普通列車に乗り込んで、今度は西へ移動。

13:55 五色塚古墳

国指定史跡。今まで数々の古墳を見てきましたが、たいていは草木が鬱蒼と生い茂っていて、遠目にはこんもりとした緑の小山、というのが相場でしたが、こちらはそんな古墳イメージを一掃するような復元整備がなされています。



斜面を葺石が覆う姿は圧巻。


後円部の頂上には復元された円筒埴輪が並べられています。


復元状況だけでなく、明石海峡を望むロケーションも見どころのひとつ。
海の向こうには淡路島。その淡路へと伸びる明石海峡大橋も見えます。

14:35 移情閣(孫文記念館)

先ほど見えた明石海峡大橋に向かって徒歩でテクテク。
橋のたもとに立つのが、中国人実業家・呉錦堂の建てた移情閣。右側の八角楼閣が重要文化財で、左側の付属棟も県指定有形文化財



移情閣は2階まで上がれます。残念ながら最上階3階は立入禁止。入館料300円。


もちろん館内から見えるは明石海峡大橋


孫文胸像。
孫文記念館」と彼の名が冠され、彼に関する様々な展示がなされていますが、この地に立ち寄ったのは昼食会に招かれた一度だけ・・・なのかな?(^^;



移情閣を後にして、明石海峡大橋を真下から見上げる。橋上からの展望を楽しめる舞子海上プロムナードなる施設もあるのですが、青空が広がっているうちに姫路へと移動することに決しました。

JR神戸線(舞子→西明石

山陽新幹線西明石→姫路)

ひかり471号で移動。自由席のみとはいえ新幹線にも乗れるのが「ぐるりんきっぷ」の嬉しいところ。ただ、西明石に停車する列車は少ないので時刻表のチェックは欠かせませんが(^^;
ちなみに写真の500系は反対方向の新大阪行きでした。500系、格好いい♪・・・でも乗ったことがありません。今回も乗れずじまい(;_:)


ま、ともかく姫路到着後は、高架化工事により昨年9月とは変わった構内の様子に戸惑いつつも、観光案内所で「ぐるりんきっぷ」に付属の引換券を呈示して「姫路城・好古園共通券」に引き換えてもらい、それから宿に立ち寄ってチェックインを済ませ、宿で無料自転車を借りて姫路城へと向かいました。

16:30 姫路城



ちょっとおっとりしすぎたか、空が若干霞んでしまいましたが、まー、OKでしょう。今回はこれくらいで勘弁してあげる。欲を言えばきりがないもんね!





天守内に入った時点で閉門まで残り1時間を切っていました。そのせいか、観光客も少なくなってきて、撮影もなんとかなるかなという感じ。


でも流石に最上階は観光客がわんさかといましたので、眺望撮影のみで我慢我慢。


閉門時間18:00ギリギリまで粘って見学した後は、日没まで暫く時間があるので、内堀沿いを一巡り。
城の北側では、鬱蒼と生い茂る姫山原生林が見られます。


北勢隠門跡から千姫の小径に出て、この小粋な散歩道を歩いてゆきます。


大手門近くまで戻ってきました。北側に比べて南側の内堀の広いこと。


大手門前で振り返る。何と鮮やかな夕焼け。


三の丸広場で昨秋出会ったスフィンクス君と再会。相変わらず連れない態度(´ー`)


さてここからは念願のライトアップ撮影です。





夜は有料区域に入れないのが残念でありますが、三の丸広場からでも充分に楽しめます。
それと流石に世界遺産。夜でも結構な数の観光客が来ていました。


最後に姫路市立美術館へ。門は閉ざされているので、外から覗くように撮るしかないのですが、ここも良い感じにライトアップされています。



というわけで、天気にも恵まれて充実の初日でした。暑さで体力も消耗しましたが、初日にメインの姫路城を抑えられたので、2日目以降の行程がこれでだいぶ楽に。

*1:JR西日本JR四国で発売している『神戸・姫路ぐるりんパス』の類似品ですが、名前が違うのは何故なのでしょう?

*2:九州城めぐりの旅/6日目/姫路市 - 日本史日誌

*3:しかもフリー区間の範囲は適度な広さ。